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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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141件目【ミク「ワックワクのドッキドキだねぇ~い★」アイカ「それ、ダンガンロンパに出てくる白と黒のドラえもんやんけ」】

「早く終わらねぇかな……この時間。無駄すぎる!」


「無駄にしているのは藍華のやる気の無さだけどね」


「教科書開く気にすらならねぇわ~」



私は机に顎を乗せてブツブツと文句を言う。


今更ノートを取る気にもならない。教科書を開いて一休さんが今話しているところを追う気力もない。太字のところと、その前の文をマーカーで引く作業なんて家でも出来るやろって話よ。


家でも出来ることを学校でやる意味がない。私は家ではちゃんとやるから。だからテストは点数取れるんだから。テストの結果がちゃんとやっているっていう何よりの証拠だよ。


家でやるから授業はマトモに受けたくないっていうのはそういうこと。こんなところまで建前云々とか気にしたくねぇし。


学校で建前を気にするのは喫煙くらいだわって思ってる。喫煙がバレたら流石に色々とヤバすぎるから、上手いことやらないといけないから。そこを気を付けるだけでも疲れるんだから。


授業なんて受けてられっか!っていう、自分でも自覚している自分勝手な理由ですね、はい。



「暇ならノート取れば?板書で暇潰しとけ」


「水月と未來だって教科書とノート開いているだけで何にもしてねぇじゃんかよー」


「やってるフリだけでもしとけって。落書きでも何でもしてりゃいいだろ。お前にとって全部の授業で使っているノート、何から何まで自由帳やろ」


「常に美術やってるじゃん。下手くそだったらネタに出来たりするけど、普通に上手いからネタにも出来ない。そこは下手くそであれ!って毎度のことながら思う」


「下手に描けって言われたら描けるけど、暇潰しに絵を描くのに下手に描く必要は無いし。ふざけとかでテキトーに描くくらいしか雑に描かんよ」


「はいはい。分かった分かった。藍華ちゃん、お絵描きの時間でちゅよ~?」


「おい、目の前のV系メンヘラ………なめてんのか?」


「なめてないじゃん。ずっとお絵描きしているのは藍華じゃん。お絵描き好きだから美術取ってるのに、他の授業でも美術やってるんでしょ?従業は数学なのに藍華だけは美術やってるんでしょ?」


「死ね、クソビ●チ」


「純粋に悪口で笑えないんだけど」


「ちゃんとガッツリ傷付くシンプルな悪口が飛んできたな」


「藍華、あまり殺傷力高いのだと水月が泣いちゃう」


「クソビ●チじゃん。お前の元カレのこと、週刊誌にいつでもリークしてやっても良いんだぞ?逆恨みしても良いけど、私は容赦しないから」


「……………………すみませんでした……」


「藍華、やりすぎ」


「いつものことだから。こんなのをいちいち気に留めていたら身が持たないよ~ん」


「みっけもみっけで呑気なもんだねぇ」


「私は2人の喧嘩に関しては第三者。無関係の立場でございますから。安地で眺めて面白がっているのが一番美味しいポジションよ」


「灯籠って人格が終わっている人が居ないのがよく分かった」


「そんな人格が終わっているアイドルグループが居る事務所に入ることになるんだけどね。しかも、やがては一緒に活動していくという」


「人生の試練として甘んじて受けるよ」

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