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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1082件目【ユイ「藍華、マジでグループ内で同性からモテ過ぎやろ」】

「藍華さん、IQOSある?」


「あるよ。あれ?遥華も吸うの?」


「はい。IQOSだけ吸ってる感じ」


「めっちゃ意外だわ。そういうところは真面目だと思っていたのに」


「色々とストレスあるんですよ、私にも」


「これからもっと増えるからね……本体はあるの?」


「うん。ちょうどカートリッジが切れちゃって」


「おけおけ。ほいっ。メンソールだけど」


「IQOSは基本的にメンソールじゃない?レギュラーだとマズくて吸えたもんじゃない」


「それ、凄い分かるわ。紙だと基本的にレギュラーなんだけど、IQOSとか電子タバコのレギュラーってクソマズいよな。電子タバコはメンソールじゃないと吸う気になれない」


「あっ、ありがとう。藍華さん」


「いえいえ、何のこれしき。藤華は知っていたの?遥華が吸うのは」


「そりゃよく喫煙所で一緒に吸ってるから。見慣れたもんよ」


「こんな綺麗で清楚で純粋そうな煌びやかな天使みたいな女の子がIQOS片手に紫煙を燻らせるなんて……なんか、良いな。私のワタシがうまだっちしそう」


「何を言ってんねん。こるぁ」


「そういうのって順序があると思う。その順序を追っていってから、好きなだけうまぴょいすれば良いって考えるタイプかな。男女にしろ同性にしろ」


「お、おおう………予想外のマジレスやったわ」


「私は本気だよ」


「遥華、ちょっと外出て話し合おうか?」


「やだ。外暑ぃんだもん」


「拒否権無いから」


「拒否権無くなることを拒否する」


「……………………うざっ」


「言い返せないからって、そういうことしか言わないのは負け犬の遠吠えよ?」


「ムカつく!本当にムカつく!」


「落ち着くんだ。藤華」


「落ち着けるか!」


[オチツクンダー、トーカ]


「んふっ………おい!それは不意打ちが過ぎるぞ!」


[チョットワラッテルヤンケ]


「笑わない方がおかしいだろ!こんなん!」


「ヘリウムガスの使いどころよ」


「やっぱ、遥華って光るものしかないわ」


「こういう下らないノリでも全力でやれるっていうのは本当に凄いよ。女でここまでやるか!っていうので絶対に印象には残るから。良いか悪いかは別として」


[コレクライデオモシロクナレルッテイウノモ、ヨクワカラカイセカイダナッテオモッテシマウ、キョウコノゴロ]


「マジ顔で真面目なことを話す声じゃないんだよな」


「困ったらヘリウムガス」


「でも、バラエティじゃ常に持ち歩けないからねぇ~。それこそちゃんとトークで盛り上げられるスキルがあれば」


「それに関しても遥華は頭の回転が早いから大丈夫だと思う。それは幼馴染みの私が嫌っていうほど見てきたから」


「嫌って何よ?私の何が嫌っていうんだよ」


「言葉の綾だわ」


「???」


「おい、MENSA。言葉の綾っていうのも分からなくなったのか?」


「あー、あぁ………そういうことね。理解理解」


「理解するまで時間掛かりすぎたわ」


「お腹いっぱいで眠くなってきて頭が回らなくなってきた」


「そんな幼稚園児みたいなことを言う年齢じゃないでしょ」


「幼稚園児じゃないよ。もはや赤ちゃん」


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