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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1579/1612

1562件目【ユイ「(゜∀゜)」マリア「(゜∀゜)」】

「咲希まで摘まみ食いとか………節操無さすぎるよ」


「何にもしていないんだが」


「然り気無く優しい言葉、甘い言葉を掛けるのが駄目なんだって。藍姉ちゃんにそれをやられたら、頭の悪い女はコロッと言っちゃうんだよ」


「藤華。それは自分のことを頭悪いって言ってるようなもんじゃない?」


「咲希だってコロッといって………ないな。クソッ!」


「一人で勝手に何か言って、勝手にキレているのは草」


「遥華、さっきに向かって"ねむりごな"だ!」


「フリ"ィ"ィ"ィ"イ"イ"!!!!」


「ウンコ踏ん張ってるバタフリー」


「おい、聞いてねぇぞ。杏仁バタフリー」


「メガトンパンチすれば眠るかな?」


「それは眠るんじゃなくて気絶って言うんだよ」


「変わらん変わらん」


「遥華、10万ボルト!」


「ペカペェェェェェ~!!!!」


「何も出てないぞ」


「出るわけねぇだろ」


「出るヤツ居ったぞ」


「今はあの世なんちゃうの?」


「前任には触れてやるなって」


「こうなったら………遥華!バブル光線だ!」


「どっから出せばいいんだよ」


「下半身から出せるべ」


「それはバブル光線じゃなくてシンプルな水鉄砲だよ。ちょっとオロナミンCみたいな色をしている、塩分と老廃物が多めの水鉄砲だよ」


「何を言ってんねん」


「ただのションベンじゃねぇか」


「私、遥華のションベン引っ掛けられるの?」


「犬が電柱にションベン引っ掛けるみたいなノリで?」


「それは雄限定の仕草やろ」


「遥華ならイケる!遥華!水鉄砲!」


「ダネフシャァァァァァァ!!!!」


「水鉄砲言うてるのに、なんで草タイプのダネフシ出てくるんだよ」


「ダネフシだってションベンするやろ」


「生き物だからな」


「フシギダネをダネフシを言うあたり」


「草タイプでも水鉄砲くらいは股間からするわ」


「それを水鉄砲とは呼べないわ」


「あっ………本当にオシッコしたくなってきた」


「草」


「本当に漏れそうだからトイレ行くわ。急に来たら。私の股間にゲリラ豪雨」


「やかましいわ」


「藍華を見ると激流」


「早くいけって言ってるんだよ」


「激流な濁流で草」


「草じゃなくて臭いの間違いじゃね?」



遥華は「漏れるぅぅぅ!」って言いながら喫煙所の扉を勢いよく開ける。そして、その扉が咲希の背中にぶち当たる。


「うがぁ……!」と声を上げながら向かい側にもたれ掛かって倒れ込む咲希の姿があった。


遥華は咲希のことを心配する様子も無く、そのままトイレに直行したようだ。絶対にわざとだったな。当てる気で思い切り開けたんだなって思った。



「あぁぁ………!あぁぁぁ……!背中が……!これ、脊髄までダメージいったんじゃね……?」


「そう言ってられるうちは大丈夫だ。本当に脊髄やられていたらピクリとも動けなくなる可能性が出てくる」


「あぁ………いってぇな………クソ杏仁豆腐め……」


「遥華のアダ名、もう杏仁豆腐で固定になってきたね」


「固定ツイートみたいにしておくか」


「#歩く杏仁豆腐っていうのも付け加えておくか」


「要らねぇタグ付け」

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