表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

離別

作者: KaJyun
掲載日:2026/03/19



朝起きて九時。

布団の中でネット見て十時。

朝ごはんで昼ごはんのパンを食べたのは、十一時。


重い瞼で昨日の別れの余韻に浸る。


わかってるよ。

仕方のないこと。

いつかはこうなる定めだったし、こうなることも決まってた。

でもさあ、あんまりあっという間すぎやしないか。


もっと一緒にいたかったよ。


あるべきものがない。

こころの中の大切な一欠片がすっかり抜け落ちたような感覚がある。


今でも、昨日のことは全部嘘で、笑いながら歩いてくる君が今にも私のところへ来そうな錯覚がある。


大切だった。

本当に大切だったね。


でも、良い別れだったよ。

悲しかった。凄く悲しかったけど、互いに門出を祝福したね。


君のことが好きだったよ。

今でもそれは変わらない。


本当はずっとこのまま一緒にいたかった。

でも、それは互いのためにならないね。


私に笑い掛けてくる君の顔は、瞼の裏側に鮮明に焼き付いている。

君の声も、ちょっとした仕草も全て。


忘れたくないな。

君と過ごしたあの時間を、一分一秒だって忘れたくない。

もしも自分が高性能のPCだったら、君との思い出をメモリの中に一つ残らず取っておけたんだろうか。


たくさん泣いた。

いまも、心の中で涙を流しているような気がする。


君のいる日常は当たり前だった。

当たり前すぎて、どれほど貴重か、どれほど得難いか。

気づけなかった。


未練たらたらの私を笑うがいいさ。


君と過ごして別れた多くの人は、私と同じ気持ちに違いないよ。


あまりにも別れが悲しくて、少し気を抜くと君のことを嫌いだったと思い込もうとしている自分がいる。


でも、それは良くないね。

なんだかよくわからないが、とても良くないな。


新しい方を向くのは、きっと時間がかかるね。

でも、そうしなきゃいけない。


だって、私と君の生きる道が交叉することは、きっともうないんだろうから。


さようなら。

ありがとう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ