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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1070件目【ユイ「あの3人って芸能人!っていうオーラが凄い」サキ「わかりみ」】

「藤華、拭いたら私にも台拭き貸してよ」


「ほらよ」


「あっ、普通に手渡してくれるんだ」


「どっかのアホと一緒にしないでもらいたいね。ね?藍姉ちゃん?」


「私の名前を言っちゃったら、どっかのアホっていう意味がなくなってるじゃん。思い切り特定されちゃってるじゃん。これは侮辱罪、名誉毀損にあたります」


「そんなことを言ったら世の中何でも侮辱罪やら名誉毀損になっちゃうやろ」


「なんでも法律を振りかざせばいいってもんじゃないよ」


「ほんの冗談なのに……」


「ブラックジョークにしてもつまんないね」


「ねー」


「ちょっと死にたくなったんで、薬局行って解熱剤買ってきて一気飲みしてきます」


「意外と死ねないから止めなさいよ!」


「そうだよ!オーバードーズは死ねないことで有名なんだから!」


「変な心配のされ方なんだが。どっからツッコめばいい?死んでほしいの?死んでほしくないの?どっちなの?」


「あっ、藍姉ちゃんがツッコミ入れてくれた」


「珍しい、のかな?」


「うん。明日は嵐だな」


「ある意味、明日は明日の風が吹くね!」


「藍姉ちゃん、こういうジョーダンだから。気にしないのー?」


「遥華の発言も思い切りスルーしとったな」


「ガッツリスルーされた」


「急に変なことを言い出したから拾わなくていいやって思った次第」


「ちょっとは触れてよ。先っぽだけでも」


「なんやねん、先っぽって。何の先っぽだよ」


「なんでここは触れるんだよ」


「思春期だからじゃない?」


「いや、思春期関係無いでしょ?先っぽと思春期って…………あっ」


「途中で気付いて言葉に詰まるのは草」


「今のは不可抗力でしょ」


「別に下ネタ言ったところでじゃん。ヘタに恥ずかしがる方がシラケるから。こういうときは思い切り言っちゃった方が良いんだよ」


「こんなことで身を削りたくない」


「そんな削るって程でも無いでしょ。藤華に関しては今更」


「まだテレビとかそんなに出ていないんだから、あまり変なキャラのイメージ作りたくないよ」


「その方が楽だよ。やれることの範囲が広がる。自由度が高くなる。変に優等生キャラを演じるよりは頭おかしい感じで言った方が基本的に何を言っても許されるから」


「なるほど、なるほど」


「遥華、あんまり参考にしない方が……」


「実際に藍華さんがやってるんだから。信憑性は高い話ではある。実践する前提で色々と参考する」


「真似は駄目だよ?キャラ被りは良くないから。遥華なら普通に私の追っかけっていうのをアピールしても良いんじゃない?「推しを追っかけて同じ事務所でデビューしました!」っていうのをキモヲタ丸出しで行けば。中身どうしようもないキモヲタだけど、見た目が可愛いから、そういうギャップもあって人気が出ると思う。私のことはいくらでも名前出していいから。寧ろ、出してくれると有り難いくらい」


「うへぇへぇへぇへぇ………」


「そう、それを出していくんだ!だいぶ気持ち悪いし、素にしか見えないというか………素だから大丈夫だよ。週刊誌にも私と遥華が2人で飯行ったりとかしているっていうのは報道させるようにして、熱愛関連のスキャンダルや噂に関しても予防線を張るから」


「そこまでやってもらって………!マジ陳謝!」


「ぶー、ぶー」


「藤華、不貞腐れたな」

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