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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1574/1612

1557件目【マリア「私、どういう風に売り出されるんでしょうかね?」】

「一昔前じゃなくて、今でも結構居るんじゃないの?」


「最近はYouTuberとか声優とかじゃないの?」


「幼稚園児にしては、だいぶマセてる考え方やな」


「マセガキってヤツですかい?」


「子供は好きだけど、マセてるのはクソガキだなって思っちゃう」


「そりゃそうだよね。子供好きって言っても、嫌いなタイプの子供くらいは居るに決まってるわな」


「別に何か言ったりとかしないし、普通に接するけど………絶対に好きにならんタイプ。意外と小学生の時の性格って男女問わずに引きずったまま大きくなるから、変わる切っ掛けがなかったら可哀想な大人になる未来しか見えない」


「藍華って人間として生きていくのが向いていないんじゃないのかなって思い始めて来てる」


「自分でもそんな気がしてる」


「藍姉ちゃんのの来世は深海魚あたりが一番幸せそうな予感」


「深海魚はちょっと嫌だな……」


「良いじゃん。誰の目にも触れない世界でのんびりと生きられるんだよ?天敵だって少ないわけだし。藍華の考え方なら絶対に来世は深海魚を選んだ方が無難だってば」


「いや、そこまで人間として生きる道に後悔はしていないよ。本当に人として生きていくのが嫌なら、日本から出ていって異世界に行ってるよ」


「確かし」


「何よりも、深海魚ってブサイク過ぎるから嫌だな。もう少し可愛げのあるようなヤツがいい」


「リュウグウノツカイくらいだったらいいんじゃないのかな?」


「見た目が映えるよ?」


「無駄に長いだけじゃん。長いところの大半が体の無駄な部分って言われているし。餓死しそうになったら体を自分でぶった切るらしいじゃん」


「えっ?そんな謎の生態をしているの?」


「らしい。リュウグウノツカイの謎の一つ」


「マジで謎のヤツ」


「切るくらいなら短くしておけよ。しかも、体が長いせいで死にかけるとか意味分からん」


「後、希少価値が高いだけで顔はブサイクやで。言うほどビジュアル良くないよ。パッと見海蛇の亜種やで」


「シーサーペントとかリヴァイアサン的なアレかな?」


「そのレベルになってくると、ちゃんと化物の領域になってくるから違う」


「化物みたいなんだから良いじゃん」


「うるさいぞ。杏仁豆腐。なんで杏仁豆腐が喋ってんねん。どういう理屈や」


「どういう理屈と聞かれたら、答えてあげるが世の情け」


「どこぞのロケット団みたいなことを言わんでええ」


「ロケット団って言ってる時点で「どこぞ」っていう付ける意味がない」


「杏仁豆腐よ。口を閉ざせ。何で口に入れられるものが口を開いているんだ」


「理由は簡単。私は杏仁豆腐じゃなくて人間だからだよ」


「えぇ……!?」


「なんでそこでビビってんだよ。おかしいだろ」


「遥華はいつから自分のことを人間だと勘違いしちゃったんだろ?」


「藤華、お前だけは本気でブッ殺すからな」


「ねーねー、お三方。いつまで喫煙所でイチャコラしているのー?外で待っている人が居るの分かってるー?」


「別にそこで待ってなくてもええやん。普通に休憩室に居ればええやんけ」


「だって、話し相手居ないんだもん」


「素直に寂しいとは言わないんだね」

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