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嘘ついたのだーれだ?  作者: 桜里 花
8/10

後藤舞奈

「立花優希さんについてなにか知ってることありますか?」

「舞奈とゆうちゃんは~。あ、優希ちゃんのことです。で、舞奈とゆうちゃんは小学校で知り合ったんですよ。はじめて会ったときからかわいいなぁって思ってたんですよ~。ほら、衣笠祭りの!ミスコン!あれはびっくりしてましたね。みんな。なんか、優勝候補の子がいたらしいんですよ~。高校生の。絶対みんな優勝すると思ってたみたいで、かなり友達も来てたしサインとかも書いてたみたい。で、ふたを開けたら見たこともない田舎の小学生に負けちゃって。すまし顔してましたけどかなり怒ってましたね~。その子。」


「ピアノを習ってたんですよね。卒業式でも引いたとか…」

「は?それ、どっから聞いたの?聞いたら何でも答えると思ったら大間違いだから。」




あいつが憎い。舞奈はあの時期ずっとそう思っていた。ピアノだってミスコンだってあいつさえいなければ。ずっとそう思っていた。あいつが死んだときもみんな、あいつのことばっかり。ママでさえもゆうちゃん大変だったわね。だって。舞奈がピアノ弾くことよりもあいつの方を注目する。中学校に入って、かわいいねってよく言われるようになったし、告白も10回は余裕で超えた。バスケ部のエースとも付き合った。吹奏楽部のフルート&歌担当にもなった。あいつがいなければ私の小学校時代がもっと華々しかっただろうな。つくづくそう思う。


「舞奈!おはよう!」

新しく同じクラスになった和泉絵里加にそう、挨拶された!

「おはよ!あ、それ可愛い!」

私は絵里加のバックについているキーホルダーを指差しそう言った。

「でっしょー!昨日お姉ちゃんと一緒に街行って買ったの!」

「いーなー!可愛い!っていうかお姉ちゃんいたんだ〜」

「うん、今高3だよ」

「いーなー。私、一人っ子だから羨ましい!」

「あ、チャイムなった。席座るね」


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