表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/41

05:新しい狩りの手法

はあ、はあ、はあ


「ヤマトさん! 引っ張ってきました!」


「よし、その線の手前で止まって引き付けるんだ!」


「はい!」


 フィールドという概念がないこの世界では境界の概念がなく、『モンスターはこちらを見失うまで追ってくる』というルール説明が書いてあった。


ソラにまずやって貰ったものは、モンスタートレインだ。


 本来それはモンスターが人間を逃がさないための措置で、この世界においてモンスターに見つかるというのは逃げれない戦闘の始まりになる。


 その仕様がうまくハマってしまい、計画的にレベル上げをしている人間でも、連続戦闘になってしまったり、戦闘中に魔物の仲間が集まってきてしまうため、負けて死んでしまうことが多いらしい。


 ARというのは、あくまで拡張現実。現実の世界に、まるで本当にそこにあるかのように表現する技術だ。そのため拡張現実は実現するために、カメラなどからの情報が必要になってくる。


「よし今だ、一歩下がれ」


 そしてここは世界でも数少ない、防犯カメラなどがない場所だった。


 カメラが映るギリギリの場所から、カメラの映らないギリギリの場所に移ったソラは、モンスターからすると見失った判定になり、攻撃が止まる。


「よし、そこで通常攻撃」


「はい!」


 これで攻撃する右手のみ出し入れするだけで、安全にモンスターを狩ることができる。右手が飛び出すたびにモンスターがこちらに反応し、右手が戻るたびにモンスターが見失う。唯一の懸念点だった、モンスターの追撃が切れることでHPが回復する可能性があるというのは、オープンワールドならではの設定で、ダメージは継続することがわかっていた。


 これぞオンラインゲームなどでよくある【バグ地を利用した安全狩り】だ!


「――すごい!」


 ソラが感動しているが全然凄くない。こういうのはズルいというのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ