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強制裸エプロン

イーディーさんが蓋を開けるとそこには多種多様な色、形のポーションが保存されていた。


「わぁ〜!凄いですねジャレオ様!」


エリザリアは目を輝かせていた。


「ああ...ポーションってこんなに色々な種類が有ったんだな...。」


「へっへっへっ...見た目だけでなく、効能も多種多様ですぜ...。例えばこの黄色のポーションは香りを嗅ぐだけでMPを回復しますぜ...。」


「使ってみてもいいか?」


「どうぞどうぞ...。」


俺はイエローポーションの蓋を開けた。


「どうです...ダンナ...?」


「うむ...確かにMPが回復しているな...。嗅げば嗅ぐほど。」


俺は蓋を閉じた。


「このイエローポーションの最大の利点は手軽な携帯性にありやす...。ポーションは30回分使えやして、効果は初級ポーションと変わりやせん...。ですので荷物がかさばらなくて済みやす...。」


「わぁ〜!それは便利ですね〜!」


エリザリアが感心していた。


「へっへっへっ...、そうでしょう...。」


「うむ...気に入った。値段はいくらになる?」


「5200ゴールドになりやす...。」


「道具屋の初級ポーション30個分より安いな...買おう。」


「ありがとうございやす...。」


俺はイエローポーションを手に入れた。




「イーディーさん!この白色ポーションはどのような効果があるのですか?」


エリザリアは興味津々でそう訊いた。


「このホワイトポーションは東洋の道具屋が製造したポーションやして、効果は市販の初級HPポーションと変わりないんでやんすが、調合材料が一般的なポーションと違うんでやんす...。ですから効果は同じでも、色が白色になっているんでやんす...。」


「へぇ~!」


「ホワイトポーションは試飲用のモノが有りやすんで、飲んでみやすか?」


「あっ...頂きます!」


「かしこまりやした...。」


イーディーは別の木箱から試飲用ホワイトポーションを取り出した。


「どうぞ...お嬢さん...。」


イーディーはエリザリアにポーションを渡した。


「ありがとうございます!」


エリザリアはポーションを受け取り、蓋を開けた。


「あっ...」


エリザリアがポーションを飲もうとした瞬間、あろう事か手を滑らせ、中身を盛大にぶちまけてしまった。


「ご、ごめんなさい!イーディーさん...。折角頂いたのに...。」


「い...いえいえ、試飲用なのでお気になさらず...。」


ポーションの中身である白色の液体はエリザリアの顔と胸に思いっきりぶっかかっていた。なんか...エロイな...。


「大丈夫か...エリザリア。」


「はい...、ただ手を滑らせただけですので...ご心配おかけしてすみません...。」


「いや気にしなくていい、それよりもびしょびしょじゃないか。何か拭くものは...。」


「あっし、タオル持ってきやす。」


「ああ...すまないイーディーさん...。」


「うぅ...お恥ずかしい...。」


エリザリアは耳まで顔を赤くしていた。




エリザリアは俺とイーディーさんから少し離れた所で服を拭いていた。


「しかしあれだけ濡れていると着替える必要があるな...。イーディーさん、何か服を売っていないか?」


「すいやせん...あっしは衣類の品物をあまり取り扱っておりませんでして...今あるのは在庫処分セールで売れ残った『強制裸エプロン』っていう服しか持ってないんでやんす...。」


「強制裸エプロン!?」


「へい...見た目はただのエプロンなんでやんすが...他の衣類を受け付けない魔法がかかっておりやして...このエプロンを着けると強制的にエプロン以外の服が脱げるのでやんす...。」


「...なるほど。ちなみに値段はいくらぐらいだ?」


「今は9割引で1000ゴールドとなっておりやす...。」


「...! 9割引でその値段か...。という事はもともとはかなり高い値段だったのか。」

俺は少し驚いた。


「へい...調べてみると付与されている魔法が意外と高度な魔法だとわかりやしたので...上級魔法付属の服として高く売れると思ったのでやんす...。」


イーディーは反省している表情をしていた。


「なるほど...。」


少し迷った後、俺は言った。


「...買おう。」


上級魔法付属の服だからな、貴重だからな、一応手に入れておかないとまずいだろう、うん。


「なんと...!ありがとうございやす...!」


俺は代金を支払い、『強制裸エプロン』を手に入れた。


「しかしダンナ...商人がこう言うのは何でやんすが、本当に良いんですかい?正直言って、その服...戦闘能力は皆無でやんすよ...?」


「...どの服にも使い時はある...。戦闘に使わなければいい...。この服は魅力のステータスが250も上がる...。」


はじめ、イーディーは困惑したような表情を見せていたが、すぐに何かを理解した。


「そうか...へっへっへっ...なるほど...ダンナは...ダンナは熱心なお方だ...。」


「ふふっ...。」


「すみません、タオル、ありがとうございました...!」


服を拭き終わったエリザリアがこちらに来た。

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