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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1518/1612

1502件目【ハルカ「ヤニカス、ハルカス」】

「そもそも、私は酒はやらないって決めてる」


「未成年だからっていうのは言い訳にならんよ」


「ちょっと前にビールの泡の部分舐めたら無理だってなった。にぃーがねぇーに少しだけビールを飲まされていたから、その時にちょっと貰ったらゲロ不味かった」


「カシオレとかカルアミルクあたりにしとけよ。それなら旨いから」


「飲んだことあるんか」


「親に飲まされたことある。子供のうちから鍛えておけ!みたいな」


「親が未成年飲酒を進めるとか、どこの田舎だよ。時代錯誤しまくってる限界集落みてぇな習わしが何で都内在住の投資家の家にあるんだよ」


「普通にジュースみたいなもんだった。後、全然酔わなかった。10杯くらい短時間で結構飲んだけど、普通に記憶あるし。二日酔いとかも無かったね。何なら、自転車乗ってコンビニまでタバコ買いにいったくらい」


「田舎のヤンキーみてぇな生活してんのな」


「ダルダルの毛玉の付きまくったパーカーとスウェット着て、クロックス入って自転車乗ってコンビニでタバコ買ってるんだろうな」


「クロックスは痛くなるから、スポーツサンダルみたいなのを履いてる。今の季節は薄くて裾の長いパーカー着てる。下はショートパンツ」


「令和ギャルの寝巻きみたいな感じだな」


「地雷系じゃないもん」


「推しへの重さは地雷系レベルだけどな」


「私を愛さない推しが悪いとか言い出すことは無いから安心して。節度は弁えてる」


「ギリギリな?」


「姉ちゃんなんて家に居ると私のベッドの中に潜り込んでくるからな………遥華はそういうことをしないだけ良いかも」


「そんな設定もあったね。來依柰さんには」


「上には上が居たか」


「姉としての戯れだって」


「実姉にキレられそう」


「何回かキレられてる。「藍華にふざけた真似してんな!」って凄まれてビビってたけど、懲りてはないから繰り返している。そもそも、色々とタイミングが悪くてバレちゃったんだよね。たまたま実家に泊まりに来てて、私のことを起こそうとしたら、ベッドでモゾモゾしている姉ちゃんを見つけて、ねぇーが「お前、何してんの?」ってなりまして………私もそれで起きちゃった。起きたら、目の前で姉ちゃんがねぇーにバチクソキレられていたから「草ぁ~」って思いながらスマホいじってた」


「いつの話?」


「中2くらいだった気がする」


「そんなことをやっておいて、なんでメイドを首にされないのかが不思議だな」


「不思議だね、本当に」


「ダァネェダァネェ、ダネフシャァァァァ!!!!」


「それはポケモンの方のフシギダネだな」


「地味に似ているの草」


「文字だけだから分かりにくいけど、フシギダネの物真似したのは遥華と思わせておいて、まさかの藍姉ちゃんという」


「ダネフシ、藤華にギガドレイン」


「噛みつけばいいの?」


「そこはダネフシって返事しろよ」


「噛みつけばいいんダネか?」


「そうくるか」


「本当にやろうとしなくていいから」


「仕方無い。ダネフシ、宿り木の種」


「女だから種は出ないよ。卵ならギリイケる。今は排卵日ちゃうけど」


「急に生々しいことを言わないでくれない?」

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