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プロローグ Esports World Cup 2033



――心臓が汗をかくような、そんな深い絶望を味わったことがあるだろうか。



 俺は、ある。


 “Esports World Cup 2033”団体戦決勝大将戦。


 優勝賞金日本円で約10億円の大会の決勝で、俺のチート行為が発覚した。

 色んな言語の罵詈雑言が、会場中から浴びせられた。チームメイトからも、酷く責められた。

 俺はただ立ち尽くして、天井を見上げていた。照明の光が、滲んで見えた。

 涙は流れなかった。ただ、脳からつま先まで、“濁り”が落ちて行ったのを覚えている。


 あれからもう7年。歳は35。


 あの事件以降、ゲーム界からは徹底的に排除され、今は交通整備のアルバイトで食いつなぐ日々を送っている。

 ゲームだけに縋って生きてきた男から、ゲームを取って何が残ると言うのか。

 今でも瞼の裏を見ると、あの時の光景が浮かぶ。

 誰がチートを仕込んだのか。誰が俺を陥れたのか。

 いや……きっと俺は、そんなことは二の次に考えている。

 俺のやり残したこと、俺の心残り、それはあの大会で優勝できなかったことだ。

 どんな方法でもいい。俺は、ワールドカップで優勝したい。


 たとえ――選手でない立場だとしても。

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