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♢間奏 ラシフルーフ家

♢♢♢


私、ハイリの名字はラシフルーフという。

我がラシフルーフは王家に代々仕える古い家計で高名な貴族である。


そんな私には上に兄弟が数人いた。

昔は兄弟の中で長男であるシンフォニーは聡明で賢く期待されていた。


この国では長男が家督を継ぐことが常識とされている。

だから兄、シンフォニーが後継者として厳しく教育されていた。


 女である私は次期王の妻、王妃になることが決められていたので兄が羨ましくはあったが、優しい兄のことが嫌いではなかった。だから、その昔は剣をもっと習いたいとか花嫁修業とは別の学をもっと学びたいと思うところもあったがある程度は大人しく従っていた。


そんな兄はある時を境に変わってしまった。


自分に自信を無くし、今までしてきた努力もせずに、私に対して「ハイリの才能が羨ましいよ」と私にはない権利を持っている癖に羨むように言う。

初めは戸惑った。

すぐに前のように戻るだろうと思った。


けれど兄の状態はどんどん悪化し、家にいても自室に引きこもりがちになり、よく屋敷からいなくなっては屋敷の者を困らせていた。


そのせいで私への圧力はより強まった。

このままではラシフルーフ家の将来が心許ない。

だから、王妃となる私を教育することで王族との繋がりを強固としたかったのだ。家を守るために。自分の未来を守るために。


私は才能があるのに剣術や魔法を隠れて行うことしかできなくなった。


所詮この世界の身分のある女は物である。者であることを許されない。


“この世界を壊さないか”


そうクロム様から提案された時、私は確かに嬉しかった。

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