一話『目が覚めると』
◆倉科結絃視点◆
「――っ!」
――止まっていた呼吸を、つい今しがた再開した。
目は開いたままだったし、立ったままだったというのに。俺は今、つい先ほどまで。つまり呼吸を再開するまで……なんでか、気絶していたらしい。
「……え……は?」
知らず、俺の口から疑問の声が零れる。それは眼前の風景に向けられたものだった。
――どうしてだか俺は、森の中に立っていた。
つまり、森の中で呼吸を忘れるような気絶のし方を、立ったまましていた、ということである。
……状況の不可解さ、そして身に覚えのないそれらに、俺は疑問と気味の悪さを覚える。
「……なんだ、ここ……?」
たっぷり十数秒絶句してからようやく吐き出した言葉は、依然変わってなどいない。
――森。それも、結構深い森だと思われる。
木々の間から周囲を見回しても、人工物や道の類いは見当たらない。もちろん人気も皆無だ。時刻はどうやらお昼頃らしい。
随分深い森で、それもかなり木々が密集している。雑草もぼうぼうで、いかにも人の手が入っていない。
「……わけがわからん」
その場に立った状態でキョロキョロと周囲を見渡し、情報を一つ一つ確かめていって、俺は変わらない結論を今一度口にした。
なぜ、俺はこんなところにいるんだろう。――疑問はその一点である。
「…………」
――順番に、記憶を辿ってみよう。
俺は倉科 結絃。高校二年、地方の微妙な田舎に住む17歳男子。女嫌いの性格故に男子校を選択した、我ながら変な輩だと自負している。
今日は11月29日。あと少しで年末だ、クリスマスだ、いや冬休みだ……と友人連中と騒ぎながら日々を過ごしていた。今日は平日で、部活をやっていない俺は、放課後に帰ろうとして――
……そこで記憶が途切れている。帰りのホームルームが、終わったような、終わっていないような。そこから教室を出たような……出ていないような?
「…………」
要領を得ない記憶の探索。けれども得るものはある。
――曰く、今日は冬真っ盛りの夕方頃のはずで、そして俺の活動範囲にこんな深い森はない、ということ。
木の種類や草の植生で地域が割り出せるかもしれないが、生憎そんな知識はない。どちらにせよ、正真正銘知らない場所だ。
「……暑い、よな。それに明るい」
肌で感じる気温を確かめ、空を見上げて太陽の位置を確認する。深い森だと言うのに煌々と周囲を照らす宙の光は、えらく元気がいいように見えた。
――明るい、だけならまだよかった。「一晩の記憶がないのはなぜか」という疑問が増えることはあれ、単に時間がお昼頃なのだからと納得できた。
けれど、気温が高すぎる。ジメジメとした湿気は感じないものの、この気温は明らかに初夏かそこらのものだ。
季節が、記憶と符合しない。
「…………」
身につけている服は、俺の通う男子校の冬服。バッチリ真冬仕様のそれは、初夏程度の気温とはいえ充分暑苦しい。
しかし深い森だということもあって、思わぬ虫刺されも怖い。上着は着たままでいることにした。
――が、疑問は増えるばかり。
現時点でそれらの疑問への解答を構想すると……曰く、「倉科結絃は真冬の放課後に倒れ、そのまま半年間ほど眠ったまま過ごした後、どことも知れぬ深い森の奥に運ばれ、ご丁寧に意識のない彼は器用に立たされ、その上で目覚めるまで放置された」、と。
……無理がありすぎる。
そんなことを誰かにされる心当たりはないし、そもそもそこまでしてなんになるのかという話でもある。……だが、この現状を説明するには、それくらい荒唐無稽でなければならない。
「……とりあえず」
俺は思考を切り上げ、ここに至った原因ではなく、これからどうするかに目を向ける。とりあえずハッキリしているのは、どう考えてもこのまま突っ立っているままなのはありえない、ということ。
素人目でもわかるほど人の手が入っていない森の中、待っていても人が来るわけがない。森の奥地に誤って進んでしまう可能性を考えても、一縷の望みに賭けた方が賢かろう。
……もしかしたら、素人が下手に歩き回ることこそいけないかもしれない。
ひ弱な現代人、森の中など歩き慣れてはいない。体力を無駄に消耗するだけに終わるかも――
その恐れが頭をよぎってなお、俺が歩き始めたのは……なんとなくその場にいるのはいけないような気がする、という、根拠のない嫌な予感だった。
「――――」
その嫌な予感は、ただ単に、急にわけのわからない状況に放り込まれてしまったが故の不安なのかもしれない。なにか行動を起こさないと気が滅入るから、という衝動に、最もらしい言い訳を求めているのかもしれない。
――けれどもその行動は、ひとまず状況を進展させる一手となってくれた。
「――いやああああぁぁ!!」
絹を裂く、というものではない。それよりももっと切羽詰まった、あげた者が抱いた恐怖と焦燥をこれでもかと表現した、悲痛な声だった。
「!?」
――悲鳴が聞こえた、明らかに女性のもの。
その声を聞いた瞬間、俺は反射的にその声の方へ駆け出していた。
助けないといけない、などと明確に思ったわけではない。走っている最中に「人がいるなら好都合だ」と打算的な考えが出てきたので、後から湧いたそれは行動の理由ではないだろう。
俺がその声の方へ駆け出したのは、もっと単純な理由。
――〝天敵〟に媚を売って損はないし、切羽詰まっていそうなのだから時間の猶予はない。
だから、急いだ。
そして、辛うじて間に合った。
「いやっ、いやぁ!! 助けて!!」
いたのは、プラチナブロンドの女性。同年代の少女であり、彼女は俺も見かけたことのある高校の制服を身につけていた。美人なようにも見えるが、いかんせん状況が状況だ。ちんたら観察している暇はない。
一番に目を引くロングストレートの白金髪は土に汚れていて、それもそのはず、その少女は倒れていた。そして〝それ〟に対して必死の抵抗を試みながら、無我夢中で叫び声をあげていたのだ。
――〝それ〟は、狼だった。
しかし、俺の知る狼とは随分違って見える。なにせ大きさが桁違いだ。見間違いでなければ、あれは少女並に体長が大きい。
少女は狼に足を噛まれたのだろう。片足を無惨に血に濡らし、そしてその狼に乗り上げられ、今にも噛みつかれそう。
「――ッ!」
――一も二もなく、俺は駆けてきた勢いを乗せた飛び蹴りを、狼の胴体に放った。
『キャンッ!?』
悲鳴が狼から上がり、そいつは少女の上から飛び退く。呆然とこちらを見上げる少女の上に着地しないよう、俺は体勢を崩しながら辛うじて手をついた。
「あ……!」
言葉にならない声を上げる女性に、構っている余裕はない。俺は即座に身体を起こして、少女と狼の間に立って狼を睨んだ。
――ああ、怖い。
狼が怖い。その口元の血が生々しい。相対しているのが自分であることも、狼から威嚇されながら睨まれている現状も怖すぎる。
心臓は早鐘のようだ。バクバクと痛いぐらいに鼓動して、それはついさっきの全力疾走だけが原因ではないだろう。
『ガ――!』
状況分析などできない。そんな暇は与えてくれない。
狼は即座に飛びかかってくる。俺の場合は少女のように足には噛みつかず、真っ先に喉元を狙ってきた。
「うぐ――!?」
間一髪、左腕で喉を庇う。それは成功するも、制服をいとも容易く貫通した狼の牙は腕に深々と突き刺さり、刺さったそこが激痛を発した。
体長が人間ほどもある狼だ。当然体重も相応で、乗りかかられた俺は踏ん張りきれず背後に倒される。少女を下敷きにしてしまわないかが心配だったが、彼女は咄嗟に転がって避けたようだった。
――命の危機に立たされているからだろうか。変に頭が冴えて、周囲の状況がよくわかる。
それから、噛み付かれた腕の様子も。
「ぎ、ぃぃ……!!」
狼に噛み付かれた左腕は、絶えず激痛を発する。それはだんだん強くなり、どんどん手先の感覚もなくなっていくのだ。
――ああこれ、食いちぎられる。
妙にストンと胸に落ちたその考えに呼応して、弾かれたように右腕がもがいた。
「ぁ、ああああ……!」
地面をまさぐり、右手で木の枝を掴む。無我夢中でなにも考えず、それを狼の左目に突き刺した。
『キャイン――!』
今度も悲鳴をあげ、狼がたまらず顎を外す。俺は同時に地面を蹴り、身体を回転させて狼の下から抜け出した。
『グルルル……』
「はぁッ、はぁッ……!」
怯む狼をよそに、ここでも無我夢中で距離をとって立ち上がる。
右手は握りしめられたまま、木の枝も握ったまま。けれど左腕は、肘から先は痛み以外の感覚がない。力を入れることもできず、こちらは使い物にならないようだ。
しかし盾くらいには使えるだろう。狼が飛びかかってきたら、また左腕で庇ってもう一度木の枝だ。
狼と睨み合い、なおも騒ぐ心臓を無視し、俺は刹那の思考で自身の状態を把握して次の行動を決める。
――先ほども即座に飛びかかってきたし、今度も狼はすぐに来るだろうか。それとも目を潰したし、少しは恐ろしく思ってくれたか。
刹那の後、そう俺が思考を走らせた時だった。
「――そこまでだッ!」
凛と澄み渡る、フラッシュライトを連想するようなハッキリとした声が、その場に響いて。
――ザシュッ!
『キャンッ!?』
その声を発しながら飛び込んできた人物が、手に持った剣で狼を切り裂いた。
「え――?」
ドサリ、と。
さっきまで俺を威嚇していた狼は、その不意打ちの一刀によって呆気なく倒れた。それもそのはず、横向きに倒れたそいつは、胴体を深々と切り裂かれ、内蔵を晒していたのだ。
ゾッとするほどの量の血が溢れ、倒れた狼の周囲に血溜まりとして広がる。臓腑が零れ落ちてもいて、けれど吐き気は感じなかった。
――人生で初めて体験した死の危機に、未だ痛いほどに鼓動する心臓。
左腕の激痛、握りしめられた右手。鼻に襲い来る血の匂いは、果たして狼か少女か、はたまた俺のものか。
――酷く現実感がないせいで、意識が現実に追いつかない。
「――大丈夫かい!? 二人とも!」
けれど。
そんな俺に、狼を切り捨てた人物――深い青色の髪を揺らす中性的な青年が、フラッシュライトの声で呼びかけてきた。
……あぁ、ダメだ。膝が笑ってる。
現実に追いついていないくせに、脅威が去ったことだけは理解できたから。無理をする要因がないのだからと、ついさっきの行動のツケを取り立てられている。
「……だい、じょうぶ、です……」
ポロリ、右手から木の枝が落ちる。
――俺は無様に、その場に尻もちをついた。
◆喜多川レイラ視点◆
「――っ!」
――止まっていた呼吸を再開するように、目を覚ました。
「えっ……え?」
そして私は、現状が理解できずに声を漏らす。
目は開いたまま、姿勢は直立で。その状態で私は、いかにも人の手が入っていない深い森の中で目を覚ましたのだ。
「な、なに、これ……?」
呆然と、なおも言葉は口から零れる。ここはどこだ、なんでこんなところに……そんな疑問が、頭を巡った。
「な、なん――」
――そして、酷く恐ろしくなった。
記憶が途切れている。今日は11月の終わり頃で、放課後に友達と遊びに行く約束をしていたはずだ。
それが途中で、ぼんやり途切れている。そして気がつけばこんな森の中、周囲に人はいないし、人工物も見えない。
それにこんな森なんて、私は知らない。近所にこんなところなど、あるわけがない。
それに明るさも不可解だった。真冬の放課後、もう空は茜色に染まっていたはずだ。なのにどうして、太陽が真上にあるのだろう。
全く知らない場所で、突然目を覚ました。記憶は途切れていて手がかりは微塵もなく、頼れる人はいない。
「――なん、で……!?」
私はパニックになった。
ヒステリックに騒ぎ立てることはしなかったけれど、それでもアタフタと腕を振り、「なんで」としきりに呟いた。
頭の中は、「ここはどこだ」だとか、「なんで私はここに」だとかの疑問でいっぱいになって――
『……グルルル……』
――その音を聞き取れたのは、奇跡だったと思う。
威嚇音というよりも、呼吸音。それも大型犬が発したそれのようで、草が揺れる音も聞こえた。
私の思考が凍りつく。方向は私の斜め前。バッ、とそちらに目を向けると。
――明らかに大型犬などではない、巨大な狼がそこにいた。
「え……?」
呆然と、私は考えることを忘れて狼を見る。時間はたぶん、数瞬にも満たない刹那の間だ。
――その間に、私は狼の目的を理解した。
だってとてもわかりやすかった。狼の目にはハッキリとした殺意が映っていて、そして私は、きっとそれに抗うことができないのだろう、と。
これ以上ないほど、明確にわかったのだ。
「い――」
喉が引き攣る。肺の中には空気があった。だから私は、溢れ出る本能的な恐怖を、余すところなく声によって示した。
「いや――!」
――つまるところ狼は、獲物を見つめる目をしていたのだ。
そして狼が狙う獲物なんて、その目と視線が合っている、私以外にはいない。
――狼が微かに屈む。飛びかかってくる前兆だ。
「いやああああぁぁ!!」
私は即座に振り返って、狼から逃れようと足を動かした。
……そんな行動は、意味がなかった。
「あうっ!?」
蹴り足である右足に激痛が。見なくてもわかる、それは狼によって噛み付かれたせいだ。
右足を狼に固定され、躓いてうつ伏せに倒れる私。反射的に手をつき、左足で狼の顔を蹴りつけてなんとかその顎から逃れる。
――痛い。痛い、痛い、痛い。
食いちぎられた、わけじゃない。まだ私の足はついている。けれど、痛みのせいで力が入らなくて、ろくに動かせもしない。
――足が奪われた。
その危機感は、死の予感として私の脳裏を駆けた。それは狼の脳裏にも、彼の場合は好機として駆け抜けただろう。
『――!』
間髪入れず、狼は再び私に飛びかかってくる。私は仰向けになって狼に手を突き出したぐらいで、抵抗なんてできやしない。
「いやっ、いやぁ!! 助けて!!」
その瞬間。
「――ッ!」
――男の子が、狼に飛び蹴りをかました。
横合いから、狼の胴体へ。騒がしい足音もあったし、全力疾走の末の勢いを乗せた一撃だったのだろう。
『キャンッ!?』
存外に可愛らしい悲鳴をあげ、狼は私の上から飛び退く。
無理な飛び蹴りのせいで体勢を崩した男の子は、私の上に着地しないように慌てて手をついた。
「あ……!」
――助かった、とは思わなかった。
未だに右足が痛くて堪らなかったし、お世辞にもその男の子は屈強な人ではなかった。
私も知っている男子校の制服を着ているので、同年代の男子だろう。もしかしたら知り合いかもしれない。だけれどもそんなことより、男の子が荒い息を吐いているのが目についた。
――ああ、怖いんだな。
男の子は私と狼の間に立ち、私を庇うような位置取りをしたが。私から伺える背中だけでも、彼が抱いた恐怖心を察するのは簡単だった。
当たり前だ。私と同年代で、近所に住んでいると思しき人である。私と同じようにこんな深い森など知らないだろうし、ましてあんな狼と素手で対峙するなんて。
私だって怖いから、その恐怖はよく理解できた。その恐怖心故に、彼が行動を決めあぐねているのも察することができた。
――それを、狼は待たなかった。
『ガ――!』
狼は即座に飛びかかってくる。高くジャンプをした狼が私の方にまで倒れ込んでくる予感があり、咄嗟に身体を回転させてその場から離脱した。
「うぐ――!?」
男の子が痛みに声を漏らし、狼に乗りかかられながら私のいた場所に倒れた。
さっきの私のように、狼に押し倒されている男の子。しかし私と違って、彼の左手は狼に噛みつかれていた。
「ぎ、ぃぃ……!!」
歯を食いしばり、その隙間から滲み出るかのような、壮絶な声が男の子からあがった。左腕が痛いんだと、私は直感する。
「ぁ、ああああ……!」
男の子が足をばたつかせる。狼を自身の上から退かせようと必死の抵抗を試みながら、右手が地面をまさぐった。
その手が、偶然木の枝を掴む。男の子はその木の枝を、狼の左目に突き刺した。
『キャイン――!』
またしても悲鳴をあげ、狼がたまらず顎を外す。待ってましたとばかりに男の子が狼の下から抜け出して、男の子は狼から距離をとった。
――戦力にも脅威にもならない私を、男の子も狼も無視していた。気にする余裕がなかったのだと思う。
蚊帳の外の私は、狼と男の子の睨み合いを横から眺めることができたのだ。
『グルルル……』
「はぁッ、はぁッ……!」
――そこで初めて、男の子の顔をまともに見ることができた。
そして、既視感を覚える。
たぶん、この人と私は会ったことがある。話したことがあるかまではわからないけれど、顔を知っているのは確かだ。
そう、私が刹那の思考の中で、既視感を整理した時だった。
「――そこまでだッ!」
凛と澄み渡る、フラッシュライトを連想するようなハッキリとした声が、その場に響いて。
――ザシュッ!
『キャンッ!?』
その声を発しながら飛び込んできた人物が、手に持った剣で狼を切り裂いた。
「え――?」
ドサリ、と。
さっきまで身を屈めて威嚇をしていた狼は、その不意打ちの一刀によって呆気なく倒れた。胴体を側面から深々と切り裂かれたようで、血溜まりがその場に広がる。
思い出したように、鬱陶しいほどの血の匂いを感じたけれど。私は右足が血だらけだし、男の子も左腕から血を流している。この血の匂いが誰のものなのかなんて、わかったものじゃない。
――依然として、わけのわからない状況。
急に放り込まれた死地と、この先忘れられそうにないほど鮮明に脳裏へ焼き付いた死線の気配。
脅威が去ったことで、その警戒に割り当てていた脳のリソースが、手隙になったせいで右足の痛みを受け取った。
――もう、パニックになる気力さえ、残されてはいなかった。
「――大丈夫かい!? 二人とも!」
けれど。
狼を切り捨てた人物――深い青色の髪を揺らす、中性的で美人な人が、フラッシュライトの声で呼びかけてきた。
――もう私は、呆然と固まることしかできないのだった。
※作中に出てきた狼は、救世主どころか、武器も魔法もないただの人間が撃退できるレベルの狼なので、設定資料集に記載している「魔狼」よりもすこぶる弱い個体です。
種族としては同じものですが、体長は通常の魔狼よりも些か小さく、人間に蹴られた程度で怯んだりする臆病さがあります。
本物の魔狼が出てくれば、彼らは本来群れで狩りを行うので、レイラも結絃もただではすみませんでした。
以上、作中で語れなかった補足でした。