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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1542/1612

1525件目【ハルカ「覆された現実」】

遥華はアホみたいに急いで飯を掻き込んだ。


そんなに異世界に行きたいのか。あんなところ、何回も行ってると飽きてきてくるで。なんだったら、鬼怒川温泉の方が異世界な感じするもん。


滅多に行かないド田舎の温泉だもん。私の感覚からすると、異世界よりも秘境だと思っているから。ド田舎にある温泉は秘境以外の何物でも無くない?


あまり、ド田舎ド田舎言ってると、地元民に「馬鹿にすんじゃねぇよ!」っていうのを感想欄に書かれそう。



それ以前に……変に話題を作るようなことをしかしていないのもあるから、変な読者が集まってきそうな予感しか無い。


なので、感想欄も書かれるとしてら荒れるんだろうなっていう未来しか見えないです。



さて、そんな変な世界観での変な人間の代表格の私達3人の中でも断トツで頭のおかしい白ヶ峰遥華ちゃんがテーブルの上にあった食べ物の殆どを平らげてしまいました。


私と藤華がのんびりとつまんでいるところに、アホみたいに口の中に放り込んでいく。食い意地張りすぎて何にも言えなかったわ。



でも、少し急ぎで会計を済ませたかったっていうのもあったので、割と遥華の早食い大食いには救われたところもある。


綺麗に完食したところで、追加注文も無いことを確認した後にタッチパネルの会計ボタンを押して伝票を持ってレジへと向かう。


遥華はゲップしながら腹をポンポン叩いている。もう、ただの狸にしか見えん。食い過ぎた白い狸だよ。



会計を済ませ、店を後にする。値段は3万近く行ってしまっていた。


女3人が飯だけで行く額じゃねぇよ。更に、この3万のうちの2万は遥華の胃袋の中に仕舞われている。カービィだよ。カービィだよ。白ピクミンみたいな見た目をしているカービィだよ。


あれだけ暴飲暴食しているのに、食ったものが本当にどこに行ってるの?どっかにワープしてるのか?って思う。



「あー、食った食った」


「遥華は食い過ぎだよ。ギャル曽根でも目指してるんか?」


「どっちかっていうと、もえあず派」


「何やその拘りは」


「もえあずの方がちっちゃくて細くて可愛い」


「まぁ、アイドルだからな」


「ねっ?本来のアイドルってああいう見た目と雰囲気であるべきなんだよ。なんで私達って……こんな可愛くない感じになっちゃったの?」


「目指している路線が可愛い系じゃないから」


「そもそも可愛くないからじゃない?」


「藍姉ちゃんとか遥華はビジュは良いけど、可愛い系ではないからじゃん?遥華は綺麗系だし、藍姉ちゃんは可愛い男みたいな顔しているじゃん」


「可愛い男の顔をした女って、それは可愛い女の枠に入らんか?そんな回りくどい属性なの?私のビジュアルって」


「女ではないやん。藍姉ちゃんは」


「女だよ。オッパイあるし、チ★コ付いてないし」


「普通にモノを行ってくスタイル」


「オブラートに包め、まだ東京やぞ」


「異世界だからってチ★コチ★コ言っていい理由にはならんけどな」


「だーかーらー、隠せってば」


「イチモツ」


「そんなに大差無いな」


「キャンタマ」


「オブラートに包む気ないやろ」


「オブラートじゃなくて別なのに包まれてるんじゃないの?」


「上手いけど、すこぶる汚ぇわ」

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