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答え

一応、広げすぎた風呂敷を畳もうとしているつもり

女王の私室に忍び込み、紋章の様なギアを受け取っているところに精霊使いの少女が現れた。

正確にはたまに出てくる裏人格の方だろう。


「それを渡してもらおうか」

怪しげな力を発しながらにじり寄ってくる。


「これが何か知っているのかい?」

手にした部品を振って見せる。


「貴様が生み出した蒸気魔導器の最初の歯車。力の根幹にある物だ」

自信たっぷりに答える。


「多少誤解がある様だから、一度だけ忠告しておこう。余計な事を考えるのはやめて、娘と仲良く暮らせ」

「ふっ、もはや私の身体はこれだ。こんな出来損ないでも背に腹を変えられなくてな。共に暮らすなどと言う選択肢はない」

『私もいやですー。自分でママを選ぶ権利を要求しまーす』

精霊使いの少女の声が直接頭に響いてくる。なかなかややこしい状態らしい。


「いや、私はママじゃねえって」


腰に下げた蒸気魔導器の左側についている裏が操作板の様になっている盾状の物の表側の中央の凹みに部品を取り付ける。盾に組み込まれた歯車と噛み合って紋章の様な見た目の歯車が周り始め魔法陣が浮かび上がる。


「これは譲るわけにはいかないのでね」

「ならば力尽くで奪い取るまで」


女王の私室を破壊するわけにもいかないので、バルコニーから外に飛び出す。

光線が後を追う様に放たれる。


彼女の力は精霊魔法と信仰系魔法の間の様な力の様だ。

違うのは彼女自身が神かそれに近い存在なことだろう。


左側の歯車は占有されてしまっているのでソードの歯車を切り替えながら攻撃を跳ね返したり、牽制したりする。相手が直接殴りかかってくるタイプではないので相性は悪くない。


「では、答え合わせと行こうか」

城の上空で静止する。

「私の正体は『夜の王』全ての光を闇に導く精霊の支配者」

「何?」

「一度私が命じれば全ての精霊はその光尽きるまで力を行使し世界は闇に閉ざされる事となる。だが、私はそんな事は望んでいないのでな。安全に精霊の力を借りることができる仕組みが必要だったのだよ」

「そんな…」

「そうだよ、これ自体はただの道具、本当の力の源は精霊だ。そう言う意味ではこんな物より君の娘の方が優秀だ。余計な欲をかくまえに、自分の娘を大事にすべきだったのさ」


振り上げたソードの歯車が王都上空に展開された光の歯車に連結される。

その歯車は国中の、いや、大陸全土に張り巡らされた回路と接続し、少しずつそれぞれはほんの少しずつの力を一点に凝縮した。


「いまさら遅いけどね」

私の中にある女性像に女言葉を使う女性がいないので、だんだんこの話女の人居ないんじゃみたいな感じになっていくけど、むしろ男がほとんどおらんと言う事実

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