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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1545/1612

1528件目【マリア「許すまじ!」】

「えっ?あれ?本当に案内人の人だよね?」


「あんなキャラだったっけ?案内人のべっぴんさん」


「私も初めて知った。アレが本性だったの?私の前で今まで見せてきた大人しい可憐で儚げな中性的な美人というのは………亀梨君みたいなビジュアルで、喋り方とかもイケメンだったから、普通に推していたのに………」


「藍華が地味にショック受けてる」


「何かと関わりがあったから、その分本性を知っちゃって幻滅したんだろ」


「結婚した後に配偶者が豹変して「こんな人じゃなかったのに……」って後悔するパティーンか」


「それは全然違うと思う」


「えっ?似たようなもんじゃないの?付き合っていないだけで。知り合いとかでも、「えっ!?そんな性格だったっけ!?」ってマイナスの方に振り切られると幻滅するしかなくなる……的なヤツじゃないの?」


「最初からそう言えばいいのに。なんでわざわざ結婚云々の話を持ち出したの?」


「なんとなく」


「特に深い理由も無さそうだったもんね」


「だったら聞くな、ボケ」


「こんなところで喧嘩してる場合じゃないから。今は、目の前で起こり始めている問題について対処しなきゃだよ」


「私達の存在そのものが問題な件を忘れちゃ駄目」


「それを言ったらキリない」


「咲希………昔から、本当に………アイツに似てきたね」


「ママでしょ?ママはいつでもパワフルマザーだから。私もその遺伝子はしっかりと受け継いだみたい。スペックだけは両親の良いとこ取りしたみたいで」


「あれ?ファザコンじゃねぇじゃん。どこがファザコンなんだよ。めっちゃ父親とギスギスしてるやんけ」


「えっ?何の話?」



説明が遅れてしまってすみません。


えっと……玉座の方から咲希と案内人さん改め、マリアの2人が現れて私達の方に歩み寄りながらさっきまでのやり取りを繰り広げていた。


サタンの方は私達3人から距離を取って、マリアと咲希のことを睨み付けていた。


マリアは案内人の時は黒ずくめの衣装を身に纏っていて、フードを深く被っていた。今までフードを外して、私にちゃんと素顔を見せてくれるということは無かった。


フード被ってるだけだから顔は分かるんだけど、やっぱり見える部分が少なくなっている。そのため、マリアの顔の全貌を綺麗に見れたというのは初めての事だったりする。



何となく顔の造形から亀梨君っぽいなって思っていたけど、明るいところでフードを取って素顔をちゃんと見ると余計に亀梨君に似てるなって思う。


何なら、髪型も昔の亀梨君みたいに肩まで伸ばしたストレートのショートヘアだ。


髪型を見るとは本当に初めて、前髪がちょこっと見えていたから、黒髪なんだなーってくらいの印象だった。あっ、ちなみに前髪の左側に赤いメッシュも入ってる。


地毛なのか染めたのかは知らんが。初対面の時から入っていたから地毛なのかもしれん。そんな前髪ピンポイントで赤い髪が生えるもんかと思ったが。



………うん。遠目、マジで昔の亀梨君なんだよな。


血のような真っ赤に染まった瞳と前髪の一部分が赤いところ以外は本当に亀梨君だよ。身長も大きいんだよ。170はあるんじゃないのかなと。亀梨君と170くらいだったでしょ?確か。



そんな亀梨君に似ている端正な顔を持つビジュアル強めの、名前が聖母と一緒の女が………ギャーギャー魔王に叫んでいる。


文句を言いたいのは分かるが、キャラが独特過ぎる。華鳥風月のレギュラー枠狙ってんのかな?って思わざるを得ないくらいに強烈な性格しとる。

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