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白のネグリジェ

俺とエリザリアは冒険者ギルドから徒歩5分程度で行ける宿屋に来ていた。


「いらっしゃいませ...。」

宿屋の店主が挨拶をした。


「すまない...宿に泊まりたいんだが...。」


「はい、ご宿泊でございますね...!」


「ああ...」


「お部屋はお連れ様とお分けした方がよろしいでしょうか?少々お値段がかかりますが...。」


「ああ、いや...。相部屋で頼む。」


「えっ...?あっ...いえ...!かしこまりました...。それではこちらへどうぞ。」


店主は驚いたような表情をしたが、すぐに何かを察したような面持ちで部屋を案内した。


案内された部屋は二人では泊まるにはちょうどいい広さであったが、寝室はダブルサイズのベットが一つあるだけだった。


「あれ...?ベットが一つしかないんだが?」


「えっ...?もしやご期待に答えられなかったでしょうか?」


「ああいや、俺はいいんだが...どうする?エリザリアは俺と共用のベットでいいか?」


「もちろんいいですよ!寧ろジャレオ様と一緒に寝たいというか...。」


最後の方が小声でよく聞き取れなかったので俺は聞き返した。


「うん?」


「あっいえ...何でもありません!私もこのお部屋で構いませんよ!」


「そうか...じゃあこの部屋で頼む。」


「かしこまりました、それではごゆっくりおくつろぎください...。」


店主は礼をした後、そう言ってカウンターまで戻っていった。


「ふい〜さっぱりしたぜ〜。」


髪を乾かしながら、俺はシャワールームを出た。


「悪いなエリザリア...先に入っちまって。」


「いえ、いいんです。私は順番を気にしないタイプですから...それでは入らせてもらいますね...!」


「おう。」


エリザリアはシャワールームに入った。


「さてと...。」


俺はベットに仰向けになった。


(俺のスピードナイフ...、やはり攻撃力アップの上限がもっと上の物が欲しいな...。1体だけゴールデンプルリンをワンパンで倒せなかったんだよな...。)


(あの時はかすり傷で済んで良かったが...これから更に強い魔物と戦うとなるとそうはいかない...。たった一回の反撃が命取りになることだって十分に想定出来る...。)


(装備を整えるか、レベルを上げるかのいずれかで防御力を上げるにしても時間がかかるな...。やはりワンパンで倒した方が手っ取り早いし、1つだけ素早さ依存武器を手に入れるだけでいいからな。)


(うむ...、明日からはスピードナイフより強い素早さ依存武器を手に入れる旅に出掛けるとしよう。)


(探すならまず武器商人から当たるのが効率的か...ゴールデンプルリンから手に入れた金塊もある...。よほど高価なものでなければ、買うことが出来るだろう...。)


天井を見つめながら俺は考えを巡らせていた。




「お風呂上がりました〜!」


しばらくして、エリザリアがシャワールームから出てきた。


「おう、エリザリア上がったか...って何だとおおおおお!!??」


エリザリアは白色のすけすけのエロ過ぎるネグリジェを着ていた。当然のごとく胸元が大胆に露出されていて、エリザリアの深い谷間が顕になっていた。


め、目のやり場に困るッ!しかしこれは...。


「ジャレオ様、どうでしょうか...似合うでしょうか...?」


「う~〜〜〜ん...、控えめに言って...最高。」


「本当ですか!?うふふっ...嬉しいです!」


エリザリアはそう言って喜んでいた。その時にエリザリアの大きな胸がゆさっと揺れていた。


「それじゃ、お風呂も入ったことだし今日はもう寝ようか。」


「はい!おやすみなさい...ジャレオ様。」


「おやすみ、エリザリア」


俺達は朝が来るまでぐっすりと眠った。





朝日が窓の隙間から差し込んでいた。鳥のさえずりが聞こえた。


「ふわぁ...よく寝た。」

俺は目覚めた。


「うん...?」


目を覚ましたと同時に俺は違和感を感じた。


俺の腕に「柔らかいもの」が当たっているのだ。


原因を調べるため、片手で毛布を剥ぎ取ると、なぜ「柔らかいもの」が俺の腕に当たっているのかをすぐさま理解できた。


「エリザリア...?」


「んっ...。」


エリザリアが自分の身体を俺に密着させながら寝ていたのだ。というか密着というレベルを超えて、俺の腕がエリザリアの胸の谷間に挟まれている状態になっていた。そりゃあ柔らかい訳だわ...。


「ふふふふっ...ジャレオ様...♡」


エリザリアは幸せそうな笑みを浮かべながら、俺の腕を抱きついてきた。見たところまだ夢の中であろう。


「あー、どうしたものかな...。」


もっとこの幸せの感触を味わいたいのだが、昨日で会ったばかりの女の子にそういうをねだるのは流石に申し訳ないと思い、俺はエリザリアを起こさない様に、ゆっくりと優しく、抱きつかれている方の自分の腕を引き抜いた。



「気持ちよく寝ている所を邪魔する訳にはいかんだろう...。さて...」


俺は旅の準備を始めた。



「ん...。」


「おっ目覚めたか...。おはようエリザリア。」


「あっ...ジャレオ様...!おはようございます。」


旅の準備をしている最中、エリザリアが目覚めた。

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