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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1554/1612

1537件目【ミク・ルイナ「お世話になりました」】

「そんなに珍しがることもないでしょ。割と居るよ。バイクの免許持っている高校生くらいは。後、私は1月生まれだから。年自体は鵺ちゃんと同い年ってことになるけど、学年自体は1個上になるよ」


「まさかの拘束期間を差っ引いても、今居るメンバーの中で最年長だったという」


「てことは柚依と同じ学年ってことですね」


「二学年上だったんですか。でぇせんぺぇじゃないっすか~」


「急に悟空語出してくるのは草」


「私も敬語でさん付けの方が良いですかね?マリアせんぺぇ」


「鵺ちゃん、馬鹿にしてるよね?」


「してないって。被害妄想が酷いですな~」


「被害妄想じゃなくね?」


「不倫した女くらいの被害妄想だよ。自分が加害者の癖に被害者面するゴミ」


「百歩譲って被害妄想激しくて被害者面しているのは認めるとして、鵺ちゃんに対しては何も危害を加えてなくない?」


「うん。寧ろ私が加えてる」


「おい。自分が加害者だってことを認めてもうてるやないかい!」


「あじゃぱっ!」


「死語を慎むんだ」


「というわけで、マリアには私達の事務所に一旦連れていきましょう。向こうの世界に戻ったタイミングで社長に電話を掛けて「スカウトした子を事務所に置かせて」っつって休ませる」


「鵺ちゃんって所属事務所ではどういうポジションなの?ただのタレント……アイドルってわけじゃなさそうな気がする」


「実質的な最高権力者。ワルキューレの株式を社長よりも持っていて、藍姉ちゃんよりも株式を所有している人は居ない。藍姉ちゃんが株主総会を開いたら、ほぼ藍姉ちゃんの独断で経営方針が決められる。重役の人事までも操作できるような権力を持っている高校生アイドル」


「やっていることの範囲がアイドルという幅を大きく越えちゃっているような気がするんですけども?」


「それが鵺島藍華のエンターテイメント」


「エンターテイメントですら無くなってません?」


「よしっ!(けぇ)るぞ!」


「「「「はーい」」」」



私は日本(あっち)へ繋がるワームホールを作り出し、5人でそこに飛び込んで東京へと戻った。多分、歌舞伎町あたりに着くと思う。


少なくとも遠くなっちゃったとしても池袋とか渋谷辺りだと思う。そしたら埼京ラインか山手ラインで帰ればいいだけのことよ。


ワームホールを抜け、すぐに異世界(あっち)へと繋がる道を消す。場所は歌舞伎町の裏道。


まだ昼間だから特に危険なところではないが、夜になると普通に何かしらのトラブルが起きているようなところ。


ヤの付く自営業の人達っていうよりかは、水商売同士のトラブルとかが多いような気がする。ホストやらキャバ嬢やら泡姫やら………そういう類の人種が揉めている。


酒入ったりして、女の方もシラフの時点でヤバかったりするから、周りに居るだけで急にぶん殴られたりする可能性もある。夜中の歌舞伎町は本当に気を付けないと命に関わる。


何かと未成年が多かったりするが、よくこんなところには溜まっていられるなって思う。頭悪い以外の何者でもないでしょ。


頭悪いから、こんなところで夜中フラフラしててトラブルに巻き込まれるんだろうけどな。

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