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09:シンボルエンカウントの弱点

「よっ、と」


 少し高い位置を歩く。一段低い位置では魔物がキャンキャン吠えている。


「ヤマトさんこれは……」


「ああ、シンボルエンカウントの弱点の一つ。『段差は超えられない』です」


 正確には自分の身長より高い段差は超えられないだが、まあ誤差だろう。少し高い位置で移動をすると魔物は攻撃を仕掛けられない。


「なるほど、ですがすぐ近くで大量の魔物がいるのはキモが冷えますね」


「そうですね、おっと段差が無くなってしまいました。」


 次の段差に行くため、距離が少しある。近くには魔物が控えており、下に降りて移動することもできない。


「では、その建物に入りましょうか」


「は、はい!」


 建物の中に入ると魔物のターゲットが切れ、魔物が散り散りに移動し始める。


「シンボルエンカウントの弱点の2つ目です。『建物に入るとターゲットが切れる』です」


 仕組みは山の中での家と同じ。目の前に敵がいなくなるのでターゲットが切れるといった形だ。


 さっきは魔物が移動するまで隠れて待機が必要だったので、その時と比べて移動速度は格段に速くなっている。


「凄い……もう魔物の生態にそこまで詳しくなっているのですね……」


 魔物の生態というより、ゲームの特性にだが。

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