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第42話

期末テストや体育祭関係でなかなか・・・・てか全く書く時間がなかったです。

書きためてた分もこれで最後orz

もうすぐ夏休みですのでゆっくりと書けますよ〜

「あちぃ〜なんだこの暑さは…」


オレは水月島にある家でダイニングに突っ伏している。


炎を扱うオレがこれだけ暑く感じるとはこれは異常だろ。


一日休養をもらったオレと祢音と奏は


たまには家に戻ってみようとの祢音の提案で戻ってきたわけだが


戻ってきた日本は夏だった。真っ盛りというわけではなく今は7月だった。


ついでに言うと現在午後12時30分。


8月でないのにこれだけ暑いとは…学校がない休日でよかった。


先に調べておくべきだったかあんな生活してると今が何月なのか忘れる時がある。


時差ボケにはなってないみたいだが夏バテだ。


祢音と奏はというと家の掃除。


さっきから上で掃除機のやかましい音がしている。よくやるな、こんなくそ暑い日に。


で、今後の予定として一通り掃除が終わると出かけるらしい。行き先は学園と商店街。


オレは必死に反対したが多数決で賛成2反対1で敗北。


なぜ学園に行くかはわからないが商店街へは夕食の買い物だそうだ。


日付が変わるまでに戻ってこればいいのでそのくらいならいいだろう。


「お兄ちゃ〜ん、出かける準備してー!」


階段の方向から祢音の声が聞こえてきた。


「うぃ〜〜〜〜」


暑さのあまり思わず変な返事になる。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



学園までの厳しい道のり(10割暑さのせい)を黙々と歩き、学園に到着した。


「で、学園に来たわけだ」


学園の敷地内を歩いているとグラウンドの方向から


野球部の声と共にカキィーンと気持ちの良い音が聞こえてきたり、


ブラスバンド部の部員が奏でる音色が様々な方向から聞こえてくる。


個人で練習しているようなのでバラバラで残念ながら聞いてて気持ちいいとは言えない。


「しかも奏はここの生徒じゃねぇだろ」


「いいじゃない。ちゃんと制服着てるし、先生なんて全員の顔なんて覚えてないよ」


なんて根拠のない事を言いながら校舎へ入る。


校舎内はというと夏休みにも拘わらず主に部活で来ている生徒が見られる。


祢音は友達を見かけたら話したりせず、軽く挨拶を交わすぐらいで止まらずに歩き続ける。


友達の方も何かの作業の途中のようで談話でもしようとするような事はしなかった。


意外にも奏は誰にもここの生徒ではないと見破られなかった。


…疑われてるような眼は向けられたが。


ガタン


行き着いた先は屋上。


みんな部活で忙しいのか屋上には誰もいなかった。


「いや〜眺めがいいねぇ」


祢音は金網にしがみついてグラウンドの方を眺めている。


屋上ともなるとグラウンドが一望できるだけでなく商店街の方もけっこう見える。


「で、何でここに来たんだよ?」


「ここに来るのももう最後かなぁって思ってさ」


祢音が金網にしがみつき背中を向けたまま答えた。


「はぁ!?冗談だろ?」


まさかこんな冗談言うとめにわざわざオレを連れ出したのか?


「冗談じゃないよ。ホントにそう思ってるんだから」


「まさか祢音、お前『ラグナロク』で死ぬとでも思ってんのか?」


「そう……かな。


死ぬかどうかはともかく戻って来れないと思う」


祢音の声は段々小さくなって最後の方はほとんど聞き取れなかった。


「大丈夫だって!祢音強ぇだろ」


「そうかな…。


だって神話の中でもラグナロクで世界は滅びたんだよ!?


今までのもそうだったみたいだし」


そこでようやく祢音はこちらを向いた。なんとなく目元が赤い。


「そんなもん気にすんな。


そのためのイレギュラーであるオレたちだろ?」


「でもやっぱり心配だよ」


こりゃマジでそんな不吉なこと考えてやがるな。


「大丈夫。祢音はオレが絶対護るって決めたヤツだ、もちろん奏もな。


世界が滅びたって一緒にいてずっと護ってやるよ」


最後まで言って気がついたんだがかなり恥ずかしいこと言ってないか?


告白でもしてんのか、オレは。


うっわ意識したらかなり恥ずくなってきた。


オレが後ろを向いて祢音から眼を逸らそうとすると


「お兄ちゃん!!」


あのセリフがよほど心に響いたのか、祢音はオレの胸に飛び込んで泣き始める。


この役はメデス回すべきだったか?


あいつならそのままダンスでもしそうなくらい喜びそうだ。


「奏、誰か来そうだったら言ってくれないか?」


さすがにこの状況を誰かに見られるわけにはいかない。


「わかった」


奏は快く(?)了承し、校舎への扉に背中を預ける。


恥ずかしすぎて撫でてやるなんてできそうにもなかったので


しばらくオレは顔を逸らして青空を見上げていた。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



さてさて、お次は商店街での買い物。


あの後も学園で結構過ごしたためもう夕方だ。


スーパーに向かっててくてくと歩いていると


「よう、久しぶりじゃん」


と言って正面から康宏と祐介のコンビがやって来た。


「お前らさ何2ヶ月もサボってんだよ。出席日数ギリギリにな―――」


途中で話を止めた康宏の視線の先にはオレの後ろで康宏たちを見ている奏がいた。


「誰々?」


祐介が興味津々といった感じで聞いてくる。


「そりゃ決まってんだろ。無月の―――」


「違う」


何を言おうとしたのかはある程度予想はできたので先に言っておく。


「まだ言ってねぇ!」


「じゃあ何?」


「ん…ああ…えーと……」


そう急に言われると何も思い浮かばないな。


「私たちの従妹なの!!」


疑いをかけないようにキッパリサッパリズバッと(?)言い切る祢音。


「ふ〜ん。知らなかったなぁ、そんながいたなんて」


「まぁ聞いてこなかったからな。話す必要はないと思ってな」


「なんでいるの?別に遊びに来るような時期じゃないよね」


今は7月それも初旬と言われる頃だ。どうせ遊びに来るなら夏休み中だろう。


「ああ海を挟んでるけど結構近いからたまに来るの。


それに急に会いたくなったみたいでね。ねぇ、奏」


祢音は笑顔で奏へ振り返る。


(私たちに合わせて)


祢音の念話が聞こえてきた。


(わかった)


「ん。会いたくなった」


「それにしてもカワイイな。うちの学園にはいないタイプだ」


勝手に康宏が奏の全身を眺めて解析する。どんなタイプだ。


「じゃあ久しぶりに会った記念ということで今からみんなでゲーセン行こうぜ!」


康宏は強引にオレと肩を組んで提案するが


「ダメ!今からスーパーに晩ご飯の買い物に行くんだから」


「じゃあオレたちも―――」


「康宏、今日は止めようか。邪魔しちゃ悪いからね」


うむ、ナイスだ祐介。


「しょうがねぇな。オレと祐介で行くか」


すると康宏はあっさり引き下がり、肩を組む相手をオレから祐介へ移らせる。


「全部康宏が出してくれるんならね」


「………仕方ねぇ。オレが全部出してやらぁ!!」


と気合を入れるように雄叫びを上げる康宏。


「………というわけで無月、金貸してくれ。

2人分も払う余裕ねぇんだ。


無月に一度もらって、それをオレの金として使えばオレが出したことになる」


その太っ腹っぷりは5秒も経たずに見栄張りと判明。


康宏はオレに両手を差し出してくる。


「バーカ!誰が貸すかっての。行こうぜ」


オレたちは康宏の横を通り過ぎる。


すれ違い様に祢音がゴメンネと謝った。


「ないんだったらオレは帰るよ〜」


「みんな、カムバーーック!!」

なんか中途半端のような気がしますがちょっと長くなりそうなので切りました。

長くても大きな意味のなさそうな1日になりそうです。

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