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よろしくお願いします
レベルアップか。
何だか、感慨深いな。これで、ボアに行けるかな?
そう言えば鑑定とかってなかったよな。
ポーションと携帯食は目を凝らしたら表示されてたし何か違うのか?
やってみれば同じか。
ちょうど見付けたところだし目を凝らしてみる。
【ゴブリン】魔物
おっと、こいつはゴブリンで良かったのか。結構簡単だな。
初期の杖はどうだ?
【初心者の杖】最下級
【初心者のローブ】最下級
ついでにローブもやってみたが、最下級って。
まぁ、始めに配られるやつだししょうがないな。
何か静かだと思ったら、ゴブリン倒しているし。
さすがだなリレ。
寄ってきたので撫でてみるが気持ち良さそうに目を細めるな。
可愛い奴め。
よし、今日はゴブリン狩りだな。
時間は午後1時30分か。
やるぞ!
倒しましたとも、それはもうたくさん。
こんなに村の近くにゴブリンいて平気なのかね。
ここは、流石ファンタジーっとでも思った方が良いのか?
もう午後6時だし帰るか。
夜は怖いから、門までゴブリン無視してダッシュだ!
門番さんに変な目で見られながら門をくぐる。
やっぱりと言うべきか始めにいた頃より混んでるな。
でも、今から狩りに出掛ける人もいるのか。
魔法かスキルで明るくするのでもあるのか?
手に入れた棍棒を売るためにうろちょろしていると美味しそうな匂いのする屋台を見付けた。
匂いの発生源に向かうと串焼きをやっていた。
店員さんも美人だな。
これは、プレイヤーみたいだ。
「すいません、アイテム売るところ教えてくれますか?」
「屋台の裏にあるよ! ついでに、串焼き買ってく?」
元気だ。元気印の女の子だ。
何か見てるだけでも、元気になりそうだな。
お金が手持ちにないので後でと言い屋台の裏に回る。
そこでは、ちょうど手が空いてるのか暇そうにしている女の人がいた。
ので声をかける。
「すいません。棍棒売りたいんですが」
「えぇ、買い取ってるわ。どんだけあるの?」
手持ちにある棍棒を全部出す。
本数を数えると、計算しているのだろう顎に指を当てている。
それにしても、美人だ。
なにしても絵になるな。
こんなに美人に出会って、俺ってばハーレム志向でもあるのか?
「はい、こんだけね。私はルフラ、よろしくね」
「私はトウリです。よろしくお願いします」
「堅苦しくしなくて良いわよ」
銀貨数十枚を渡してくる。
ありがたく受け取ると、人の良さそうな笑みを浮かべてくる。
思わず見とれそうになるのを押える。
「あの、防具ってありますか?」
「売ってるわよ。私はマーチャントでクランみたいなもの作ってるから。どんなのが良いの?」
「できれば軽装で」
「初心者よね? なら、この狼の革鎧なんてどうかしら。さっきの硬貨で足りるけど」
「お願いします」
銀貨半分が減った。
心の余裕も減った。何だか寂しいな。
杖の方は止めとくか。
「ねぇ、話し終わったの? その鷹見せてよ!」
「終わったわよ」
串焼きを焼いていたのは、料理人志望のソフィと言うらしい。
リレを見てさわって良いかと期待した目で聞かれたので頷くと、ソフィ、ルフラがリレを優しく撫でていた。
リレも気持ち良さげだ。
「はい、これが狼の革鎧ね」
【狼の革鎧】最下級
綺麗になめされるな。
着替えるか。
サイズもぴったりだな。
「あ、夜の狩りにおすすめなのって何かあるか?」
「それなら、高いのだとスキルの夜目ね。簡単なのだと闇魔法のナイトビジョンね。さっきの硬貨でいけるわよ」
「じゃあ、ナイトビジョンお願い」
硬貨を渡しカードを受け取る。
これがスキルカードか。
確か意思を持って習得すると念じるだけだから。
『スキル ナイトビジョンを習得しました』
よし出来たな、ちょうどお客が着たので帰ることにする。
帰る途中でソフィの串焼きを二本買う。
「まいど!」
目礼をして夜の狩りにいくことにする。
門に近付くにつれてリレの動きが悪くなる。
どうやら、夜目が効かないらしい。
残念だが、アイリス師匠の家に帰ることにする。
家に着くと自動で扉が開く。
そのまま、リビングに行く。
出迎えたのは暇そうにだらけていたアイリスだった。
「おかえり」
「ただいま」
こちらに気づいた瞬間に元気になる。
この人本当は家だとだらける人なのか。
「へぇ、レベル上がったのね」
「はい、ゴブリン倒していたら」
感心した目でこちらを見てくるので、何だかこそばゆい。
それから、リレが夜外に出るのを嫌がったこと話した。
「まぁ、元はホークだしね。夜目が効きにくいのよ。よし、私がポーション作りでも教えて上げよう!」
ご機嫌だな。鼻歌も歌ってるし。
なんか暖かいな。
こんな状況夫婦みたいだし。
煩悩が出てくる。
煩悩退散だ!
機材はないのか?
ポーションって薬品だよな。
出てくるのは薬草と魔法で出した水と鍋と瓶。
それと、さっき見たスキルカード。
「はい、これ使ってね」
さらりと渡されたスキルカードを使って取得する。
『スキル ピュアウォーターを取得しました』
『スキル 錬金を取得しました』
なんか怖いな、こんなポンポンスキルカード渡されるなんて。
手がなんか震えてきたし。
はぁ、毒を食らわば皿までだ。
「次は、どうするですか?」
「もう! ため口で良いわよ」
「分かったよ」
早速、アイリスが手本を見してくれるみたいだ。
なんか、距離が近い。
いい匂いするし。
集中だ。集中。
ポーションの作成は簡単だった。
1、ピュアウォーターで水を鍋に入れる。この時、水は不純物がない方がいいらしい。
2、薬草を入れる。
3、錬金術を使う。
こんなもんだ。
師匠曰く、錬金術でレア度を上げるにはレア度の高い素材を使う必要があるらしい。
薬師だと今使った素材だけでもレア度の高い物を簡単に作れるらしい。
これも師匠が、実演してくれた。
1、薬草を錬金術で粉砕する。
2、ピュアウォーターで鍋に水を入れる。
3、粉砕した薬草を煮る。
4、薬師ギルド指定の瓶に入れて完成。
「はいこれね。見てみて」
【ポーション】最下級
・10%体力を回復する
【ポーション】下級
・15%体力を回復する
上の奴が錬金術か、この差はでかいな。
薬師とってみようかな。
今度余裕があったらスキル、買ってみるか。
「ほしいなら、これは自分で買いなさいね。借りが気になるなら、後でなにか返してちょうだな。にゃふふ」
相変わらず笑い声がなんか、可愛いけど。
変な笑いかただな。
可愛いけど。
「自分で作ってみていい?」
「いいわよ。作ったのは貰ってて良いよ!」
早速やってみる。
まずは、水の生成か。
「ピュアウォーター」
鍋に水が入ったのを確認すると、アイリスが用意してくてた薬草を手に持ち錬金と声に出す。
「錬金」
なにも変化しなかった。
何でだ?
水は入れたから大丈夫だし。
薬草も言いはずだ。
もしかして、瓶も入れないといけないのか?
やってみるか。
さっきと同じ手順で進めていく。
最後にポーションの瓶も用意しておくことも忘れない。
「錬金」
「正解よ!」
今度は成功したみたいだ。
少し疲れるとは違うが力が抜ける。これは、MPだな。
ウィンクしてくる師匠は、可愛いがこの人師匠やってるぐらいだし年取っているじゃ?
いやいやいや、女性に年齢は禁句だな。
出来たのでも鑑定するか。
【ポーション】最下級
・10%体力を回復する
完成だな。
にしても、錬金術は量産向きなのか。品質では薬師か。
勉強になったな。
時間は午後8時30分。
そろそろ寝るか。
「アイリス師匠、寝たいんどけど」
「あー、じゃあ着いてきてー」
そのまま、一階にある置くの部屋には入る。
お休みと師匠に言って、アイリスが出ていったのを確認するとログアウトする。
名前:トウリ 種族レベル2 職業:ネクロマンサー
筋力:5
防御:5
器用:5
俊敏:7 (2アップ)
精神:10
魔力:10
スキル
・死霊魔法 死霊作成
・闇魔法
・水魔法 ピュアウォーター
・錬金術 錬金
・ナイトビジョン