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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1549/1612

1532件目【トウカ「うっわぁ………」】

「くっ………!この力は………!がぁ………一体………なんなん、だ………!」


「"腐海への死線(バイオハザード)"って呼ばれている能力らしいですよ~」


「そ、そんな………能力は………聞いたことないぞ………!まさか………突然変異の………異能か………!?」


「そこら辺はよく分かんないですけど。使えるから使ってるだけなので」


「藍華と藤華と同じこと言ってる」


「藤華さんって誰?」


「藍華の隣に居る、白い方じゃない方」


「あっ、ポニテの………あっ!黒崎さんか!」


「一回お会いしてますよね!?」


「鵺ちゃんに気を取られて全然覚えていないです。エレベーターでお会いした時ですかね?」


「私ってそんなに存在感無いかな?」


「シンプルにマリアさんの記憶力が藍華のことで全振りしちゃっているだけでしょ。気持ちは分からんでもない」


「そこ、共感できるんだね」


「なんだろう。マリアさんとは同じ人種のような気がしてきた」


「奇遇ですね。私も同じ気がしていますよ。白い御方」


「遥華です。白ヶ峰遥華」


「私はマリア。マリア・グランディアノートです」


「おぉ、なんか強そうな名前だ。FFとかキンハーに出てきそうな名前や」


「たまに言われます」


「マリアぁぁぁぁ………!貴様ァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!」


「うるさいんだけど。黙ってもらえます?」


「なっ………!?」



マリア、腕をおさえて地面に膝をついてる体勢で吠えているサタンの頭に触れる。


そして、一言。



「その元から腐ってる頭を、本当の意味で腐らせてやりますよ。クズの魔王が」


「ちょっ………!まっ………!?」


「バイビー★」


「あーらら。殺さないでって言ったのにな~。まぁ、やっちまったもんは仕方無いか」


「がぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ………!!!!」



マリアの触れた脳天のところから腐敗していくサタンの身体。さっきの腕の比較にならない速度で全身を蝕んでいく。腐敗させていく速度も加減できるのか……


魔王サタンと呼ばれるような強大な存在を簡単に仕留めてしまった。


これは………"前任"よりも遥かに殺傷力の高い能力の使い手が味方になってしまったな。


頭が無くなり、そのまま地面に倒れ瘴気のようなものを発しながら肉体を失っていく魔王。そんな無惨な姿を晒している父親の姿を真顔で見つめる咲希。


私、遥華、藤華は異臭に耐えられずに手で鼻をおさえている。なんで咲希とマリアは平気なんだ?室内なのに風が吹いていて、吹いている方向が私達の居る方なのか?


体感では一切風なんて吹いていないぞ?室内だから当たり前だが。



「………………臭」


「私の能力は、有機物なら大抵の物は腐らせられるからね~。流石に魔王とは言え、身体を無機物に変換することは無理だったようで。私に勝つには能力を把握した上で、相応の凶器を持って集団で掛かってこないと勝てないよ?」


「ピストル突き付けられたら終わりじゃない?」


「ピストルくらいならゼロ距離でも避けられる」


「動体視力までバグってんのか」

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