表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1510/1612

1494件目【ユリ「來依柰、楽屋に居ないんだけど」←収録本番ちょい前】

「遥華みたいに、こうして仲良くなっているんだったら……そういうことを言われても、「ふざけんなよ~」とかっていうやり取りが出来るけど、ただの一般人のファンとは出来ないやん。そういう余計な接触行為っていうのは禁止されているようなもんだし。プライベートでも握手くらいならOKっていうくらいなもんだし。やりたくなかったらやらなくてもいいっていうことになってるわけだ。そういうところまでも突っ込まれて「ファンサが悪い!」とか言われても「いや、私だって人間なんだけど。色々と思うところはあるわ」っていうのが当然じゃんか」


「私自身にも色々と突き刺さってくるな……大丈夫かな?過去の私………変なことしていないよね?」


「遥華が仮に私が何かしていたら「白い変なの」っていうので印象に残っていたと思うから。それが私の記憶にも無いってことは何にもしていないよ。私、そういう嫌がらせとかっていうのは結構覚えているタイプだから」


「過去の自分に初めて感謝したくなった。てか、藍華も意外と女の子女の子してんのな。そういうことをちゃんと覚えているって」


「覚えようとしているんじゃなくて、勝手に覚えちゃうっていうのに近いのかな……?自分の意思とは完全に無関係なインプットよ」


「記憶力が良いっていうのも考えものだね」


「記憶力良くない方だと思っていたんだけどな……」


「基本的に藍華は記憶力めっちゃ良いでしょ。たまにニワトリ以下になるだけで」


「無駄な事しか覚えない記憶力よ」


「あっ、そういえば。由利さんはどうしたの?会社の中に居ないっぽいよね?」


「仕事だよ。番組の収録だってさ」


「あっ、なんだ。お仕事か」


「というか由利ちゃんは再デビュー前からも普通に外回りをしていたから。事務所に居る時間の方が少ないよ。私達が居る時はちょいちょいサボっていたくらいで。私達が学校とかで居ない時は普通に営業で外フラフラしている」


「外回りはフラフラしてるって言わんでしょ」


「ちゃんとノルマ以上に仕事をやってきてくれるかは、ちょっとサボっても何も言われないのが由利ちゃん。抜くときはちゃんと抜く……そういうのが本当に上手い。堂々とサボっているように見えて、誰よりも仕事はキッチリこなすタイプ」


「かっけぇ」


「だから再デビューしても、普通に結果を残せるんだなって思うわ」


「今日の仕事って収録だけなの?由利さんは?」


「由利ちゃんと姉ちゃんがセットでテレビ番組の収録の後に、ユーリ&來依柰として新曲のリリースをDAMチャンネルかJOYTVかで宣伝するためのヤツもあるって聞いたよ」


「DAMチャンネルか……出てみたいな」


「言えば出してもらえると思うよ。社長の繋がりで出してもらってるようなもんだから」


「私のソロでいくか」


「雛形ちゃんも連れていってあげなさいな」


「えー、藍華となら良いんだけどな~」


「私はスケジュール的に無理っぽい」


「そこを何とかするのがプロでしょうが」


「時間は有限だから限界がある」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ