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第54話

今回の後書きに重大告知があるのでお見逃しなく

今回の闘争曲もfineが近づいてきた


でもそれは真のfineではない


またいつかどこかで新たな闘争曲が紡がれる


けれどそれはあなたには関係ない


あなたが再びこの曲に巡り会うことはないだろうから


あなたは先のことを考えず ただ 今この曲を楽しめばいいだけ


あなたの識らないこの結末がどうなるか 例の如く皆死に至るのか


それを識るのは私と一部のアカシャだけ


楽しみなさい


ラグナロク………それは  終わらない闘争曲


                      Fate Akasha


――――――――――――――――――――――――――――――――


―その詩は滅びの詩ラグナロクです。


その詩が謳い終わる頃にはこの世界と座標の近い異世界が消滅します―


―なんだって!?それはどういうことだ!?―


あまりに唐突な事を聞かされ、思わず敬語を忘れてしまった。


―失礼しました。それはどういうことです?


というかよく聞こえますね。城の中なんですか?―


―私は城の中ですけど詩は城中聞こえてますよ。おそらく城の周囲にも。


この詩はアカシャの末裔のみ識る言語で謳われる詩で


様々な詩があるのですが…ってそんなことを話している場合ではありません!


今すぐ止めてください!


ロキもいますし無理であれば私も今そこへ向かってますのでそれまで保たせてください―


―できるかわかりませんがやってみます。念話終了します―


まさかこの詩が世界をいくつか滅ぼす力があるとはな。


聞いてると激しい詩だと思った。


怒りが込められた詩、と言われればそんな印象も受けないわけじゃない。


世界を滅ぼす詩か…。


オレも音楽に興味が全くないわけじゃねぇ。結構いい詩だ。


だが、聞き惚れてる場合ではない。


「さっさと止めないとなぁ、祢音」


「うん。私は遠距離からの魔法攻撃中心になるから近接攻撃は任せたよ」


「ああ」


そう言ったのは走り始めた後だった。


『グレイプニル』


祢音は走り出したオレを見たヤツを何重にも魔法の紐で縛る。


その間にオレはヤツの横を通り過ぎ、バリアに包まれた久遠へと向かう。


今久遠は無防備だ。あのバリアを破れれば止められる。


魔力と魔性をレーヴァテインに集中させる。


これだけの魔力と魔性を安定させるにはかなりの集中力がいるな。


「はああっ!!」


紫の焔を宿したレーヴァテインを振り上げ、叩き込む。


手応えはある。何発かくらわせればなんとかなりそうだな。


「ロキが狙ってるから早くして!」


「ヤツは祢音!お前がなんとかしろ!」


「ちょっとムリかも!何か初め見た時より魔力強くなってるんだけど!」


「わぁってるよ!」


案外硬いぞ。


「お兄ちゃん!危ない!」


「ぐああっ!」


オレは目の前で爆発が起こったのを視認してすぐ吹き飛ばされる感覚がした。


傍に久遠がいるってのにお構いなしでぶっ放しやがったな。


ヤツの攻撃による傷はすぐに再生される。


「つか祢音、止めておけって言っただろ」


「だってムリなんだってば」


「まぁ魔力はかなり上がってるよな」


ヤツの魔力が久遠が謳い始めてからかなり上がっている。


フェイト様との念話だとあの詩のせいでもなさそうだし。


「この生には興味がなくなったからな、出し惜しみはしねぇ。


今まで貯めてきた分も使ってやる」


そういうことか。


「あの魔力じゃグレイプニル程度じゃ縛れないよ。


ロキの方が魔力も経験もあるから私1人じゃ相手するのは難しい」


「難しい…ということはなんとかなるかもしれねぇのか?」


「じゃ訂正、ムリ」


「あ、そ。2人でヤツを殺して、んで止めるしかねぇか」


「そーゆーことだね。行くよ!」


神聖な排除ホーリーイクスクルージョン


オレの横をかなりの魔力が込められた砲撃が通過し、ロキへと向かう。


この魔力の感じからして天使と悪魔の祢音砲撃技が組み合わされたものらしい。


「ふん」


ヤツがバリアを張ることなく右へ跳び、回避する。


まぁアレだけの砲撃を受けきろうと思うヤツはいないだろうな。


ちなみに後ろの久遠や装置には強力バリアが張っているため


バリア自体の耐久力は削っただろうが破壊するまではいかなかった


無情な死刑執行人マーシレスエクシキューショナー


回避したロキの後、左、右の3方向から3人の悪魔の姿をした祢音が


同時に血塗られた鎌を振る。


ヤツの正面はオレ担当だ。


『拒絶』


ヤツはバリアを張り、4方向からの攻撃を受け止める。


さらにオレがレーヴァテインの焔の勢いをあげる。


「そんなモンじゃあ防ぎきれないわよ!」


ヤツへと攻撃した悪魔の祢音の1人が威勢よく叫ぶ。


そいつの言う通りバリアにも亀裂が入った瞬間それは破られた。


「死ねぇ!」


上から鎌が降りてくるので飛ぶことはできない。


腕が4本あればなんとかなるかもしれないがヤツの腕は2本。


武器自体を受け止めるとしても2方向しか無理だ。だが甘かった。


まずヤツは両サイドの悪魔を魔力弾で吹き飛ばし、正面から来るオレの攻撃を後ろへかわすと


さらに振り下ろされる鎌の柄を掴み、それを持つ悪魔の祢音ごと前のオレへと叩き付ける。


となるとオレは悪魔の祢音と床に挟まれ、俯せ状態となる。


3人の悪魔の祢音は消滅し、そのダメージは祢音にもいくのか


祢音は息があがっているようだ。


オレへと叩き付けられた悪魔の祢音が持っていた鎌を今はロキが持っている。


さっきオレにぶつかった衝撃で放してしまったようだ。悪魔は消えたのに鎌は残ってるのな。


それをレーヴァテインを握っていたオレの右手の甲に突き刺した。


鎌の刃は甲を貫通し床まで刺さっている。


「くっ…」


と声を上げたが痛みは感じない。なぜか痛覚が麻痺しているようだ。


「頭を潰せば再生も無理だろ」


『粉砕』


鎌を床と甲から抜いている間にヤツはオレへ照準を合わせていた。


上からはかなり重そうな物質がもう目の前まで落ちてきている。


ちっこれまでか…。


『神聖な排除』


と思ったが横からの砲撃によりそれは破壊された。


「大丈夫!?」


「ああ、なんとかな…。!?」


ここで剣を拾おうとした右手が黒っぽく変色し、


手首から先端にかけて力が入らないことに気がついた。


「ごめん。あの子の鎌の刃には呪いがかけてあって


傷をつけた周辺の感覚がなくなるようにしてあるの」


右手をグーの状態にしようとしてもダラーンとしたままだ。


「痛覚もなくなるんだな?」


「うん。そうらしいんだけど―――」


「じゃあ問題ないな」


オレは左手で剣を掴むと躊躇いなく手首を斬り落とした。


「ちょ!?何やって―――」


ボトリと落ちた右腕は灰となる。


血がボタボタと流れるのは数秒で、すぐに右手は再生される。


「う…そ…?」


その様子を間近で見た祢音は言葉を失ったかのように絶句している。


「今のオレは正真正銘化物だ。これくら―――」


『破裂』


「うわっ!」「きゃっ!」


指を鳴らした音が鳴ったと同時に


オレと祢音の間で何かが破裂したような衝撃と高音がしてさらに左右に飛ばされる。


「くっ…」


背中を壁に打った衝撃で思わず口から息が洩れる。


一度座り込み、そして立ち上がった瞬間再び大きな地震が起こる。


さっきよりは格段に大きい。


「ちっ!マジでヤベぇぞ。この状態!」


「もう時間ないんじゃない!?」


消滅する前兆なのかさっきからも何回か大きな揺れを感じる。


くそっ、もう無理か…?



♪〜〜♪〜♪♪〜〜〜♪〜〜〜〜〜



「また詩が聞こえる…」


祢音の言う通り確かに久遠の謳うものとは別の詩が聞こえた。


久遠の謳う怒りのような激しい詩を宥めるような優しい詩。


この部屋への入口を見るとそこには詩を謳うフェイト様がいた。


「フェイト様!」


―なんとか間に合いましたね―


念話による声が聞こえた。


念話なら謳いながらでも話せるのか。


―これで久遠はラグナロクを謳えません―


そういえば詩は1つしか聞こえない。


久遠の方を見てみれば異変に気づいたようで


何回か謳おうと口を動かしているがやはり謳えてないようだ。


「アマテラス、あんたねぇ。邪魔するんじゃないわよ!」


『操』


久遠が魔法を使ったようだがこれといって変わりはない。


誰も動いてないはずなのに足音がする。


「まさか!」


今まで血溜まりに沈んでいたルリアと李白が動き始め、フェイト様へと走り出していた。


2人の顔には生気が感じられないままだ。生き返ったわけではないようだ。


敵意を持って向かってきているというのにフェイト様は動こうとしない。


ちっ、謳っている間は無防備か。


と、いうことは…。


「お兄ちゃん!」


「わかってる!2人とも、怨むなよ!」


焔雨ホムラノアメ


天使の加護グレースオブエンジェル


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


説明するシーンが作れそうにないのでわかる人もいるでしょうが


一応『天使の加護』|(祢音の持つ白い拳銃です)についてここで説明しておきます。


この銃弾に当たると、傷とか状態異常とかを治癒します。


傷も銃弾は残りません。錠剤やカプセルみたいなものです。


つまりここで使うというのはこの銃弾を2人に当てて操れるよう魔法をかけられた2人に


この銃弾を当ててかけられた魔法を強制解除させようというわけです。


では本編をお楽しみください


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



オレはフェイト様に当たらないよう焔の雨を降らせ、祢音は白い銃で2人目掛けて放つ。


だが相手はやはり調律師、いとも簡単にかわされてしまう。


今からフェイト様へと走ってもあいつらの方が距離は近く、


瞬間移動でもしなければ間に合わない。


「余所見するなよ?」


横からヤツの声。


「ちっ、邪魔するな!」


くそっ!無理か!?


ドオォォン


と思った瞬間、フェイト様のいる辺りで大きな音と白い煙があがる。


煙が消えたあとには謳い続けるフェイト様と床に倒れる李白とルリア、


そしてボロボロになっている長老、つまりオーディンと奏がいた。


「ふぅ…なんとか間に合ったのぅ」


「当然」


オーディンは少し息があがってほっと一息入れたが


奏は痩せ我慢でもしてるのか姿以外はいつも通りだ。


「長老!」


「奏ちゃん!」


「こやつらはワシと奏に任せてもらおうか」


「お姉様たちはロキを…」


そしては2人は立ち上がった李白とルリアと戦い始めた。


「これでフェイト様の方は安全だね」


「ああ、これでこっちに集中できる」


祢音「さぁ!お待ちかねの重大告知!他の人と比べると読者もそんなにいなさそうなのにでしゃばっちゃいました!」

メデス「それはなんと!」


祢音&メデス「『終わりなき闘争曲 キャラクター人気投票』開催!!」


祢音「ここはメンバー中比較的テンションの高いこの2人でお送りします」

メデス「この企画の発端はある読者から来た人気投票はしないのかというメールからだったぁ!」

祢音「どうせもう終わりだし、思い切ってやっちゃおうというわけです!」

メデス「投票方法は作者ページから投票するキャラクターの名前を書いて直接メールしてくれ!」

祢音「BEST3まで書いてね。1位は3票、2位は2票、3位は1票で計算します!」

メデス「オレのような主役から1回しか出てきてないチョイ役まで範囲は様々!」

祢音「投票結果発表は最終話で行います!・・・・・・・・その前に票なんか集まるのかなぁ」

メデス「祢音ちゃん、ここでそんなこと言うのやめようぜ・・・」

祢音「多分あまりに投票が少ないと作者萎えちゃって中止にしちゃうかも・・・」

メデス「ここまで告知しといてそれはねぇだろ・・・」

祢音「だからいつもは読むだけの人も投票お願いね♪」

メデス「見事1位になったキャラには作者が全力で書いた書き下ろし壁紙を無料配布だぁ!」

祢音「作者はそんなことできないって・・・」

メデス「そうか。残念だな。ならオレが祢音ちゃんのヌーd――」

祢音「させるかっ!!」

メデス「ぐほあぁっ!!」



てなわけで開催いたします。

投票が少ないと萎えるのでマジお願いします。

質問等あればメールしてください。それでは・・・・

あ、祢音は人格ごとに分けますのでそこんとこよろしく

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