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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1569件目【クイナ「おつかれさまでーす」ユリ「ただいま戻りましたー」】

「アニメによってはキャラクターの見た目が殆ど一緒っていうの多いからね。メインキャラクターのビジュアルが揃いも揃って似ているっていうのは別に珍しいことじゃないよ。本当にメインキャラ全員が兄弟姉妹なんじゃねぇのかな?って思うのも結構ある」


「ガンダム種シリーズ以外で何がある?」


「けいおんとか?」


「後、アイマスも皆似ているよな」


「多分、あれだよ。世界観がハプスブルク家なんだよ」


「ハプスブルク家っていうのも、色々と違った意味になってきそう」


「変な方向に話が進んじゃうんじゃないのかなっていう誤解が」


「人類みな兄弟なら、ちょっと規模が広めのハプスブルク家みたいなもんやろ」


「登場人物の顎が全員しゃくれているみたいになるから止めなさい。知らない人からすると、顎しゃくれてるキャラが多いみたいに思われるから」


「それよりもハプスブルク家の一族が顎しゃくれてるっていう情報がマイナー」


「それな」


「あっ、LINEで柚依からのお呼び出しがきておりますわ」


「どうしたんだ?」


「"マリアがうるさいから咲希とチェンジ"って」


「そんなキャバクラみたいなシステムなんて無いわ」


「藍姉ちゃんに関しては、どっちかっていうとホストだし」


「チ○コ付いていない奴がどうやってホストになんねん」


「柚依がお呼びだから言ってくるわ」


「いってらー」



咲希は柚依からの呼び出しに応じるために休憩室を後にした。



そして、咲希が出ていってから数分後……「おっじゃまー!」と言いながら休憩室に入ってきた亀梨さん。亀梨であってもKAT-TUNではない亀梨さん。


もう存在自体が亀梨君に対しての歩く名誉毀損になってしまっているマリア。


自分でも本当に、こればっかりは後悔している。悔やんでも悔やみきれないことをしでかしてしまったと。


何故、その場のノリと勢いだけでマリアの日本名を【亀梨摩利華】としたのだろう。少し前の私自身を問い詰めてやりたくなるくらいの所業だ。


今更変えることも出来ない。ちょっと前なら無かったことに出来たかもしれないが、もうここまで来てしまって「名前もチェンジで」っていうわけにもいかない。



すみません、亀梨君………悪気はなかったんですぅ。



マリアはソファに仰向けに寝転がり、いつの間に買ったのか不明なIQOSの本体とカートリッジの小箱をズボンのポケットから取り出して吸い始めたのだ。


柚依と話しているの思っていた間に買ってきたのか?それでも早い買い物だが。


それに、どこに現金を……日本円を持ち歩いているんだ?財布を持っている素振りが無かったのに、安くても数千円はするIQOSの本体をどうやって購入したんだ?


…………そこは、フィクション内で起きたご都合主義ということで。ちょっと違和感を覚えるようなところがあっても「アニメだから」理論で気にしないことだ。


気にした方が負けです。



「んんぅぅ~、ぷはぁ………やっぱ電子タバコは吸い応えが無いな………寝タバコ出来るのは良いけど、タールとニコチンが弱いねん!」


「だいぶヤニカスこじらせてんだね、マリアは」

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