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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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115件目【シャチョー「神石井……千柰都……何故、このような逸材が一般人として……」ユリ「藍華達の学校の生徒ですよ、しかも。藍華のクラスメイトですし」シャチョー「ぬっ!?」ユリ「履歴書見てください」】

「最初は詐欺なのかと思って、「えっ?不当な契約ですか?」って言ったら、藍華達のグループが居るところだっていうのを説明されてから、「あー、大丈夫かな」って思ってサインしたよ。一応はちゃんと規約とか契約内容を読んで逐一質問とはしてた」


「真面目だね。私、読んでねぇもん」


「ああいうのってちゃんと読むもんじゃないの?」


「そうなんだけどね。まぁー、色々と繋がりもあっての今の事務所に入ったから、形式上っていうのもあったから読まなかった。マネージャーからは怒られたけど」


「藍華ってそういうところは杜撰(ずさん)なんだね」


「あー、今でもよく言われるわ。社長に「契約書はちゃんと読め!!」とか言われて「うるせぇ!!」って反抗してる」


「だいぶアットホームなんだね。社長もフワフワとしている感じだったし、私を騙すっていう気持ちは一切なかったら、本当に私を事務所に入れたかったんだろうなって思う。そんなに欲しがるような人間かなって思ったけど………どういう売り方をするのかも未だに連絡来ないし」


「今はちょっとバタバタしているけど、そこまで社長が入れ込むような何かを持っているのは分からないでもないから、そのうちに何か動きがあるよ。私も東京ドームのライブとか武道館の時でも、急に言われたりして焦ったこともあるから」


「あっ、ずっとあんなんなんだね」


「そんなオッサンに契約書読め!!とか言われたくねぇし。って思うもん。後、一時期は未來が一番反抗期をこじらせていたな。社長とマネージャーの言うことに全部反論してた。仕事だけは真面目にこなしていたし、外でそこまで問題は起こさなかったんだけど………事務所では毎日のように俳優とかぶん殴ってた。「コイツが絡んできた」、「顔は殴ってねぇからいいだろ」とかって………中学の時は本当に荒れに荒れてたよ」


「あのみっけが!?元ヤンっていうのは噂で聞いていたけど………マジだったんだね」


「うん。外の問題って言っても、喧嘩は問題のうちに入れてなかったし」


「十分に問題じゃないの???」


「うち、大手だし。未來はそもそも多方面での才能が凄いから。ギターとかもベテランのプロですらも「なんだ……!?」っていうくらいにとんでもない技術を持っていたりするし。作詞作曲のセンスもずば抜けているわけで。そんなのをヤンキーだから、喧嘩しているからって理由っていうだけでクビにはしないでしょ」


「あー、そんなに凄かったんだね。みっけって」


「学校だとあんなパッパラパーだけど。やる時はビシッと決める。私達のグループでも本番の強さは一番だと思う。初ライブでも緊張しながらも、練習やリハーサル以上のパフォーマンスを発揮する人間だから」


「あー、見た見た。みっけの初ライブのギターソロ………KAT-TUNのヤツをカバーしている時は凄かったね」


「初ライブでKeep the faithをギターソロで歌いながらやる化物みたいな中学生アイドルっていうので話題になったんだよ。私達が中学生の時は私がセンターなのに、ダントツに人気が高かったのは未來だったもん。男女共に人気集めてた」


「能ある鷹は爪を隠すっていうのは、みっけのためにあるんかね?」


「さぁ、間違ってないんじゃない?今はもっと凄いし」


「へぇ~」

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