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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1576件目【マリア「ンハァ★私が神様でGO★ME★N」】

「何もないところから世界の創造主(マリア)が産まれて……そこからマリアはどうしたの?起きて少ししてから「よっしゃ!世界創ろう!」とは思わないでしょ?」


「うん。だから少しフラフラしていた。全裸で」


「服着ろよ」


「何も無いんだから裸に決まってるやろ。特に違和感も無かったんだから!」


「ただの裸族やん」


「誰も見る人が居ないどころか、何一つして自分以外の物体が存在していないんだよ!?それに、目覚めたばかりで何をしていいのかも分からない、自分が何者なのかも分からない……そんな状態で「いやーん、全裸恥ずかしい~!お洋服着なきゃ★」とはならんやろ。そんな冷静になれるわけないでしょうが」


「確かし」


「フラフラっていうか、浮かんでいたっていうならフワフワじゃね?」


「どっちでもいいんだけど、あの時の感覚って本当に不思議だったんだから。地面の上を歩いているような……浮かんでいるような……そんな状態だったんだよ。前後上下左右という概念も存在しているのかしてないのか分からん空間だっただよ。そんなところによく1人で何にも不安にならずにフワフワしていられたなって思ってるよ」


「まずは服着なさいよ」


「ある程度、頭が回るようになってきたところで「服だけ着るか」っていうことになったんだよ。なんか下半身のあたりがやらたとスースーするなって思ってたから。特に寒いとかは無かったけど、どうしても下半身の何とも言えないスースーした解放感がちょっとね」


「そりゃ全裸だったらスースーするに決まってますよ」


「でもね、不思議なことにスースーするのがちょっと違和感だなって思って、そのままフワフワしながら考えていたら、全身に黒い布………ギリシャ神話に出てきそうな、ゼウスが着ていそうな感じの黒いバージョンみたいのが着せられていたんだよ。いつの間にか。私の意思とは無関係にだよ?これには流石にビックリしたよ。思わず「うぅぇっ!?」って声を上げたね」


「そりゃビビるわな」


「ちなみに「うぅぇっ!?」って言うのが産まれてから初めて出した言葉になった」


「もはや、普通の赤ちゃんの産声とそんなに大差が無い件について」


「その時に自分が話せるとか、そういう頭の中に言語とか概念とか……知識とかね。そもそも、服を着るという概念以前に、服という単語も知らなかったような状態で産まれ落ちてるから。そこから急に色々な思考や感情とか、自分が何者なのかっていうのを自覚できるようになったって言いますか………それが、どこから降って湧いてきたものなのかっていうのは未だに分からない。私が永い年月を生きていて一番初めて不思議だなって思ってる。私を私にしていったモノってなんなんだろうなっていうのが永遠の謎に…………」


「作者だってば。マリアさんを作ったのは。そういう設定にしたのも作者、亀梨摩利華っていうKAT-TUNに影響されまくった名前を付けたのも作者。それで完結する」


「メタで物語の謎を完結させちゃ駄目だよ。メタ発言っていうのは多くの作品でやられているけど、メタ発言を物語の展開に影響させるっていうのはタブーよ」


「華鳥風月だったら許される」


「許されないと思われ」

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