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ダンジョンを出禁にされたJK二人組は、母校の旧校舎型ダンジョンを守護するバイトを始めました。  作者: 椎名 富比路
第五章 鬼族が合宿を襲撃! 防衛ミッション!

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第53話 学校襲撃!

 ピオニが召喚したオオカミの、後ろに乗せてもらった。

 はるたんたちは、同じくピオニの召喚した鳥のモンスターに乗って、空から向かう。


「襲われたのは宿舎じゃなくて、学校なんだな?」


「ドロケイで使うアイテムとかのあれこれは、学校に保管してあるからだってよ」


 今は合宿用の宿舎に人が集まっているため、こちらの警備も少ない。


「急ごう」


 ピオニが、さらにスピードを上げる。



「やっぱり鬼怨(おにおん)組か!」


 案の定、襲撃者は鬼怨組のようだ。学校のあちこちに、火を放っている。

 

 学校への放火は、ボヤ程度だった。さすがに妖怪学校というだけあって、火炎攻撃程度では燃え上がらない。

 

 魔法メインのはるたんや野呂(のろ)先輩に、対処してもらう。


 問題は、学校を襲った下手人たちである。


「こんの!」


 ドラゴンキラーで、遠慮なく斬りつける。


 しかし、まともにダメージが入らない。


 ピオニも同様らしく、苦戦していた。


洲桃(すもも)! 防弾・防刃がやばい!」


身体強化(レインフォース)どころじゃねえな!」


「じゃあモモ、さらに火力を派手にぶちかまそう!」


 小型小銃から、ピオニが大型のライフルに持ち替える。


 さすがの鬼たちも、怯む。


 うれしそうに、ピオニが大型ライフルをぶっ放す。


「ガハハ! 徹甲弾サイコー!」


 容赦なく徹甲弾を打ち込める相手が見つかって、ピオニは喜んでいるみたい。


 あたしもちょっと魔法の火力を上げて、鬼たちを撃退していく。


「鬼たちが逃げていく!」


「クソが! ワープしやがった」


 もう、追いかけられないか。

 気持ち、あと二、三匹はブチのめしたかったが。

 

「賊は全部、沈静化した。はるたん、被害状況は?」

 

「火事は全部鎮火したわ。けど」


 保管していた【うつぶし色の心臓】が、なくなったという。


「放火はオトリで、本命は心臓だったと」


「保管しようとしたところを、襲われたっぽいわね」


 トロちゃんが、「来てくれ!」と、ジャケットギアでこちらに飛んできた。


「パニさん!」


 連れてきてもらった先には、目を回して倒れているパニさんが。


「例のイバラとかいうやつな。ソイツにケンカを売ったんだよ。そしたら一撃で」


 パニさんを瞬殺とか、やはりアイツは本物だったか。


「まいったっす。アイツやばいっすねー」


 なんとか起き上がったものの、パニさんはすぐには立てない。やはりまだ、ダメージは抜けきれていないようだ。


「あたしと戦ったせいで、万全じゃなかったんじゃ?」


「いやあ、そこまでオイラはヤワじゃねえっすよ。気にしないでほしいっす」

 

 ともかく、これで猶予はなくなった。


 最終日、鬼怨組襲撃の口実ができあがる。


 体力の消耗を回復するため、一旦宿舎に戻って夕メシに。


「まさか、向こうから来てくれるとは思っていなかったけど」


「向こうも、最初からそのつもりで準備していたくさいな。洲桃」


 カレーを食いながら、ピオニも呼吸を整えていた。

 

 怒りを溜め込んでいるのが、あたしにもわかる。


「ごめんなさい。わたしが余計なトラブルを起こさなければ、こんなことには」


 ティナが、責任を感じていた。


「どっちみちオレら、学校の襲撃に間に合ってなかったから。ティナが気に病むことはねえよ」

 

「でも!」


「いいから。心配すんな。次で巻き返そうぜ」


「ありがとう、ピオニ」


 しょげているティナをピオニが励ます。


 勇者連合の野呂(のろ)先輩も蓮川(はすかわ)先輩も、ティナを特に咎めない。

 

 ティナとピオニだけど、あの二人はいいコンビだよなあ。


 


 食後、あたしは駄菓子屋へ。ありったけの素材と、鬼怨組からぶんどった装備品を手に。

 

「おばーちゃん。近接武器だと、追いつかん! 数が多いし、硬い!」

 

「あいよ。いい武器を、作ってやろうか?」

 

「一番いいのを、お願いするよ」


「よっしゃ。こっちへ」


 おばーちゃんが、駄菓子屋の奥へみんなを案内する。


「これまでの戦いで、防弾と防刃が進化しとる。このままでは、敗北必死じゃ」

 

 素材をかき集め、武器や弾薬を作っていく。


 特にはるたんが、闘志を燃やしているのが印象的だった。


「気合が入ってるな、はるたん」


「舐められた分は、きっちりと利子つけて返してやるわ」

 

  

(第五章 おしまい)

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