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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1580/1612

1563件目【ユイ「山手線!(゜∀゜)」マリア「うちまわりぃ~!(゜∀゜)」】

「咲希、大丈夫?」


「大丈夫……一人で立てる」


「うひょうひょ」


「戻ってきた。人間奇行種」


「咲希!?大丈夫!?」



白々しいな。色白だけに。



「いてぇんだよ。クソ」


「生きてるなら大丈夫だ。何も問題なんて無いよ」


「痛ぇって言ってる時点で問題しか無ぇだろうがよ」


「いたいいたいの飛んでけぇ」


「私が痛いのは背中だけど、遥華がイタいのは生き様全てだよ」


「WAO、辛辣な褒め言葉」


「辛辣って言ってるのに褒め言葉って言えるのがラリってるわ」


「ラリってるのが表面化している方が現代の日本においてはマシな方に位置付けらるのがおかしいとは誰も思わないって狂ってると思わない?」


「急に悟りを開いてんじゃねぇよ」


「私、新興宗教の教祖様になれるかもしれない」


「その前に私が鵺島パワェで潰してやるよ」


「私の開く宗教は「藍華を崇拝する」というので興そうかと考えているんだけど」


「私を神格化してどうすんだよ」


「藍華を神格化することで、藍華の日本中に広めた後に世界中に広めるという………素晴らしいとは思わない?」


「なんだろ?プラスになっているはずなのに、どことなくデメリットの方が多い気がするのは気のせいかな?」


「おい、そこの杏仁豆腐。私の背中への攻撃を無かったかのように振る舞っているけど、私の中では無かったことになってねぇからな?」


「落ち着いてくだされ。咲希様」


「お前がキレさせてんやろうが!」


「だーかーらー、怒んないの。怒ったところでどうしようもならないでしょ?」


「遥華、ちょっと扉のところに立ってろ。私が受けた痛みをそのまま返してやるよ」


「やーだよ」


「遥華に拒否権なんてあると思ってるの?」


「人権があるんだから拒否権もあるでしょ」


「何言ってんだ、お前」


「MENSA会員とは思えんくらいに頭悪い発言しかしてねぇわ」


「自分でも何で入っちゃったのか分からん。ノリで受けたら入ったんだもん。そんな自分に驚きを隠せないよ」


「自分は天才みたいな言い方しているのがウゼぇわ。なんか鼻に付くんだよな」


「藍華よりはマシ」


「逆に言葉遣いで藍華の比べられるとか嫌じゃないの?底辺やぞ」


「そうだよ。私が人間の底辺やぞ」


「誰もそこまでは言ってない」


「人間の底辺だから、裏稼業なんかに携わって小銭を稼いでるんだよ」


「藍華の小銭のレベルって数億単位なんか」


「秒で億稼げる人間の発言」


「誰が与沢翼や」


「あの人って何であんなに金持ってるの?」


「割とグレーゾーンなことをやってるとかやってないとかっていう人」


「あなる」


「奥さん美人とかって噂」


「ネットで写真見たことあるけど………私はそうは思わなかった」


「藍華が美人じゃないっていう女は美人じゃないんだろうな」


「いや、グラマーな人っていうのを美人って思わんタイプ。好みだから他の人間から見たら美人なんじゃね?っていう感じの人。何て言うか、別に興味無い」


「こういうことを言うと「法的措置が~」とか言い出しそうな人っぽそうだから、あまり言うの止めた方がいいんじゃね?」


「触らぬ神に祟りなしやな」

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