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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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101件目【アイカ「屋上にて」ミツキ「にゃー」ミク「にゃー」】

「ぷぱぁ~、やっぱり飯の後のタバコが一番良いわ~。色々とスッキリするわ~♪ちょっと出が調子良い時のウンコよりもスッキリする」


「わかりみが深い」



全然分からぬ。ウンコとタバコを比べんなよ。そことそこは絶対に比べないところだよね?比べている奴初めてだわ。



「あっ、ん?電話掛かってきた」


「誰から?まさか、男!?」


「んな訳あるか。水月じゃねぇんだから」


「……………………………………………………」


「そんな顔せんでもええやろ」


「そーやって藍華は私のことをいじめるんだ。弱い者いじめは本当に良くないんだぞー?」


「お前のことを弱いって思ったことはない」


「私は十分にか弱き乙女だよ」


「お前が弱いのはメンタルだけだろ。恋愛に関してだけの」


「そういうのが一番刺さるんだって。藍華って言葉で人を殺せるよ」


「そりゃ、そういうのも仕事にしているからな。そうじゃなきゃ詐欺紛いまでやって金を馬鹿共から毟り取るなんて無理な話よ」


「それを私にまでやる必要はなくない?」


「あー、もしもし。あっ、由利ちゃん。お疲れっーす」


「聞いちゃいねぇわ」



由利ちゃんからの電話。


会社の電話番号で掛かってきたから、誰からだろうって思ったけど………


例の件についてなら普通に携帯から掛ければ良かったのに。



[あっ、藍華?お疲れ様。LINEの方は見てくれた感じだよね。今は周りに人は居るかな?未來と水月以外で]


「いないっすよ。学校の屋上でタバコ吸ってるんで。うちらの学校は屋上解放してるんすけど、昼休みとかでも誰も来ないんで」


[それなら良かった]


「藍華、スピーカーにしない?」


「その方が説明とかも楽じゃない?」


[由利ちゃん、2人からスピーカーにしていいか~、だって。どうする?]


[なんでもいいよ。桐生の件の"殺害"についての詳細を言うから。一気に全員に伝えたいからスピーカーにしてもらって]



由利ちゃん、ちょっとパニクってるな。


桐生のジジイに関しては殺害って言い切ったね。新しく情報が入ったってところだろう。

司法解剖の結果がうちの事務所にも回ってきたのか。社長が根回しているから、そういう情報もダイレクトで容易に入ってくるようになってる。社長のパイプ様々ですよ。


通話をスピーカーにして、3人で話せるようにした。2人にも私から「桐生の殺害方法についてだって」ということも予め伝えておいた。



「殺害が確定って……司法解剖のデータが来たってことですよね?」


[うん。警察の方は面倒ごとを避けたいから自殺の方で、この件は終わりにするって。ただ、警察の方も自殺にしては少しおかしな点があることも分かってはいる]


「やる気ねぇな、日本の警察も」


「忙しいんだよ、多分」


「どーだかね」


[司法解剖の結果なんだけど………全身に毒が回っていたみたい。神経毒だってさ。多分、猛毒のムカデとか蛇とか……かなり毒性の強い毒虫に頸動脈を噛まれて、一気に全身に毒が回って死んだらしい]



毒虫………蠱術の線が濃くなったな。

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