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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1563/1612

1546件目【ハルカ「あまりにも自然過ぎて気付かんかったわ」】

「あまりにも溶け込んでいたから、不自然に全く気付かんかったわ。自然すぎる不自然だった」


「小泉進次郎みたいな言い方しないでもらえる?」


「誰?小泉進次郎って」


「小泉純一郎の息子」


「あー、変な政治家だって話題の人か。何を言ってるのか分からない人」


「そうそう。頭おかしい政治家」


「頭おかしい政治家っていうのが、既に進次郎構文という」


「遥華、これ以上はアカン」


「日本の政治家の大半は頭おかしいんだから、頭おかしい政治家っていうのが、頭痛が痛いっていうのと同じことって言いたいんでしょ?」


「正解だ!」


「当たってもあまり嬉しくないな」


「てか、咲希も大丈夫なの?目の前で父親が死んだんだよ?」


「ママ居るから全然平気。この際だからハッキリ言っておくね?私はファザコンじゃないから。ガチのファザコンだったら今頃事務所に居ないで家に帰って自室にとじ込もってメソメソしているところだよ」


「ファザコンじゃなくても、目の前で父親があんな風にエグい殺され方したら………何か思うところもあるんんじゃない?私とかみたいに親子関係が完全に破綻しているとかじゃない限り」


「破綻はしていないけど、死んだからって言って何かを感じるようなほどの関係性が無かったもん。もう少し、家庭内でのコミュニケーションをちゃんと取っていたら、私も少しくらいは思うところもあったんじゃないのかな?私の親は母親だけっていうのを小学生の頃から言ってるくらいだったから」


「そ、そういうパターンだったのね」


「毒親率高くないか?ワルキューレ」


「私達だけなんじゃないの?STAY.㎡、ユーリ&來依柰、遥華っていうだけ」


「マリアは?」


「いや、もう、私の場合は親との記憶が殆ど無くなってるからな………顔どころか名前すらも出てこないくらいに」


「あまりにも期間が長過ぎたもんな。逆にこうして普通に話していられるのが奇跡なくらいでしょ。普通だったら廃人のようになって、言語能力すらも無くなっているような状況を生きていたわけだし」


「サキのパッパとか、ちょいちょい案内人として知らない人とかと話していたのが幸いだったかも。それと、解放される寸前に鵺ちゃんと出会っていたのが大きかったのかも」


「そ、そうか」


「何サラッと意識させようとしてんですか。殺しますよ」


「ハールカちゃーん。遥華ちゃんに私が殺せるとでもお思いですか?」


「体触られないようにバットとかで殴り殺せばいけますよね?金属とか……無機物にあたるものは腐らせることが出来ないですよね?私、無能力ですけど身体能力には自信があるので」


「お、おう。思ったよりも強敵になりそうだね。ハールカちゃんは」


「私、地頭良いんで」


「自分で地頭良いっていう人間って地頭悪い奴しか居ないけど、遥華の場合はガチで地頭良いから、「そんなわけねぇだろ!」っていうツッコミをしづらい」


「地頭良い馬鹿なのさ。私は」


「何を言ってるの?」


「ねぇねぇ、皆。社長が何か言いたそうにしてるよ?話聞いてあげようよ」


「おっ、すまないな。咲希ちゃん」


「ちゃちゃっと済ませちゃってくださいなー」

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