離別
朝起きて九時。
布団の中でネット見て十時。
朝ごはんで昼ごはんのパンを食べたのは、十一時。
重い瞼で昨日の別れの余韻に浸る。
わかってるよ。
仕方のないこと。
いつかはこうなる定めだったし、こうなることも決まってた。
でもさあ、あんまりあっという間すぎやしないか。
もっと一緒にいたかったよ。
あるべきものがない。
こころの中の大切な一欠片がすっかり抜け落ちたような感覚がある。
今でも、昨日のことは全部嘘で、笑いながら歩いてくる君が今にも私のところへ来そうな錯覚がある。
大切だった。
本当に大切だったね。
でも、良い別れだったよ。
悲しかった。凄く悲しかったけど、互いに門出を祝福したね。
君のことが好きだったよ。
今でもそれは変わらない。
本当はずっとこのまま一緒にいたかった。
でも、それは互いのためにならないね。
私に笑い掛けてくる君の顔は、瞼の裏側に鮮明に焼き付いている。
君の声も、ちょっとした仕草も全て。
忘れたくないな。
君と過ごしたあの時間を、一分一秒だって忘れたくない。
もしも自分が高性能のPCだったら、君との思い出をメモリの中に一つ残らず取っておけたんだろうか。
たくさん泣いた。
いまも、心の中で涙を流しているような気がする。
君のいる日常は当たり前だった。
当たり前すぎて、どれほど貴重か、どれほど得難いか。
気づけなかった。
未練たらたらの私を笑うがいいさ。
君と過ごして別れた多くの人は、私と同じ気持ちに違いないよ。
あまりにも別れが悲しくて、少し気を抜くと君のことを嫌いだったと思い込もうとしている自分がいる。
でも、それは良くないね。
なんだかよくわからないが、とても良くないな。
新しい方を向くのは、きっと時間がかかるね。
でも、そうしなきゃいけない。
だって、私と君の生きる道が交叉することは、きっともうないんだろうから。
さようなら。
ありがとう。




