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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1536/1612

1520件目【サキ「藍華達、どこにいったの?」ユイ「さぁ?」】

「思ったよりも色々なところで金を使っているから金欠かもしれない………それで、どこかでパッパを見つけては、その見つけたパッパからは金を巻き上げているなんていうことも・・・・・・無きにもあらず」


「頭の中、異世界ファンタジーなの?今の藤華は」


「頭の中異世界ファンタジーは草」


「思考回路なろう系になってるのか?脳神経外科で見てもらって手術してもらえよ。絶対に脳ミソのどっかに問題かデキモノみたいのがあるから」


「デキモノって、それは脳腫瘍か何かってことですか?」


「いや、多分……未知のデキモノ」


「未知のデキモノってなんやねん」


「藤華にしか生えないナニか」


「キノコみたいな言い方しないでくれる?」


「脳ミソの中に冬虫夏草あるんか」


「とーちゅーかそー?なにそれ?」


「遥華、藤華みたいに頭の中異世界ファンタジーの人間に難しい単語を使っても理解できないから」


「それもそっか」


「そもそも、冬虫夏草をちゃんと知っている人の方が今時珍しいレベルだから。高校生で分かる奴の方がおかしいくらいだよ」


「そもそも、なに?冬虫夏草って?」


「虫に寄生するキノコみたいなヤツ」


「グロッ………なにそれ?」


「まぁ、ナウシカみたいな感じになるヤツって思ってもらえれば」


「あー、王蟲に何か生えてくるようなヤツ?」


「そうそう。それそれ」


「アレ、冬虫夏草って言うんか」


「ナウシカのは違うけど、リアルだと大体の虫に見られるものだったりするみたい」


「ちなみに、薬草として昔から扱われているよ。今でも薬膳や本場の中華料理に使われていたり、ちゃんと漢方薬としてもお店に売ってるよ」


「そんな気持ち悪いのが薬なのかよ」


「見掛けで判断しちゃいかんよ。人間と一緒」


「何言ってんだ、お前」


「お待たせしました~」


「あっ、来たよ」


「えっ?めっちゃ串がこんもりやんけ」


「何個頼んだんだよ。藍姉ちゃん………」


「分からん。いっぱい食うかな?って思って」


「限度があるやろうが!」


「でも、これでも足りないくらいやろ?ぶっちゃけ」


「そうだね」


「まぁ、足りないな。釜飯みたいなのも食いたいし」


「白米も頼んでいるけど、まだまだ腹の方は満たされていませんよね?お二方も」


「うん。全然私は大丈夫だよ」


「私も平気だよ。藍姉ちゃんの財布の方は気にすることもないから、思い切り食ってやるわ」


「藤華はすぐにギブアップすることだろうな~」


「うるせぇクソ杏仁」


「鳥貴って杏仁豆腐あったっけ?」


「あったような気がするけど………」


「共食いする気か?」


「何が共食いだよ。お前のコーラだけ、本当に覚醒剤かコカイン入ってんじゃねぇの?」


「入ってねぇよ」


「で、何の話をしていたんだっけ?冬虫夏草の話の前って何の話だっけ?」


「咲希のファザコンをどうやって認めさせるかっていう話」


「認めさせるんじゃなくて、ただ単にファザコンなのかどうなのかの事実確認をするためにどうするかっていう話じゃなかったっけ?」


「よく覚えてるな、藍華も藍華で」


「こういう無駄なことを覚えるのは得意よ。私は」

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