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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
"SIX IMPOSTORS" AND "WHITE LIGHTNING"
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1061件目【アイカ「弁当飽きたから、ちょっとお菓子食べる」】

「私も同じような理由で出禁食らってるけどさ………別に、出禁までしなくてもよくない?大会出るために練習しているっていうのがあるのに、その大会という目的が無くなったらさ……何のために部活を頑張っているのか?っていう素朴な疑問が出てくる」


「趣味」


「そ……それでも良いんだけどさ。やっぱり、結果は欲しいじゃん。形に残る記録みたいなのは」


「藤華なら普通に来年とか再来年には大会出れるんじゃない?流石に3年間大会一回も出させてあげないっていうのは無いと思う。というか、藍華さんに頼んで学校側に圧力掛けてもらえば?」


「それなんだけど、私が自主的にやろうとしたら藤華にバレて全力で止められたから。私は何にもできなかった」


「余計なことをしそうだし。本当に要らないところまで手ぇ出しそうだったから」


「信用されていないのは笑う」


「失礼だよね。折角大会に出れるようにしてあげようかなって思ってたのに………余計なことしかしなさそうだからって理由で断固拒否って。あんまりじゃない?」


「やり過ぎるから嫌なんだよ」


「やり過ぎ……ないようにするからっていうのは頭の中では分かってるから」


「頭の中では分かっていても、実際にやっていることがおかしかったら意味がないからね?」


「まぁまぁ、藤華もそうは言わずにさ。藍華さんだって色々と考えてやってくれているわけじゃん。そういうのを考えたら、あまり藍華さんの気持ちっていうのも無下にしない方が良いんじゃないのかなって個人的には思っちゃったりするよ」


「やり方がちょっと極道チックだから困るんだよ」


「それはアカンかも」


「そんな極道ってほどじゃないと思うけど。ちょっと脅すくらいだから。えっ?あまり調子に乗った真似をしていると……どうなるか分かってる?お前だけじゃなくて、お前らの身内もタダじゃ済まさねぇけど?っていうくらいなもん」


「それで実際に言うこと聞かなかったら、どうするの?」


「有言実行」


「だから嫌だって言ったんだよ。裏稼業のことを知ってるからこそ、藍姉ちゃんの行動力を知ってるからこそ………止めてくれ!って言ってるんだよ」


「止められても仕方無いね。藍華さん」


「遥華はどっちの味方なの?」


「今はどっちの味方でもないよ。中立の立場」


「弁護士気取りかよ」


「あー、弁護士目指すのも良いかもしれないね。ワルキューレの顧問弁護士さんに色々と教わりながら弁護士の試験対策とかをやるのも悪くはないかもしれないね」


「弁護士の試験って誰でも受けられるんだっけ?」


「うん。だった気がする。独学で行けそうだったら……目指してもいいかもしれない。顧問弁護士さんから色々と教わりつつも、弁護士を目指しつつ芸能活動をしていって………あわよくば、顧問弁護士の立場を得るっていうのも悪くはないかもしれない」


「本当にやりそう」


「冗談だよ。だったら普通に弁護士事務所でも何でも自分で作ってやるよ。事務所作らなくても、普通に芸能活動をしながら弁護士の仕事を副業がてらやってもいいかもね」


「芸能活動と弁護士の兼業………遥華なら出来ちゃいそう」


「スペック化け物だからイケそうやな」

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