表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1529/1612

1513件目【アイカ「影薄き、STAY.㎡のセンター」】

「着いたなり~」


「思ったよりは人居ないな」


「まぁ、お盆明けの平日だしな。学生が来る場所ではないし、社会人は今頃は仕事しているのが多いでしょうし。そりゃ空いていますよ」


「まっ、こういうことを狙っていて鳥貴を選んだんですが。いかにも高校生が行くところだと、同じ高校生が多くて落ち着かないでしょ?」


「まぁ………それはそうね」


「遥華、本当にそこまで考えていたの?」


「考えていたよ。こんなところで嘘ついたってしゃーないべ」


「ちょいちょい田舎のジジイみたいな喋り方になるのは何故?」


「分からん。ただの癖」


「キャラクター設定、謎過ぎんだろ」


「キャラクター設定が不安定、それが私。白ヶ峰遥華」


「あっそ。死ね」


「すぐ死ねっていう。お前が死ねよ」


「店で喧嘩すんな。馬鹿2人」


「「すみませんでした!」」



2人が何やら小競り合いを始めようとしたので、大人しくさせてから入店。


本当にガラガラだったので、すんなり入れて年確をされた後、近くの4人席を案内された。店員さんには身バレをすることはなく、身分証の提示の際には「忘れた」と言って誤魔化した。


私と遥華の名字は珍しすぎるので、苗字を見られたら流石に悟られる気がする。


ちゃんと学生証は所持していたけどね……やっぱ、身バレすると自由にタバコも吸えないから。遥華に関しては店員さんが顔をガン見していたけど、特に突っ込まれることは無かった。


遥華は多分……バレとるな。


見た目に個性が出過ぎると、プライベートでも即刻バレるから不便なところよな。私とか見た目に特徴が無さすぎて、存在感も死んでるからバレない。


犯罪しなきゃ誰も私がそこに居ることを気付かないよ。知り合い以外は誰にも気付かない。



席に座るや否や、遥華が「一服したい」とか言い始めたので、まだ早すぎるっていうのを言ってから飲み物と軽く食べ物をタッチパネルで頼んだ。


財布の中には1万くらい入ってるけど、向こうの世界のデビッドCardがあるので、そこから引き落とせることが可能なので。


異世界テクノロジー、凄いんだよ。こっちの世界でも普通にPayPayみたいに使えるんだから。


使用可能っていうのは提示されていないけど、所有者側から提示すれば普通に対応してくれる。なので、どんだけ食われても別に私の金銭面でダメージは皆無に等しい。


大食い女3人が値段を気にせずに食べまくっても、鳥貴だったら5万もいかないはずだ。絶対にそこまではいかない。


それくらいだったらポンッ!って出しますよ。こういう時に少しずつ使ったいかないとマジで金が使われなさすぎてカビ生えてきそうだもん。


頼み終わってから、遥華は「我慢できないから私一人で行く!」って言って席を立って遥華は喫煙所へと向かった。



遥華は、ずっと安定の遥華だなって再認識したよ。



「アイツ、協調性っていう概念無いんかね?」


「良いんだよ。鳥貴の喫煙所って基本的に1人しか入れないから。日高屋もだけど。2人とか3人とかで吸えるようなスペース無いしな」


「だとしても………早すぎない?」


「ヤニ切れも個人差よ。我慢できる出来ないも個人差」


「はぁ……まぁいいか。いつものことっちゃいつもの事だしな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ