表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幻想奇譚

退廃世界のマリンスノー

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

幻想奇譚、ドームの大水槽。

故に硝子と水の重なりは変化を齎して下さいます。

お蕎麦が食べたくなったので、水族館を訪れる事に致しました。えぇ、きっかけはとても些細な事。それでもご縁というのは拝見しようと思えば幾らでも見つける事が出来るのです。


本日、日曜日。多くの方が週末の娯楽を求めて、安らぎ噛み締めるお時間です。私も明日からのお仕事の前に、美しい物を拝見させて戴く事に致しました。

ネオンの小魚を抜け、チューブ水槽の中を揺らめく海月達のドレスをぼんやりと見据えたあと、ドーム状の大水槽へ。

何時も何時も同じ場所、同じ世界を見ようとしてしまうのは、巡る程に新たな発見があると考えているから。そして、多角的に見る事で、同じ世界のお話なのに、別の景色が輝いているから。本日も相見えました。美しい青が。雪が。


ドームの入口に立った際、何時も感じてしまうのは廃退的な世界で御座います。周り一面が水に覆われて居るからこそ、周りの文明までも海に沈んだ気持ちになります。中心部を歩いても、それは変わらず。何だか世界の終わりに立ち会ったかのようです。

何時もは直進して、そのまま後にしまいますが、本日は視点を変えて。立ち位置までも変えて。人混みから離れる場所で水槽をじっと観察致します。そうすると、違った青がご覧になられます。

まず硝子一枚、水一枚。硝子一枚は淡い浅葱色。三緒様の瞳のように。淡い青色が目に届くのです。しかし視線を上に向けて、硝子を重ねて水を更に重ねて行くと、段々と翠玉に近い色合いに変化して行くのです。同じ水槽なのに、全く異なる世界が完成致します。そうして屈折した海の中で魚達が泳ぎ回る姿は、同じ星の中での出来事とは思えないのです。

そうしてギザギザの鼻を持つノコギリザメ、蝶の様に羽ばたくエイに魅せられていた時の事。不意に水槽の真上から雪のようなものが、降り注がれました。牡丹雪は水槽の中を舞い上がると、辺り一面に拡散してゆきます。それでも粉粒だけはきちんと歪な丸を描き、ゆらゆらと漂い続けるのです。

その様を注意深く観察していると、鈍色の魚が口を開いてその雪を口に入れました。エイも同様に、呼吸を繰り返して懸命に取り込んでおいでです。あぁ、これは皆様方の餌でしたのですね。気が付きませんでした。海中にはマリンスノーと呼ばれる現象をお聞きした事が御座います。でもそれは海中の話。人工的に作られた海の中では見えることは叶わないと、思っておりました。故に息を飲むようにその光景に見とれてしまうのです。

この沈まない浅瀬をぼんやりと歩いていると、段々と雪が消えていきます。まるで地に落ちてとろけてしまう様に……。海中の雪と言えど、雪であることには変わる事無く。こんなにも儚い。

同じ場所だって、視点変えれば幾らでも話なんか書けるでしょう? 自分に対してグチグチ言わないの!! (`・д・)σ めっ!

という気分で書いてます( ̄∇ ̄)


普段は『はへー』で済ます所をちゃんと観察して、場所を変えて、見るべき所を変えて書きました。新たな発見です。


ドームから注ぐ浅葱色って、なんであんなに廃退的なんでしょうね?

文明は滅びたんだよ。もう沈んだんだよ。

と言われても、何だか納得する雰囲気です。


マリンスノー綺麗でした。また見たいです。


そろそろぐちゃっとした、接触恐怖症な話が書きたい。

徹底的に自分に絶望して、苦悩して欲しい。

そこから幸せを掴み取って欲しい。


作者は疲れているのかも知れない( '-' )

あ、蕎麦と天丼美味しかったです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ