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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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生活拠点

海は走った。

全力で走った。

気が付いたら森の入り口に辿り着いていた。

「あ~あ、もう、あの街行けないや」

折角、人間の住む街に行けたのに問題を起こしてしまったことに少し後悔したが

あのまま奴隷にさせられる事を考えたら、仕方ないとも思えた。


海はこのままここに居て、追手が来たら嫌だから早速、移動を開始する。

ただ、他の街に行って同じ事が起きても嫌なので森の中で生活する事にした。


森での生活を決めて、奥に入って行く。

ただ、奥に入るだけでなく生活に必要な事を考えてみた。


〇水(無いと困る)

〇平地(家が建てられない)


この2点を中心に場所を探した。


どんどん奥に進んだ。

さらに奥に進んだ。

進んで、進んで太陽が沈みかけた頃、洞窟を発見した。


海は洞窟にゆっくり近づき、中を見渡したが何も見えない。

ふと思い、魔法で光を想像した。

「ライト!」

魔法は成功し、海の前にはサッカーボール位の大きさの光の玉が現れた。

「よし、中を探索しよう」

洞窟の中をゆっくり進んでいくが魔物や魔獣も現れない。

行き止まりになることもなく、進んでいくと

湖が現れた。

「やったぁー」

「魔物もいないし、今日はここで休もう」

そう決めて海はゆっくり腰を下ろした。


「そういえば、御飯たべてないなぁ、お腹が空たけど・・・・

 こんな事なら市場で何か買っておけば良かった」


湖を見ながら一人呟いていると突然、湖の中心が盛り上がり、

大蛇の魔物が現れた。


「えぇっ!」

「グワァァァァァ!!!!!」


舌をチロチロ出しながら大蛇は海を見つめていた。


「もしかして・・・僕はエサなんですか?」


大蛇が返事をするはずもなく、海を襲ってきた。

大蛇は大口を開けて海を飲み込もうとしたが

間一髪、避けた。


ドガァーーーン!!


先程まで海のいた場所に大蛇は頭からぶつかった。

海は接近して食べられたら嫌なので魔法を放った。


「ファイヤーボール、ファイヤーボール、ファイヤーボール」


大きな火の玉が3発現れた。


「ギャァァァァァー!」


ドシィーーーーーン!!!!!!


大蛇は頭部が焼けて倒れた。

だが、まだ生きている。

海は微妙に動く大蛇に止めを刺した。


「アイスランス!」


詠唱と同時に大きな氷の槍が現れ、大蛇を貫いた。

大蛇は動かなくなった。

「ふぅ、もしかしてここに魔物がいなかったのはこの蛇のせいかな」

海は倒した大蛇をアイテムボックスに入れようと思ったとき、

ふと、思った。

「蛇って・・・おいしい?」

お腹が減っていたので一部を切り取り、

洞窟の外から木を集め塩をふって焼いて食べてみた。

「う、うまぁーーーーい!」


その日、洞窟の中では海の「うまぁーーーい!」がこだまするのであった。






もう1話投稿します。

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