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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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王都5

翌日、海達はギルドに向かった。


「海、今日はどうするの?」

「グルムさんに会って紋章の事がどうなったかを聞くよ

 それから、時間が合えば依頼を受けようと思う」

「わらわはそれで問題ないぞ」

「私もいいよ」


ギルドに着き、受付でグルムさんを呼んで貰った。

暫くして、グルムさんが受付にやって来た。


「待たせてすまんな。

 奥で話をしようか」


グルムさんに付いて行き、応接室に入った。


「紋章のついた剣と腕輪の事だな」

「はい、それともう1つ、お聞きしたいことがあります」

「そうか、まず、剣と腕輪の事を先に話そう。

 あれは、やはり王家の物で間違いなかった。

 1年前に、第2王子が部下を連れて東にある山脈に

 山賊の討伐に向かったんだが、殆んどの者が帰ってこなかったんだ」

「何人位で行ったのですか?」

「王子の護衛が10名と2個騎士団100名で討伐に向かったんだ。

 ところが、王都まで戻って来たのはたったの5名で

 戻って来た者も瀕死の重傷で命の危機まであった位だ。

 なんとか回復し、話が出来る状態になって

 詳しく聞いたら、洞窟が盗賊のアジトになっているとの情報だったが

 先行して洞窟に入った者は、生き埋めにされ、

 洞窟の外で待っていた者は、罠を張り巡らされていて

 次々に殺されていったとの事だった。

 どうやら、こちらの情報が相手に筒抜けだったらしい」

「助けには行かなかったのですか?」

「行ったよ、ギルドからも応援を出した。

 だが、応援が駆けつけた時には終わっていて、

 残っていたのは、身ぐるみ剥がされた死体の山だけだった」

「その時に王子が身に着けていたのが、あの剣と腕輪だったという事ですね」

「そうだ。王子の死体は、いくら探しても見当たらなくて

 行方不明のままになっていたんだ」

「そうですか・・・・」

「ああ、それで王からお礼を言いたいそうだ

 3日後、こはく亭に使いの馬車が行く」

「城に来いと言う事ですね」

「そうだ、王家としても大事な事だからな」

「わかりました。3人揃ってでいいですよね」

「そう聞いている」


海は王家の話は済んだと思い、こはく亭の事について尋ねた。


「それから、こはく亭について聞きたいのですが」

「こはく亭か・・・・・あの宿は

 今いる子供達の両親が、やっていたのは知っているか?」

「はい、ある程度の事は、イグリットさんから聞いています」

「両親が亡くなった後、頑張ろうとしたみたいだが難しかったようだな」

「両親を轢いた馬車については、聞いていますか?」

「ああ、調べたが分からなかった」


ギルドで聞いても、彼女達の両親に関する事は聞けなかった。

応接室から出た海達はロビーで、ギルドの依頼掲示板を見て受ける依頼を探した。




不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。

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