ポチとぼくとで
ポチとぼくとでふたりきり。幼い頃の思い出です。
ポチとぼくとで
ふたりきり
遠くへ旅したことがあってさ
日が暮れるまで歩きつづけたのに
いちばん星みつけた頃
かあちゃん むかえにきた
(ごはんだよ・・・)
ぼくがまだいつつだった頃さ
ポチもまだいつつだったはずさ
ぼくはまだちっぽけなただのガキで
ポチはもう立派なオトナの犬で
学校へ上がる前
大きな家から
ぼくは引っ越して
大きな庭から
おじさんの庭へ
ポチは引っ越して
ポチとぼくとで
ふたりきり
遠くへ旅したことがあってさ
もううまく思い出せないのに
しばらくぶりにふらり
この町へ来ているよ
ぼくはそう二十歳になったのさ
ポチは確かここのつのまま
ぼくはただでっけえオトナのガキで
ポチはもう立派な神様の犬で
昔作った曲からのお蔵出し、その1。