第25話
今回は冒頭に詩を書いてみました。
これ、実は某サイトで書いていた頃からこんなの書きたいと思ってたんですよね。
ま、それは叶わなかったんですが。
実際はD.C.を入れることだけしか考えてなくて、
作ったのはけっこう最近、しかもほぼ即興。
ちゃんと伝わるかどうかわかりませんが
ある程度理解に努力してください。お願いします
あなたは運命を信じますか?
ならあなたにとって運命とは何?
予め決められ 逃れることのできない1本の道?
それとも起こりうる可能性のある数本の道?
それとも自分で切り開く未開の地?
どれも運命で運命じゃない
答えは全てあなた次第 あなたが決めること
この闘争曲はどうなるの?
D.C.のように繰り返されてきた終わらない曲
それはandante velozの違いはあっても
この曲にfineが来ることはなかった
初めから決められているからと流れに身を任せるの?
それとも教えられた数ある可能性のある選択肢のどれかを選ぶの?
それとも誰も考えられなかった事をするの?
今あなたの目の前にある道は何本?1本?数本?それとも0?
どれもアタリでどれもハズレ
これを決めるのもあなたなのだから・・・・・・
Fate Akasha
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オレたちが長老の間に入った頃にはすでに祢音を除いた調律師全員と奏、ソルダート姉弟がいた。
「これで全員揃ったようじゃな」
オーディンの両隣にはいつも通りレミア隊長とフェイトがいる。
「話を始めるとするかの。
ロキが現れ、風の調律師、如月祢音を悪魔と化し連れ去った」
全員揃ったのを確認するとオーディン自ら話し始めた。
他のヤツらはそれを聞いても悲しみもせず、喜びもせず黙って聞いていた。
「ロキは我々の敵だ。性懲りもなくまた現れよった。
おそらく『アポカリプス』を利用するつもりかもしれんのう。
ということは巨人たちも動くことじゃろう。
つまり、再び起こる『ラグナロク』を阻止せねばならん。
わかっとるな?失敗は許されん。
それぞれ宝具を使ってもかまわん。
全力を尽くし、必ずロキを殺せ。巨人たちも含めてな」
何を言ってるのかさっぱりわからん。
それは奏やソルダート姉弟も同じのようだった。
「無月、奏、ソルダート姉弟は残っておれ。では、解散!!」
というわけで指名されたオレたち以外は長老の間を出て行く。
「さて、今の話を聞いてもわけがわからんじゃろ」
「だいたいはわかりました」
とりあえずロキと巨人たちがラグナロクを起こそうとしてるぐらいはわかった。
「そうか。だが重要な事じゃ。
しばらく聞いていろ。『北欧神話』は聞いたことあるじゃろ。
最終的にわしら神族と巨人族との間に起こる世界の終末『ラグナロク』によってあらゆる命が消える話じゃ。
あれは真実じゃ。現にわしやロキが存在してるじゃろ。
そもそもほとんどの神話は真実なのじゃ。
見た者がいないだけでゼウスもいればラー、ギルガメッシュもいる。
常人にはわしらの姿なんぞ見れぬがな。
稀に姿を見れるやつもおる。
それが神話のきっかけとなった。
話を戻すぞ。わしらにはそれぞれ神の精神が宿っておる。
例えばここにいる『レミア・シルヴァーレ』は
戦死した英雄たち『エインヘリャル』を『ヴァルハラ』へと迎え、そして統べる『ワルキューレ』。
そして『フェイト・アマテラス・アカシャ』はわしの妻であり、最高位の女神、『フリッグ』。
ちなみに・・・・如月日向を誑かしたのはロキじゃ。
ヤツは世界を創り替える方法があるなどと言って日向を味方につけた。
事実方法はないわけでもない。
神が人類を1から創り直すのじゃ。
日向はロキの力に魅せられたのだろうな。
ヤツの力は日向を遙かに上回るものじゃ。
そしてロキに言いように弄ばれ、結果命を落とした如月日向は『バルドル』といった所か。
まぁ神の精神が宿っておるだけで外見も中身も全てその名通りというわけではない。
こやつらはこやつらじゃ。
別に全く同じ人生を歩み、全く同じ未来へ行き着くことはない。
だがいくつかは同じところもあるじゃろうな」
「それは私たちにもあるんですか?」
リルラが質問する。
オレは……誰なんだろうな。
「いや、ない。だからこそお主らは希望でもある」
「どういうことです?」
「我ら神の名を冠する者たちだけで争っても同じ結末に行くだけじゃ。
今までも違う世界で何度かあった。
始まり方はそれぞれ違ったがな。
殺られる相手が違っても結末は全て同じ。
全ての命は消え、最後にはその世界は消えた。
じゃがわしらは神、肉体が滅びても魂が残る限り死ぬことはない。
次元を超え、どこかの世界でまた肉体を再生され、再び争いが起こる。
それが永遠に繰り返される事じゃろう。
つまり、イレギュラーとなる存在が必要だったのじゃ。
そのために何度かあった争いの中で様々な世界を回り北欧神話にない宝具を集め、
そのレプリカを小人たちに創らせては保管し、本物を返しててきた。
この刻のためにな。数ある魔玉もその内の1つ。
お主たちもそうじゃ。気を悪くするな。
だれもお主らを物とは見ていない」
「なら祢音をさらった理由は何です?」
「ヤツらにとってのイレギュラーな存在じゃろうな。アポカリプスもそうじゃろう。
それに祢音は特殊でな、天使と堕天使……いや悪魔の力が宿っておる。
今は悪魔となってヤツらの手先。
何に使うかわからんが祢音はヤツらのイレギュラーな存在、手駒として扱われる。
これで両者が滅びるという運命を変えるつもりなのじゃろう。
そこでわしらはわしらが勝つように運命を変えなければならない。
リルラ、リストは解散してよい。引き続き魔玉の収集を」
「「了解」」
ソルダート姉弟も長老の間から去った。
そして長老の間を去る2人を見送るとオーディンはこちらを見た。
「無月、お主の刀をロキに破壊されてしまったじゃろ?
それに奏はまだ宝具を持っていなかったな」
そういえば奏の持つ剣の名を聞いたことがない。
ただの剣より非常に丈夫な剣といった所だろうか?
「お主らには新しい武器を得なければならない。
そして無月、お主には運命を変えてきてほしい」
「何をすればいいんです?」
「スルトを知っているか?
灼熱の国、『ムスペルヘイム』の門番であり、
ラグナログ時に世界を滅ぼすとされている巨人じゃ。
ヤツを殺し、ヤツの持つ『レーヴァテイン』という剣を持ち帰れ。
お主にピッタリの炎の魔剣じゃ。これで世界が滅びるという運命は逃れられる。
わしらだけではできなかったがイレギュラーであるお主にならできるはずじゃ。
そこへの道はわしが案内しよう。
さて奏じゃが、お主にはそれを持つにふさわしい者となるために試練を受けてもらう。
それにはレミアとフェイトが付き添う。
詳しい事は彼女らに聞いてくれ。では行こうか、無月」
北欧神話の導入には作者自身予想してませんでした。
これをいっっっちばん最初に書き始めた時は
オーディンとロキだけだったんですけど
調べていくうちに導入が決定してましたw
最初の方の調整がメンドかった・・・・
さ〜て北欧神話の導入でハナシが大きく前進〜!!
この後はどういう展開を迎えるのか!?
作者にもわかりません!!(マジで
感想、評価待ってますよ〜