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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1526件目【ハルカ「チ✡コォ★★★」トウカ「黙れ」】

「レッツラ異世界!……で、どうやって行くの?普通に外出ちゃってるけど?またelevatorで行くんか?elevatorを使ってdifferent worldに行くんか?」


「ルー大柴みたいな喋り方すんなや、なんかイラッと来るねん。意識高い系が無駄に横文字使ってるくらいに腹立ってくるんだよ」


「ディファレントワールドにゴーして、インパクトをしてから、マイワールドにゴートゥーハウスするんだね」


「英語、中1レベルか」


「小学生の方が出来る」


「もう少し英語力付けろよ、MENSAの肩書きが泣いてるぞ」


「そんなことよりも、早く異世界行こうぜ!」


「はいはい」



遥華にこれ以上喋らせると物語が進まなくなりそうなので、言うことを素直に聞いておきます。



人気の無い枝道に入り、異世界への入り口を開いて周りの人達に気付かれる前に3人で飛び込んだ。


飛び込んだ瞬間に遥華が「ペェペェ!」とか大きな声で叫びやがったから、ぶん殴ってやろうかと思った。


どうした?何がペェペェだよ。それはどういう意味でのペェペェだったんだ?


私の頭の中ではオッパイの方の意味でしか捉えられていないんですが?


ちょっと真意を聴取しておかないとですよ。これは。



座標は特にしてしなかったのだが、何故か建物の中に転移していた。私の転移のやり方では屋内に転移することは無かったはず………


屋内に転移が行われないように、上手く座標を調整してはずなのに。何者かの干渉を受けたとしか考えられない。


屋内の雰囲気を見るからに、どこかの屋敷か城と言ったところか。赤い縦断が一直線に伸びていて、その先には玉座と思われる席があり………そこには、見覚えのある人物が座っていた。


その人物は………サタンだった。



(おいおい、いきなりラスボスですかい?)


「あっ、サッキーのパッパですやん」


「咲希?そうか、お前らがSTAY.㎡の3人か」


「この白いのは違いますが」


「ペイペェーイ!」


「遥華、本当にうるさい」


「笑わせないでくれる?今はシリアスなの?分かる?」


「わかんない」


「何のペェペェなの?それは」


「おっぱいぱい」



真意を探るまでもなく、色欲にまみれた答えが返ってきましたよ。やはり……以外の感想が出てきませんな。



「……鵺島藍華、うちの娘が世話になってるな」


「いえ、こちらこそ。娘さんにはお世話になっております」


「お前も敬語使えよ」


「遥華、そういうことを言わないの」


「だって、藍華が敬語で話しているのに、向こうが上から目線で偉そうに話しているのっておかしくない?」


「藍姉ちゃんだって我慢しているんだから」


「いや、普通にお互いにタメ口でええやろ」



今はそういうわけにはいかないんですよ。白ヶ峰さん。情報を聞き出すには下手(したて)に出ておいた方が良いってこともある。


力で脅せるようなタイプなら、逆にこっちが高圧的に責め立てるような言い方の方が聞き出せることもある。


でもね………相手は魔王サタン。ヘタな喧嘩の売り方をすれば、間違いなく殺される。戦闘力が桁違い過ぎるのでね。

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