挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
無双転生。脳筋が進む異世界冒険潭 作者:ごりマッチ

一章~転生~仲間達

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

28/31

金的

何故、止まる。俺の拳。
何故、考える。俺の頭。
目の前に居るのは、俺の仲間をやった、糞野郎だ。人間ではない。
きっとこれは、俺の中の仲間を想う良心と、相手を気遣う良心が、混雑しているのだろう。
俺の体躯は3m弱はある。が、対する魔王.... いや、少女は、良くて1m70cmあるか無いか程度だろう。
例えやっていることが凶悪でも、その見た目が、俺の精神を惑わせているのだ。
だが、考えろ。この少女は、この世界の人間が殺そうとしているターゲットなのだ。
しかも、そのターゲットは、コイツだけでは無いのだ。
なら、俺が取るべき行動は一つ。
「駄目だね。お前は今、此処で殺す。」
俺が決意すると、その覚悟を感じた魔王は俺の拘束から逃れようとする。
が、逃れられない。
この魔王の筋力が[1000x]程度だとして、俺は[2250x]なのだ。数値は4桁で同じでも、もうこれだけ差があると、赤子と大人と同義だ。
そして、俺が鈍重な腕を上げて、右手を力ませると、それを見た魔王は、
「っ!や、止めて!恐い、恐いのは嫌だよぉ!」うわぁぁぁん!.... 泣き出した。
ズキッ。くっ、俺の決意を、震わせる。揺らす。何故、これだけ強い少女が、恐怖をするのか?
誰が考えても、恐らく同じ理由を思い浮かべるだろう。
.... .... 精神が、幼いのだ。
生まれは知らないが、きっとその肉体故に、痛みを知らず、恐怖を知らずに、育ったのだろう。
故に、この状況で、泣いてしまうのだ。
例えどんな生物、例えるなら豚でも牛でも、死の瞬間には涙を流す。きっとそれは、この種族でも、有り得る事なのだろう。
俺が動揺して、力を緩めると、それを好機と見たのか、突然泣き止み、俺の精神股間を蹴りあげた。.... ん?
「ッッッッ!」
イッテェ!これは流石に反則だろ。
今度は俺が悶絶していると、
「何か、スッキリした。ねぇ、もう止めよう?僕、もう此処から離れて、魔族領土に戻ることにする。だって、もうこんな思いしたくないし。」
と口にし、俺の横を通過していった。....
何だろう。良く良く考えるととてつもない罪悪感を感じ始めてきた。
俺、本気になったんだな、魔族とは言っても、少女相手に。
...........屑じゃないか。あんな事したら。今更かもしれんが、謝らなきゃいけんな。
なんせ、凄い急展開で戦いが始まったもんだから、頭が理解しきる手前で、行動していたんだ。これは宜しくない。
ということで、あの魔族の少女が歩いていった壁際の階段(岩の壁面に、綺麗な四角枠の登り階段がある。)を急いで追いかけた。
もう俺が倒れてから 、20秒以上経っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガンッガンッガァン!
今、物凄い勢いで階段を登っている。一回で、6段飛ばしだ。が、一向に少女は見えない。
この階段、何故かわからないが、地上へ繋がっていない感じがする。何故だろう?
恐らく、流れてくる筈の風と、日の光が、一切感じないからだ。
.... .... .... .... .... .... ....
今思ったんだが、この階段、最初無かった気がする。あの少女が帰ろうとしたときに、突然出来た気がするのだ。
もしかして、これ、変な所に繋がってないよな?色々考えながら、走り続けた。

.... .... 此処、何処?
いや、来た道、無くなってるんだが。
周りを見る。俺が目を閉じて走っていると、それまでずっと階段だった風景が、一変した。
月も何も浮かばない、けど妙に明るさのある、夜の曇りのような空。
周りを見ると、黒い角を生やした、漆黒服(ドレス、スーツ、ロングコート等々)を着用している、明らかに[魔族]!とわかる人々が、大量に行き交いしていた。
骨の馬のような魔物の上でパレードを行うようピエロや、笑いながら会話をしているカップル。
そんな、まるで海外の西洋ゲームの様な建築物に溢れた場所の、しかも、大通りのど真ん中に、
突然何処からか、巨大な身柄の人間が現れた。
目の前に障害物が現れ止まる馬車。
楽しく鑑賞していた馬車が止まり、少し不思議がる観客。
何故止まったのか分からず、ピエロが馬車から降り確認すると、
.... 人間が、立っていた。
「ん?あ、俺邪魔?」
呑気に喋っている。.... ....
「僕ちん、この状況わあかりぃませぇん!」
ピエロが声を上げる。すると、必然的に、周りの魔族からの視線が集約する。
あれ?これ、前もあったような気がするぞ?

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ