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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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111件目【アイカ「全智混沌って名前がクソダサい」】

(コイツ、新人類の枠に入れたとしても………おかしくね?私達を旧人類とするならば、見た目は完全に旧人類と同じなのに、何で中身の作りがある明らかに違うんだよ。多分、私達には無い特殊な臓器でも体の中に入っているんだろうか?)



それと、私達に敵意が無い。敵側ではないこともハッキリと分かった。

そもそも、敵である人間で、灯籠組の過去の仕事の実績、黒喰のことを踏まえたら、こんなにも隙を見せるなんて考えられない。


スペックだけがべらぼうに高いのに………浮世離れしているっていうレベルで純粋な面が強いんだよ。


やたらと素直に何でも聞き入れて慌ていたり、割と親の言うことをはいはい聞いてしまう一面までもあるっていうことまでも分かった。


ちゃんとガッツリ心の中を探っちゃったよ。人間の個体で、ここまで希少な存在はお目に掛かれない。一生掛けても出会えるわけがないだろう新種過ぎる人種だ。


変な男に平気で付いていったりして私も何度か助けたりしたし………無駄にビジュアルが整っていることも相まって変なのを馬鹿な男に植え付けられる可能性も高い。


ほぼ野放しみたいなものだから。私にベッタリじゃなかったら今頃、コイツの力は悪用されて使い潰されていただろうね。


そもそも、そういうのを抜きでシンプルに「助けなきゃ!」ってなっただけだから何回も助けてる。本当なら私よりも遥かに総合的なステータスが上過ぎるんだから、変な男に絡まれても手加減してようやく死体が残るっていうレベルで対応できるってものでしょう。


感情的になって力のコントロールが出来なくて暴走していたら、男だけじゃなくて………町一つ、山一つくらいは更地に変えられるくらいの潜在能力を秘めている。



「ん?私の顔をじっと見てどうしたの?」


(コイツ、本当に私の心を読むのを止めてるし………私からすれば怖いくらいに素直すぎて………私が色々と歪んでいるのはあるんだとしても、千柰都はいくらなんでも純粋無垢過ぎる。生まれたての赤ちゃんか!っていうくらいに純粋無垢だよ。たまに小生意気な小学生とか幼稚園児の方が性格歪み始めてるんじゃないのかなっていうくらいに綺麗な真っ白なんだよな………)



脳ミソ、太陽で出来てるんかな?って思いたくなるくらいで。


それは冗談だとしても、体の作りそのものが私達とは絶対に違う何かがあるはず。

ただ、流石に黒喰では思考や感情は細かく読み解くことは出来ても、体の中の内臓まで内視鏡みたいに見れるわけではない。


一番気になるところになったしまったところが見れないっていうもどかしさだよ!



「いや、なんでもない。わけじゃないけど」


「…………?」


「なんか、その、純粋だな」


「あっ、私の心を読んでるの?えっちぃ」


「読んだけど……よう分からんかった」


「私はちゃんと見ないようにしていたのに!詐欺だよ!詐欺!」



うん。何がなんでも巻き込んじゃいけない存在だ。千柰都に私達の裏稼業に関わらせて穢らわしい真似なんてさせちゃ駄目だ!

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