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誰もいないこの世界で  作者: 如月月 月
人物紹介
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人物紹介

読んでも読まなくても大丈夫な人物設定集です。

倉科(くらしな) 結絃(ゆづる)

性別:男


備考:本作の主人公その二。高校二年の17歳。

身体能力面に優れており地頭もいいため、スポーツ万能で成績優秀のすごい奴。きちんと打ち込めば全国大会出場くらいは狙える才人。

人懐っこく愛想はよく、物怖じせず人好きする人物。友人は多く交友関係は広いが、後述の理由によってそれは男と一部の女性に限られる。

彼は日常生活に支障がない程度の女性恐怖症。本人的には、女性嫌いや女性不信が高じて恐怖症にまでなった、といった感覚。

顔立ちはよく、スポーツ万能で身長の高いイケメン。その上性格もよく同性異性問わず好かれるが……彼の場合は人間関係において運が悪く、小学校と中学校にて女性関係で酷いものを見、だんだん女性を嫌うように。

目立って顔には出さず口にも出さないが、態度は露骨に女を避けている。

女性に話しかけられた際には必ず女性を自身の正面に置き、必要がなければ接触どころか手の届く範囲に入ることもない。向こうから近づかれれば即座に遠ざかるので、人によってはわかりやすい。

それ以外であれば人付き合いに長け、またトラウマの性質上同年代にしか反応しないので、十歳ほど歳が離れれば態度が普通になる。

女性恐怖症だがごくごく軽度ではあるし、言うなれば単なる苦手意識。そのため日常生活に支障はないが、本人が嫌になったため高校は男子校を選択している。

加えて、あくまで〝会って話すこと〟が地雷なだけのため、テレビなどで女性を見る分には問題ない。好みもごく普通に女性が好きで男色ということはなく、苦手意識があるくせに理想の女子は同年代。

女性とのコミュニケーションにおいてはすこぶるめんどくさい男だが、それを除けばスポーツ万能で成績と素行優秀、外見も整っていて人好きのする好青年。

もし仮に、彼の地雷を踏まない女性、もしくは、彼が「この人なら」と許せる女性が現れれば、彼にも春が訪れる。と思われる。

根っからの善人でもあり、他人が傷つくのには真っ当に嫌悪感を覚える。現代日本人らしい、どこにでもいそうな善人。

反面、女嫌い故に、女性恐怖症が発動する対象のことは「天敵」「危険物」と憚りもなく呼ぶほどで、そこに限ればかなり感じ悪い奴。

異世界人たちには「ユズル」と呼ばれているが、正しくは「ゆづる」なので注意。

レイラへは、女嫌いが発動するため苦手意識があるものの、彼にとっても貴重すぎる同郷の者なので思うところもあり、実に複雑な感情を抱いている。

とりあえず、恋愛感情的な〝好き〟でないのは確実だしそういった意味では〝嫌い〟でさえあるが、それはそれとして情が湧いているので過保護なほどに彼女を心配したり、些か歪だけれども〝お互いに想い合っている〟という見方もできるのでそれはそれで安心感があったり……と、本当に複雑。

本編が進むにつれ、レイラと同じ屋根の下で暮らすこともしたおかげで、転移騒動の折に湧いた情が更に深いものになっていく。

女嫌いとは即ち、〝第一印象が無条件で最悪に固定される〟ということであり、時間をかけてそれを覆しさえすれば、結絃は普通に情が深い人間である。




喜多川(きたがわ) レイラ

性別:女


備考:本作の主人公その一。高校二年の17歳。

「レイラ」のアルファベット表記は「Leila」。漢字を当てるなら「麗蘭(れいら)」。ちなみにどちらも母親が名付けたもの。

母がロシア人、父が日本人のハーフであり、母親似のため外見は完全にロシア人。母娘揃って珍しい天然のプラチナブロンドで、それが理由で校則の緩い共学の高校に進学している。ちなみにそこそこ成績は悪い。

詳しくは決めていないが、母は東スラブ系のロシア人。生まれつき色素が薄く、肌も真っ白、というフワッとした設定がある。

そのため母の実家はロシアの西の端の方にあり、行き帰りだけでどえらい時間がかかる。具体的な場所は決めていないが、片道でだいたい丸一日程度と考えている。

外見は東スラブ人のものをモデルとし、天然のプラチナブロンドのロングストレート・手足が長くてモデル体型・日本人の同年代女子と比べると意外と肩幅が広いが男子には及ばない・顔立ちは完全に外国人・瞳は青色。

実は結絃と住んでいる地域が近く、小中学校は同じだった。レイラは割と有名なため結絃は当時は知っており、レイラの方は結絃をクラスメイトとして認識。今現在は、結絃はレイラのことを綺麗さっぱり忘れていて、レイラは記憶力がいい方らしく覚えていた、といった形。

母譲りのプラチナブロンドでロングストレート、英国美人の顔立ち、年齢相応だがメリハリのあるスタイルと、外見はかなり美人。天然の白金髪ということもあって、男子からは高嶺の花扱いされてきた。

とはいえレイラ本人は恋愛に興味がなく、また変な風に周囲を見下すところもあるため、告白されても断ってきた。曰く、男子がすべからく子供っぽく見える、と。

体力もあまりなく、運動神経はよくない。そもそもアウトドアを好まない性格で、社交的ながら引っ込み思案なところもある。

異世界に召喚される、という前代未聞の事態に巻き込まれ、その直後に死にかけるという経験もしたことで、少々どころでなく気が狂っているところがある。貴重すぎる同郷の者、というか〝同じ境遇の者〟である結絃に並々ならぬ執着心があり、結絃が女性恐怖症ということで「気を使わなくては」と考えていなければ、肉体関係を迫ってでも自身に縛りつけようとしただろう。

本編が進んでいく中でもそれは変わらず、そんなことをしたら逆効果だから、とブレーキが踏めているにすぎない。なので結絃を自分のものにできるのならば、彼女はどんなことでもするだろう。




カミーユ・ブレス

性別:男

アルファベット表記:Camille Bless


備考:救世主としては生まれつきのタイプであり、世界に愛された子と言われている。

世界から授けられた加護によって無敵を誇り、味方をした軍勢に必ずや勝利をもたらす。

救世主としての呼び名は「光の御子」。おとぎ話になるほど有名。人類に仇なす滅びにのみその力を振るったとされ、その行いは正しく勇者だったという。

得物は片手用直剣を用い、光を模した魔法を使う勇者スタイル。こと戦いにおいては彼に敵う者は誰一人として存在しないらしい。

ヒョロいのっぽな体格の好青年で、女装をすれば騙せるほど中性的で華奢。気が弱いところもあるが非常に仲間思いで、虫も殺せないような優しい青年。

同シリーズの別作品、「■を忘れた青年」にて主人公として登場している。

「■を忘れた青年」の人物紹介とプロフィールは同じだが、それよりも少し歳若い。

些か経験不足ではあるが、驕らず謙虚で、それでいて油断もしないすごい奴。根っからの勇者気質で、戦いは負け知らず。

掛け値なしの「世界の主人公」で、主人公が真っ当に勝ち続ける王道モノのように、誰からも愛されながら誰もを守り、誰にも打ち倒されることはない。

そんな彼が倒されるとすれば、それを成す者は余程の外道か、最後の敵に相応しい悪辣さを持っていることだろう。




メガーヌ・ドルジア

性別:女

アルファベット表記:Megane Dorziat


備考:カミーユ率いる勇者コンビのヒール担当。救世主としての呼び名は「癒しの聖女」。

長く綺麗な金髪を持つ、包容力溢れる聖母のような女性。

元は神に仕える修道女で、生まれつきの救世主ではなかったが持ち得る素質がすこぶる高く、それを神に見初められて加護を獲得し救世主に至る。

人の傷を癒し、動物の傷も癒し、時には命の宿らない無生物をも癒す生粋の聖女。包容力のあるお母さん気質であり、小さい子供や老人に好かれる。

パーティのよき相談役、よき清涼剤。

「■を忘れた青年」のものとプロフィールは同じだが、作中よりもだいぶ歳若い。「■を忘れた青年」の時間より三十五年程度前の時代が本作であるため。

結絃とレイラの傷を癒し、また聖女としてのコネを使って孤児院を紹介するなど、日本人二人にとっては大恩人。

結絃が嫌った「嫌な女らしさ」が全くない完全無欠の聖女なため、初対面時はともかく、実は結絃の女嫌いの対象から外れている。




カティア・コロン

性別:女

アルファベット表記:Katia Collomb


備考:メガーヌが紹介した、孤児院を兼ねる教会を一人で切り盛りしていた修道女。

年齢は三十を過ぎたくらいで、また育児を経験しているだけあって人格者。結絃の女嫌いの対象からは外れており、そのことについてレイラから嫉妬されている。

元々は彼女自身もその孤児院に育てられた孤児であり、卒業と共に修道女となって、やがて切り盛りするように。前任者は既に他界しているらしい。

街から出ないので地味に世間知らずだったりするが、それを除いても経験豊富で子供の扱いに長ける。根が善良なしっかり者の〝良い大人〟で、年齢差がなければ求婚していたくらいだと結絃が冗談を言うくらいのいい人。

本人は恋愛に興味がなく、後任についても孤児たちに期待しているので、自身がどうこうして子供を作る気はないらしい。




アルド・コロン

性別:男

アルファベット表記:Aldo Collomb


備考:孤児たちの中で最年長の少年で、年齢は13歳。

孤児ということもあり、年少組の面倒を見ることも多く、また大人びた性格のため面倒見もいい。

急に家族になる新参者には昔から慣れており、人見知りの年少組と新参者の緩衝材役に頻繁になる。

困っている誰かを放っておけない人の良さを持ち、それは自身が孤児であることに起因する。とても素直な性格でもあり、年長者に甘えることも得意。

結絃やレイラのことも気にかけているため、子供なりに気を利かせたりすることがある。




ジルダ・コロン

性別:女

アルファベット表記:Gildas Collomb


備考:孤児たちの中で最年長の少女で、年齢は13歳。

言動のキツい女の子で、年少組をよく叱りつけるお姉ちゃんポジション。ダメなことはダメだと切り捨てる強情さを持っており、割と頑固な一面も。

年長組だけあって新参者には慣れているが、緩衝材にはなりづらい人柄。とはいえ素直な性格で、アルドと同じように困っている誰かを放っておけない。

初めこそレイラと結絃を警戒していたが、いつの間にか打ち解けて仲良くなっていた。

打ち解けても基本的には敬語だが、それはあくまで先生相手だからと敬意を払っているためで、態度や仕草そのものはとても気安い。

地味に結絃の女性恐怖症の対象に入るのだが、仲良くなった後のジルダはとても素直ないい子のため、結絃もそこまで嫌ってはいないようだ。




悪魔王

性別:なし

本名:ジゲンの悪魔王


備考:結絃、レイラらを含めた日本人大量召喚の首謀者。

地球でもパルムでもない異世界にて、神々に敵対する悪しきものとして崇拝されたりしていた超常の存在。人間よりも高次に位置する存在で、厳密には「生物」とも呼べない知性体。

本名、というか正式名称の「ジゲン」には「次元」や「時限」などが含まれ、それらを自らの血肉として持ち合わせる概念存在である。

そのため異世界に干渉でき、時間に関しても規制が緩いため好き放題できる。その上悪魔なので、悪魔的に人間を弄び食い物にする酷い趣向を持っており、食料も人間の魂なのでなおタチが悪い。

元いた世界にて神々により倒されかけ、一縷の望みをかけて異世界へ進出。ジゲンの悪魔王といえど世界を渡ることはキツかったが運良く成功し、本作の世界、パルムにて悪逆を働くように。

その世界を渡った経験を元に、もっと別の世界にも干渉できないかとあれこれ試し、地球に接触。偶発的に大量召喚に成功し、この悪魔王のせいで地球とパルムが次元的に繋がりやすくなってしまっている。

同シリーズの別作品、「人類最強のお嫁さん」のノワールを召喚した魔法陣も、実はこいつ由来の代物だったりする。

ただ、あくまで偶発的だったせいで不備があり、結絃とレイラがたまたま逃亡に成功。無理やり召喚されたため彼らの記憶の混濁が酷く、その結果二人とも召喚のことを忘れていた。

最後はカミーユによって倒されかけるも、またしても異世界へ逃亡を図る。が、危ない綱渡りであることを忘れて気軽に実行してしまったため、二度目の異世界転移は失敗。次元の狭間にて、押し潰されるようにして消滅した。

「異世界に召喚された二人の恋物語」を演出するために、都合のいい首謀者兼テコ入れ役として構想されたキャラクターなので、それ以外の場面では扱いが粗雑である。




千葉(ちば) 栄二(えいじ)

性別:男


備考:ifルートにのみ出演。結絃の親友兼クラスメート。

男子校の生徒ながら実は他校の彼女持ち。そのことは隠している。

ぶっきらぼう極まる態度と口調でよく誤解を招き、ガタイがよくて目つきも悪いのでとことん第一印象で損をするタイプ。

とはいえ根は善良で紳士的な面もあり、理子とはいろいろ運命的な出会い方をしている。

電車でたまたま一緒になった際に、栄二がお年寄りに席を譲っているのを理子が見て、「顔に似合わずいい人なんだ」と思って覚えていて、後日街で理子がしつこいナンパに出会い、それを栄二が助けて……といった感じ。

その際に理子から迫って連絡先をぶんどることで交流が始まり、理子の方から積極的に会いに行くように。グイグイと大胆に距離をつめ、栄二からの好感度が必要充分と判断した時に理子が告白。見事付き合い始める。




芹沢(せりざわ) 理子(りこ)

性別:女


備考:ifルートにのみ出演。レイラの親友兼クラスメート。

実は他校の彼氏持ち。特に隠していないがおおっぴらにはしていないため、一部では知れ渡っている形。彼氏は顔が怖いと評判だが、仲はとてもいいらしい。

ちなみにかなり成績は優秀。

とても気が強く、自身の気に入らないものはとことん突っぱねる。反面気に入ったものならば懐に入れて猫可愛がりするタチで、面倒見のいい姉御気質も持ち合わせる。

いい意味でも悪い意味でも人の意見を取り入れない、とても我の強い女の子。しかし他人のことを尊重して慮ることも知っており、決して傍若無人の暴君ではない。

栄二とはいろいろ運命的な出会いをしている。彼のことは理子が射止めた形になり、恋愛の面でも彼女は積極的。

結絃のことは、長年の親友であるレイラが選んだ男だから、を第一に、彼のことを尊重していくように。とはいえ初対面時はいい印象がなく、かなり荒れた。

その後は、結絃共々若干無理をしながらででも仲良くなろうとし、お互いに歩み寄ったことで案外気が合うことが判明。二人の面倒見のよさが噛み合って割と相性がいいので、結構仲よくなった。

結絃と理子の仲が、友人としてとはいえいいことに対し、栄二とレイラは複雑な気持ちを感じている。




原西(はらにし) (けい)

性別:女


備考:ifルートにのみ出演。結絃の従姉妹で、彼とは同い年。

理子よりも男らしく、悪く言えばガサツで適当な女性。気を許した相手に対しては兄弟レベルで距離を詰める、パーソナルスペースが存在しないタイプ。

結絃たちとは、住んでいる地域自体は電車で一駅分離れている程度。幼少期から、盆暮れ正月には必ず親戚の家にて顔を合わせるような間柄。

慧があまりに女っぽくなく、また幼い頃から付き合いがあるため、結絃とはお互い家族レベルで気を許し合っている。

そのため例外的に結絃の女性恐怖症には引っかからない人物で、結絃とはかなり気さくに接する。

慧本人の距離感が近いこともあり、結絃と肩を組んだりすることも多々。地味に年齢不相応に豊満な肢体をしているので、最近は結絃が「お前こんなこと軽々しくすんな」と小言を言うようになった。慧はもちろん聞き入れていない。

妙に結絃と親しい彼女に対し、レイラがモヤるためのキャラクター。例外的に結絃の女性恐怖症の対象外、という点も、レイラからするとかなり気に入らなかったりする。

ただし、慧的にはレイラに悪い印象は抱いておらず、なんだかんだ悪い奴ではないのでレイラも嫌いになりきれず、慧が本音をぶっちゃけたことをきっかけに協定を結んだ。

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