表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1578/1612

1561件目【ユイ「マリアもラップやる?」マリア「やらん」】

「だいぶ遅い春だよね。由利さん」


「枯れ果てる前に春が来て良かったじゃんって思ってる」


「言い方が酷すぎるんだよな」


「枯れ果てるっていう言い方はクソ」


「草じゃなくてクソって言われた」


「由利さんに聞かれたら絶対にヘコむ」


「うん。そういうことを聞かれたら由利さんの性格からすると「へえー、そんなことを言うんだー?」って凄んできそうな感じだけど、藍華にはやらない気がするのと、藍華の言葉の鋭さにやられて言い返す気力も無くなると思われる」


「あまり言うと死にそうな顔になる」


「藍華と口喧嘩しているのを何回も見ているけど、由利さんがひたすらにメンタル削られているだけだもん。一方的にボコボコされているという画になってるんよ」


「自分でも、なんでこんなにも言葉の殺傷力が高くなったのかが分からん」


「言葉で人を殺せるっていうのをしっかりと体現している藍華という悪魔」


「咲希のパッパよりも魔王」


「それな」


「娘からも共感得られたらマジだな、こりゃ」


「藍華を使って嫌いな人間を言葉責めすれば勝手に死んでくれそう。完全犯罪が成り立つ」


「裏稼業で何回かあるからイケるわ。でも、自分に実害が無い人間を言葉責めで死に追いやるっていうのはあまりやりたくないよな」


「あまり、なんだね」


「絶対とは言わないあたりが怖い」


「物事に絶対は無いんだよ」


「今のタイミングでその台詞は恐怖でしか無いんですけども?」


「そこは絶対であってほしかったって言う気持ちがないこともない」


「もう、STAY.㎡のメンバーはサイコパスしか居らんのか」


「女なんて皆サイコパスだよ」


「それな」


「逆にサイコパスじゃない女が居ることの方が異常だと思ってる。そこら辺に居る既婚女性とか見てみ?既婚男性よりも明らかにパスってんじゃん」


「そういうことを言うから、華鳥風月はバズらないんだなって思う」


「サイコパスの癖に自分は一般人っていう面してんのが本当にヤバい。よくそれで他人のことをキモいとかネットとか何か、チェーン店のカフェでグチグチ言えるよな。もし、由利ちゃんが少しでもそういうのを見せたらガチで殺すつもりよ」


「由利さんに飛び火させ過ぎや」


「私に社会的に殺された方が、にぃーに社会的に抹殺されるよりも全然マシだよ。社会的に抹殺した後に更に生き地獄を見せていく算段を立てるのがにぃーよ。私はそこまでしない」


「藍華が散々文句言っていたそこら辺の女よりも何倍もパスってる男が近くに居るじゃねぇか」


「咲希のパッパよりはマシじゃね?」


「私のパッパよりも酷いと思う。そこまで他人を陥れるっていうところまで頭回らない」


「確かに。それは話して思った。頭悪そうだなっていう印象はあった」


「頭悪くなかったら今頃私達の方が死んでいるはずだよ。娘と同じ年くらいの女子高生に殺されるとか………馬鹿すぎるよ。アレが父親の最期とか、さっさと記憶の中から消してやりたいよ」


「咲希は父親が居なくても立派に育っているから問題ないよ。気にすんなって」


「………そうやって、色んな女を口説いてるんか」


「なにがだよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ