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ダンジョンを出禁にされたJK二人組は、母校の旧校舎型ダンジョンを守護するバイトを始めました。  作者: 椎名 富比路
第六章 激突、鬼怨組との決闘!

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第62話 洲桃 VS 晴子 クライマックス

 はるたんは純魔らしく、遠距離からバシバシと雷撃を撃ってくる。


 あたしは雷撃をかいくぐって、はるたんとの距離を詰めた。


 いくら魔王といえど、はるたんだってあたしの位置を正確に捉えられるわけじゃない。


「覚悟……やべええ!」


 はるたんと至近距離に……と、思っていた。が、即座にあたしは身体を反らす。


 次の瞬間に斜め下方向から、雷撃があたしの脇腹をかすめた。


「置き杖!?」


 ダンジョンの隅っこに武器を仕込んで魔法を撃ち出す、大昔に流行った戦闘法だ。


 ここで、使い古されたシンプルな戦略を!?


「外した!」


 あたしが避けると想定していなかったのか、はるたんが悔しがる。


「わかるっての! 【ペールギュント】を、持ってなかったじゃん!」


 はるたんがあたしとの戦闘で、自分専用の魔杖を持っていないなんておかしい。


 野呂(のろ)先輩と戦いながら、置き杖を実行するとか。


 とはいえ、ノーダメージというわけにはいかない。かすったといえど、雷撃は食らうとかなり動きが鈍る。


 魔杖を振り回し、はるたんが杖を槍に変えた。


「物理攻撃なら、あんたのドラゴンキラーも魔力を吸えない!」


 こちらの攻撃方法が、バレている。よく見てやがるなあ、はるたん。


 だが、それでなければ戦う意味がない。


 行動パターンが読める同士。戦局がどう転ぶかわからないところが、はるたんとの戦闘の醍醐味だ。


 武器同士の打ち合いとなる。


「ウウィンドゥ、カァタ!」


「ウインドカッター!」


 あたしの回し蹴りを、はるたんが風属性魔法を乗せたパンチで跳ね返す。


 スキをついて、あたしはドラゴンキラーをはるたんに投げつけた。


 はるたんが、魔杖で剣を撃ち落とす。


 魔杖ペールギュントは、ドラゴンキラーと運命をともにした。

 やはり、ピオニとの戦いで限界を迎えていたか。


 爆風で、あたしは壁までふっとばされた。回転して、壁を足で蹴る。はるたんに向けて、ショルダータックルを。


 だがはるたんは、待ち構えていたかのように、足元の畳から雷撃を放つ。


「ウィンドカァタ!」


 風属性魔法のキックで、あたしは畳を浮かせた。

 

「畳返し!? それだけじゃない。自分の足を犠牲にして、雷撃を相殺するなんて!? けど!」


 武器を持っていない状態では、畳を撃ち抜けないと思っているのか。



「やってやらあ!」



 軸足は死んでいる。それなら、手を使えばいい。


 両手を地面につけて、倒立と同時に飛び上がった。

 

 渾身のキックを、あたしは畳に打ち込む。


 畳がへし折れて、はるたんのボディにあたしの足刀がめり込んだ。


 しかし、はるたんもタダでは喰らわない。


「がは!」

 

 カウンターで、あたしのみぞおちに組んだ手を叩き落とす。


 あたしの背中は、畳にめり込んだ。


 はるたんの方も、吹っ飛んでから起き上がってこない。

 

「はあ、はあ!」

 

 ダンジョンコアが、あたしの近くに転がってきた。はるたんが落としたのか。


 あれを取れば、あたしが優勝だ。


 しかし、手が届くこともなく、あたしは力尽きた。


[全員ダウン。よって、この戦いはドローとなりました]

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