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よろしくお願いします

 ゲーム始めた。それもフルダイブ系のだ。そして俺は廃人になる。

 そう決めたと言うか、そうなりそう。暇だし。

 それにしても、ネクロマンサーってレアなのか?

 ジョブの設定の時に出てきたけど。

 周り見ても、大通りにいるのは革の鎧を着たプレイヤー。サモナーらしき人影はいるにはいるが、サモナーどうして組んでるみたいだ。近くに召喚獣らしき子達がいる。

 サモナーって、明らかに揉め事のか溜まりだからな。


 まぁ、それより。

 現実から目を逸らすのを止めよう。拉致られた。それも、美人さんに。

 だから、聞いてみる。


「えっと、ネクロマンサーになにか?」


「ネクロマンサーだからよ。にゃふふ」


 にゃふふって、しょうがないよね。拉致られても。こんな美人と手を繋げるなら。

 何て言えたらどれ程良かったか。恥ずかしくて手を離そうにもなぜか直ぐに手が繋がれる。

 デート気分でいいや。


 捕まったのは表通り。今は路地裏。路地裏って言ってもチンピラとかいないけど。そもそも、初期地点の治安が悪いとか運営鬼だろってなるし。

 暫く歩いていると周りより少し豪華な家が表れた。


「私の家よ。来なさい」


「分かりました」


 ネクロマンサーって何したら良いか分からないしちょうど良い。

 野になれ山となれ精神だ。

 美人が手をかざすとドアが開く。

 そのまま着いていく。


「よし良いわね。ネクロマンサーが何たるか教えてあげる」


「お願いします」


 出会ったばっかの人だし不安だけど凄そうだしな。手捌きが。

 それからすぐに中にあるにはについた。

 ネクロマンサーになった時に付いてきた死霊魔法の死霊作成。

 これを教わるみたいだ。


「はい、これ魔石ね。死霊作成やってみて」


「死霊作成」


 渡された小さな石。魔石だ。これを使うらしい。

 死霊作成と呟いた言葉に反応して、床に魔方陣が広がる。

 魔方陣が光り、それが収まると鳥がいた。

 正確には鷹らしい。


 名前:リレ 種族:ホーク レベル1


筋力:10

防御:5

器用:8

俊敏:10

精神:5

魔力:5


スキル

飛翔 爪 怪力


 種族にホークと書いてある。実に便利だ。名前は鷹にしては可愛らしい外見なので、リレと適当につけてみた。


「リレ」


「ピ」


 気に入ったみたいだ。

 こちらに飛んできたので羽を撫でる。

 美人さんも一緒に撫でた。

 なんか、リレ可愛い。


「出来たみたいね。死霊作成は触媒によって出てくる子たちが変わるわよ」


「あの、名前は……」


「あ、ごめんなさいね。ついうっかり、私はアイリスよ」


「私は、トウリです」


 自己紹介が済んだところで死霊作成の細かいことを教えて貰った。

 触媒は、魔物の死体か魔石。これがオーソドックスらしい。他にも色々なものが、触媒に出来るみたいだ。これは、教えてくれなかった。

 自分で探せってことらしいな。頑張ろう。


 例えば、リレみたいなホークを出したいなら、手っ取り早いのがホークの死体をそのまま使うこと。

 次がホークの素材から作ることだ。

 最後が魔石。完全にランダムみたいだな。


「寝泊まりは家の空いてる部屋で良いわよ」


「分かりました」


『エリアポータルに設定可能になりました』


 すぐに寝床にここの家を設定する。

 なんか、トントン拍子でうまく進んだ。願わくば、アイリスが美人なだけであります様に。


「それと、私の内弟子にしてあげるわ。しばらくは好きにして良いわよ」


『称号、アイリスの内弟子を獲得しました』


 きゅ、急すぎる。美人さんだけで良いのに。

 称号なんて物も獲得してしまった。ラッキーなのかな?

 そう思うことにして置こうか。

 それから、ポーションを十個ほど貰いお礼をしてから元の表通りに戻る。

 ホークのリレは、俺かたに止まった。


「痛っ」


 当然痛かった。リレには悪いが俺が抱えて歩くことにする。

 大通りを歩き門を抜けると見渡す限り草原が広がっていた。


 あちこちでゴブリンと思われるモンスターと戦っているプレイヤーがいる。

 それを避けながら歩いていると、少し遠くにゴブリンが一匹いた。


「よし、やるか」


 抱えていたリレを飛び立たせゴブリンに向かって走っていく。

 俺より先にリレがゴブリンに急襲をかける。

 驚いたゴブリンがリレに目をとられた。後ろから忍び寄って股間を思いっきり蹴り飛ばした。

 ゴブリンが気絶したので首を踏みつける。

 ストンピングをする。

 リレは目を突っついて潰していた。

 数度踏みつけているとゴブリンが動かなくなる。

 するとゴブリンが消えて棍棒が残った。

 棍棒持ってなかったはずだが。 


「そういえば、初期装備あったな」


 初期装備はアイテムボックスに入っていた、杖とローブのみだ。靴や服は来ているが防御力がないやつである。

 今度は杖で股間をけり飛ばしてみようか。


 リレ呼び次の獲物に向かう。

 考えてみれば当たり前だが、リレは鳥なので索敵に役に立つ。

 スキルこそ怪力があるが、そもそもの特性として空から俯瞰してみれる。

 早速見付けてくれたので今度は俺が先制攻撃をすることに。

 近付くとゴブリンに発見される。わめき声を挙げながら近付いてきたので、杖で股間を思いっきりつく。


「ギャッ!」


 思わず声を上げたゴブリンに空から影が降りてくる。

 次の瞬間にはリレの爪による引っ掻きで両目がつぶれた。

 これ幸いと足をかけて転ばせて、ストンビング。

 リレと二人で襲いかかり直ぐに討伐する。


 それにしても、いつになったらレベル上がるんだ?

 まだ二匹だけだし、地道にやるしかないか。

 またも落とした棍棒をアイテムボックスに入れるとリレが次の獲物を見付ける。

 すぐさま、股間を蹴り上げて転ばず。

 ストンピンクしながらゴブリンを見ていると、泡を吹いて気絶していた。

 クリティカルヒットしたな。自分だったら絶対食らいたくない。

 息子がなくなる。


 遠くにボアがいたのでそれを避けて探索する。

 ボアはうまいのか、直ぐに他のパーティーが戦闘に入っていた。

 リレも、ボアは戦いたくなさそうなのでここはスルーすることに。

 いつかは、倒したいな。


 またもゴブリンを見付けいつも通りにストンピングをしていると、他のプレイヤーが昼食をとっていた。

 そう言えば、太陽が上ってきてるしもう昼か。


 アイテムボックスを探ってみると携帯食を発見する。

 暫く眺めているとウィンドウが現れた。


【携帯食】最下級

・空腹度を20%回復させる。


 美味しそうではないが、口にしてアイテムボックスから一緒に取り出した水を飲む。

 リレは、携帯食を食べたそうにしていなかった。

 ごはん要らないのか? いや、普通にお日様の下でいるけど死霊なんだよなリレって。


 またもリレが見付けたゴブリンを退治した。

 すると、突然インフォが流れる。


『種族がレベルアップしました。ステータスに2ポイントふって下さい』


名前:トウリ 種族レベル2 職業:ネクロマンサー


筋力:5

防御:5

器用:5

俊敏:7 (2アップ)

精神:10

魔力:10


スキル

・死霊魔法 死霊作成

・闇魔法


 魔法使いなので足の遅さをカバーするために俊敏に全てふった。

 すると、連続でインフォがなる。


『死霊リレがレベルアップしました。ステータスに2ポイントふって下さい』


 名前:リレ 種族:ホーク レベル2

筋力:10

防御:5

器用:8

俊敏:12 (2アップ)

精神:5

魔力:5


スキル

飛翔 爪 怪力


 長所を伸ばすために俊敏に全ふりした。

 これで後悔はない。

 まぁ、気楽にやれたらそれで良い。

名前:トウリ 種族レベル2 職業:ネクロマンサー


筋力:5

防御:5

器用:5

俊敏:7 (2アップ)

精神:10

魔力:10


スキル

・死霊魔法 死霊作成

・闇魔法


名前:リレ 種族:ホーク レベル2

筋力:10

防御:5

器用:8

俊敏:12 (2アップ)

精神:5

魔力:5


スキル

飛翔 爪 怪力

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