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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1561/1612

1544件目【トウカ「ノリについていけない」】

「ふぇっ?じゃないの。男子中学生みたいなことを言わないでくれるかな?」


「何か間違ったことでも言いましたかね?」


「間違ってるっていうか、今このタイミングで言うことじゃないよね?」


「てか、マリアで何百年単位で魔術で拘束されていんだよね?そんな昔にエロ本なんて異世界に存在していたの?」


「こっちよりも遥華に文明が発達しているんだから。200年前で今の日本と同じくらいなもんだよ」


「だったらエロ本あるか」


「スマホは無かったけど」


「エロ本あってスマホが無いって、なんかビミョーに不便な世界だな」


「ガラケーみたいなのはあった。タッチパネル付きのガラケー」


「なんか、電子機器に関しては中途半端な進化をしているよね。異世界(あっち)って」


「それは分かるかも。スマホが普及したのっていうのが割と最近って知ってビックリだったよ」


「てか、情報だけはちゃんと入ってくるんだな」


「サタンが何かと情報渡してくれたり、たまにご飯持ってきてくれたりしたから。不老不死、飲まず食わずでやっていけるとしても、流石にメンタルに不調が出てきたらマズいってことで。様子見がてら話し相手くらいにはなってくれてたな」


「そもそも、何でそんなことになっていたの?何かやらかしたの?」


「未知の能力の反応があったからって言われて。動植物を自在に腐らせる能力なんて外道だ!っつって色々と大衆とかも言いくるめて犯罪者扱いされて………それで当時の世間には死刑として公表されたけど、実は不老不死の状態で縛り付けられていた。多分、能力の仕組みを解き明かそうとしたんじゃないのかな?」


「それで何世紀も……?」


「200年くらい、って言ったっけ?でも、私も途中から覚えてないから……もっと長いかもしれん」


「けど、そんなに時間を掛けてもマリアの能力の"腐海への死線"って解明することが出来なかったんだね」


「でも、全く何もって訳じゃないみたいだよ。能力の基礎のなる部分は鵺ちゃん達の黒喰と同じような物で構成されているとか何とか……っていうのまでは分かったらしい」


「私達と大元は一緒ってこと?」


「じゃあ、突然変異の能力ってことじゃん。てなると、私の讎禍も親戚みたいになってるってこと?」


「みたいだね。能力の形には大きな違いはあれども、どれも原因不明の突然変異としての発現。大元の型は一緒だっていうだけが解明……されただけっていうのが、余計に謎を呼んでいるみたい。能力自体は千差万別なのに、何故大元が一緒というデータが出てくるのか。何故、異能力とは無関係の世界線でも能力者が出てくるようになったのか………分からないことが倍増したような感じで、向こうの世界の科学者達は頭がパンクしそうになってるよ」


「讎禍と黒喰は似ているっていうのは分かるけど、黒喰と讎禍、そこにマリアの腐海への死線までも近しい能力として扱われるって………意味分からんな」


「でしょ?だから、私が良い実験体だったんじゃないのかな?発現した能力自体も謎だらけだったっていうのもあって、しかも無駄に殺傷力も高いとなればね。利用したいっていう気持ちになるのも分からんでもないかなと」


「一頻り騒いだと思ったら急に真面目に喋り出すのは草」

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