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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
1509/1612

1493件目【ミク「月也、大丈夫かな」】

「いや、なんか……心の底から大事にしろって無理じゃね?名前も顔もよく覚えてねぇ他人ぞ?」


「そういうことを言っちゃ駄目だよ」


「ライブとかテレビとかで言ったらアウトだけど、こういうプライベートの場で言うのは全然良いでしょ。ここで思う存分吐き出して、理想のアーティスト像を演じることが出来れば、芸能人としての仕事はこなせている内に入るっしょ。藍華だって実際はそうでしょ?」


「当たり前やろ」


「そういうことを言っちゃ駄目って言った後に、すぐ手のひら返したな。手のひらドリルじゃないかい」


「私に関してはファンの民度が本当に低いんだよ。余計に所詮は金蔓だなって思っちゃうんだよ」


「金払ってんだから何してもいいって思っている人間はどんな場所にも一定数居るしね」


「私のファンには何故か多い」


「ファンはアーティストの鏡って言われることがあるけど、納得の行くようなアーティストも居れば「えっ?絶対にそんなことないでしょ?」っていうアーティストも居る。半々っていうくらいだから、その理論は成り立っていない」


「私は成り立ってない方でいいんだよね?」


「ま、まぁ………治安の悪さの種類が違うからね。カテゴリーが違うなら、鏡とは言えないしな」


「安心していいのかしちゃ駄目なのか、よくわからん回答を貰った件」


「私はあんな風に推しの住所を突き止めて家の前とかで待ち伏せしたりはしないよ……不法侵入をしようなんて思ったこともないのに。なんで私のファンはそういうことをやらかす人間が多いのかっていうのがガチで悩んでる。いや、悩んでもしょうがないから早い段階で処分してるんですけども………」


「殺処分してるん?」


「殺していはないよ。そこまで非道なことはしないよ」


「藍華ならワンチャンやりそうじゃん?」


「私のことをなんだと思っています?」


「クレイジーサイコレズ」


「それはお前だろ」


「バレた」


「バレたの意味が分からないから」


「でも、そういうファンは適当にあしらって金だけ落としてくる存在って見れてるんなら、良いんじゃないのかな?私達を金蔓だと思ってんでしょ!っていうのをそういう連中から言われても、「犯罪者予備軍のお前らが言ってんじゃねぇよ!」ってなるもん」


「YouTubeとかで見る、ホス狂みたいなファンが多すぎんだよ………減らしても減らしても増えるんだよな。売上には貢献してくれるけど、太客だから特別扱いしろっていうのは無いから。そんなん自分の意思で勝手にやってるだけなんだからよ………そもそも、私はホストでもキャバ嬢でも無ぇんだわって」


「男性ファンからはそういうのが一切無いのは藍華のファンの不思議なところ。異性のファンからの問題行動は無かったって聞くよ?」


「だから余計に同性ファンのヤラカシが多いことが理解できないってことになっちゃってる。なんで?結婚できひんがな。いや、やろうと思えば出来ないこともないけどさ………結婚してぇ!付き合ってぇ!とか言われても「無理です」ってなるやん」


「そんなに酷いのか……」

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