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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
152/1612

150件目【アイカ「これが一緒になるメンバーか」】

「あっ、由利姉ちゃん。私達6人の時のグループの名前ってまだ決まってないの?」


「うん。まだかな……?まだ先のことって言うのもあるし。何なら、6人で話し合って決めてもいいよ。結成しても良いっていう頃合いになれば仲も深まっていることでしょ?喧嘩とかも全然して良いから。メンバーとなんて喧嘩してなんぼだよ。そうじゃないとお互いに対しての距離感なんて一生分からないんだから」


「こらっ、由利。余計なこと吹き込むんじゃない」


「私の時だけじゃなくて、メンバー同士が腹割って話せるグループの方が伸びますよ。少人数グループは衝突してなんぼってところありますし。社長はそういうのは疎いんですから、余計な口出しはご遠慮ください」


「うぅ………分かった」


「社長がマネージャーに言い負かされているだと!?」


「普通だったらクビ飛んでるよ」


「マジでそう思う。由利ちゃんは他の事務所だったら誰も雇ってくれねぇって思うもん」


「藍華、何か言った?」


「事実しか言ってねぇけど」


「どんどん生意気になっていくね。ムカつくわ」


「んなの、お互い様やろ」


「スタジオで喧嘩をするな。他のスタッフも居るんだぞ」


「いーや、いいんすよ。最近の若いのは活きの良いのが居なくなってるんですから。こういうのを見れて逆に俺達は安心できますよ。まだ若いのでもデカいことをやってくれそうな奴が居るんだなって」


「流石に活きが良すぎると言うのもありますが……すみません。うちの馬鹿共が迷惑を掛けてしまって。なるべく時間を掛けないようにいたしますので」


「良いですよ。そういうのは。ワルキューレの人達と仕事するのが一番気楽なんで。他のところは売れて調子こいていて無愛想なヤツとか……マネージャーも対応が悪いし、そういうところの社長が一番厄介ですし。寧ろ、ワルキューレがオアシスみたいなものですよ~」


「そういって頂いて感謝いたします」


「いいっすよ、いいっすよ。あっ、そういえば新しく3人入った子達を先に1曲レコーディングし終わっちゃったし。一旦は顔合わせっていうことで、自己紹介とかしておいた方がいいかも。休憩っていう感じでするから」


「ありがとうございます。藍華達。例の2人のプロフィールを見ておいてくれ。灯籠組には明星組に教育係を任せるつもりだから、そういう意味も含めてしっかりと見ておいてくれよな?」


「はいはい。ほい、水月と未來の分」


「ありがと」


「うぃーす」



さてさて、確認してみますかね。


あらためての新しい人の紹介っていうのも兼ねて。吹奏楽の2人の紹介を全然やってないから。このタイミングを逃したら、そのまま紹介しないでズルズルと進んじゃいそうだし。


名前だけしか紹介しないっていうのは、今後メインとして関わっていく人達には失礼だし。



「あっ、でも。結構……子役としては、なかなか活動の実績があるみたいですね。特別メインで目立つ役は無いにしても、脇役としては相当重宝されてきたんじゃないんですか?」


「そこまで本当に有難いことなんですが……子役は成長すると、どうしても別の子役に移り変わるので。メインでやってたとしても、平気で変わる業界ですから。ある意味、年齢とかも考えたらアイドルよりも酷い業界ですよ」


(やっぱ、難しい世界なんだな。同じ業界の人間のはずなのに、本当に子役の世界だけは別世界だわ)

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