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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1527件目【ミク「社長」ルイナ「失礼します」】

「なかなか、強気な女が新しく娘の事務所に入ってきたようだな。まぁ、それはどうでもいい。鵺島藍華……何故、お前がここに座標を指定して飛ばされてきたのか、自分の行動を振り返ってみても「わからない」ということはしないはずだ?そこら辺の馬鹿な女のように、その場凌ぎにもならんクソみたいな嘘を吐くことは無いと思っているが?」


「分かって寄越したんなら話は早いですね」


「お前…………アイツに何を吹き込んだんだ?」


「アイツ?」


「案内人さんのことじゃない?」


「あなる」


「咲希は何にも吹き込んだ覚えが無いからな」


「元からおかしいもんな。アイツは」


「案内人……?お前らは、マリアのことを案内人と呼んでいるんだな。鵺島藍華には名前を明かしたと言っていたがな?」


「言うなって言われたんですけど。忘れたとかじゃないですから」


「聖母と一緒の名前か」


「流石は魔王。罰当たりなことをするのに何の躊躇も無い。いや、罰当たり以前に……あんなべっぴんさんの人生を奪うような真似をしている時点で死刑ですわ。罰が当たった程度じゃ済ませられねぇですよ」



遥華、変に煽るの止めてもらっていいですかね?



「その気の強さ、やはり咲希が馴染む環境としては素晴らしいな。では、少し昔話をしようか?」



曲座から歩きながら話していたサタンだったが、私達の視界から姿を消したかと思うと、いつの間にか背後に回られていた。


遥華は「おっ?」と声を漏らしたが、私と藤華は特に驚きもしなかった。遥華に関しても怖がっているという様子は一切見られなかった。


背後に回ったとは言っても、特に私達に対して殺意を抱いているわけではないことは確信している。黒喰を使えたわけじゃないし、本当のところは何を考えているのかは分からない。


私は前に何度も顔を合わせているときに黒喰が通用しないのは知っている。それに、黒喰を使ったこともすぐに察知される。


あまり機嫌は良くなさそうなので、黒喰とかを使って刺激して死へのリスクを高める必要もないな。


まぁ~、私達から物理攻撃や藤華が讎禍を使ったり……こちらからのアクションが無ければ何もしてこないはず。


小娘3人と見下しているのが、逆に私達の寿命を伸ばししていることになる。このまま行けば、私達の勝ちが見えてくる。



何故、敵が目の前の3人だけと勘違いし____



「藍華ァァァァァァ!!!!」


「鵺ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!!」


「「「………………………………ッ!!!???」」」


「なっ…………!?この2人の声は………!?アイツ等ぁ………!!」


「咲希!?マリア!?」


「鵺ちゃんに何しとんじゃぁぁぁぁぁ!われぇぇぇぇぇ!」


「ちょっと、マリアちゃん。落ち着いてってば」


「私の人生だけじゃなく……鵺ちゃんにも手ぇ出すとは…………調子に乗るのもいい加減しやがれやァァァァァァ!!!!」


「まさか………咲希………!お前が………!」


「年頃の女の子にいつまでも呪術掛けるようなことは、流石に見逃せないよねぇ~?こんなことまでをするようになっちゃったんだ………もう、パパのことは父親と見れないかも」


「成敗してくれるぅぅぅぅ!!!!」


「あの、本当にうるさい」



・・・・マリア。レギュラー出演確定。




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